H31年度 港区議会 予算特別委員会 土木費 その2

さて、土木費の続き。残りは質問ふたつで、エレベーター助成とまちづくり条例。ここ1年くらい、いやもっとだな、高い壁にぶち当たった件です。うーむ。港区の中の人たちも大変たいへん。

 

マンションエレベーター安全装置設置助成

港区、事故があってから、エレベーターの安全というものにとっても頑張っています。それも確か区長が初めて区長になってすぐに起きた事故と聞いたような、そういうこともありとっても大切な区長の施策のひとつ。と聞いてます。

 

H28年度から港区は安全装置が付いてない古いエレベーターに対して、助成率10/10の上限300万円出しますよと戸開走行保護装置設置を呼びかけてます。この他も地震時管制運転装置とか耐震対策とかそれぞれ助成率1/2の上限50万円もありまして、MAX400万円出しますのでみんなも安全でがんばろうねと。リンクはこちら

 

なお、この助成制度はとても有名なものでありまして(そのはず)、港区さんってすごいんだねと言われるような類。H28年度は57件、29年度は49件、30年度は54件、そして31年度は1億2,500万円の予算を取っております。

 

個人的にはもっと予算つけてもいいんじゃと思いますけどもね。

 

で、質問です。

Q: シンプルな質問です。この制度はもっと広く使ってほしいですよね。該当するところにどうやってお知らせしていきます?

 

A: 該当するマンション、1年に1回提出される定期検査報告書コピーを所有者に返却する際に、助成制度の案内パンフレットを合わせて渡してますよ。助成制度の内容について説明の要望があれば、平日の夜間や土日を含め、職員が訪問して直接説明を行っていきますし、区のホームページや広報みなと、ケーブルテレビなど、引き続き助成制度の周知を頑張りますね。

 

(´-`).。oO(助成対象にならない住宅エレベーターというのも実は結構あってですね、店舗兼住宅の建物なんか結構そうかもしんないです…)

(´-`).。oO(住宅部分が2/3以上って、例えば10階建てなら7フロアが住宅じゃないとダメなんですよね…10階建ての5フロアだけじゃダメなんですよね)

(´-`).。oO(住宅の割合が区民の安全かよ…となっちゃうので、今後は色々と検討して適応拡大も視野にいれてもらえると嬉しい…)

 

と、エレベーター等対策特別委員会の副委員長やってんので、エレベーターのことを質問してみました次第。

 

港区まちづくり条例

港区は地域で進めるまちづくりを応援します!是非とも応援してほしい。

 

1年前の予算特別委員会でもこれ質問しまして、いや、なんというか、『再開発の準備組合に移行するためのちょうどいい組織』じゃないまちづくりがしにくいんじゃないのと。そういうことを言いたいわけ。いっつも言葉が足らないんだけども。前にも綴ったこともありますにょ(『港区まちづくり条例を活用したまちづくり(2017.10.27)』。

 

まちづくりビジョンというやつがありまして、理念とか概念とかそういうざっくりしたもので構わないのでみんなで決めようね、というプロセスから始まるまちづくり。それはとても良い、いいんです。

 

ここがネックなんです。『区域内の区民の過半数の合意』、これ。区民の定義はなんやねんというところから始まるわけですが、前々に聞いたところ『住民票登録のある住民』であると。さぁ困った。

 

まちづくりするなら地域の理解が必要だろ!なぜ困る!』と感じる方も多いでしょう。ほんとコレ、まったく間違ってない。その通り。その通りなんです。困ったのはね、『まちづくりに関心の薄い住民へは、何をどうやってもアプローチできない』ということと、『土地持ってる人が賛同してくれるのに、ビジョン登録に地権者はカウントされない』ということなんです。

 

例えばポストに郵便物がチラシぱんぱんで入らないようなワンルームマンション、母数が半端ないっす。そこで過半数って頑張っても無理っす。特定のエリアで過半数以上の面積の地権者がOKと言っても、賃貸の住民の過半数がNOといえば条件クリアできないんです。

 

で、質問です。

Q: 昨年も同じこと聞きました。運用の見直しをお頼み申す。

 

A: 区はこれまでビジョン登録の有効期限が5年間であったところを毎年更新できるよう条例の施行規則を改正しました。また、運用マニュアルを策定し、地域ごとの特別な事情を考慮して、ビジョンの内容が環境美化や防災等の地域活動に関するもので、町会など関係団体の同意を得られる場合には、区民の同意要件を緩和できるよう改善してまいりました。

まちづくり条例は地域の皆さんでまちづくりを具体的に実践していくことを目的としています。ビジョン登録は、ビジョンの実現のための具体的な取り決めであるルールの認定に向け、まちづくりの理念やまちの将来像を共有する段階にあたります。このため、ルールを区域内の皆さんと合意していく次のステップに向けては、一定数の合意形成が必要と考えております。今後も引き続き、まちづくりの制度の拡充に向けて取り組んでまいります。

 

(´-`).。oO(お頼み申す…お頼み申すー…大切なことなので2回言いました…)

 

以上、土木費。