観光、おいでませ港区

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港区の観光、担当部署が出来て2,3年、少しずつ少しずつ前進中。先月末からyoutubeで港区の新しいシティプロモーションの映像が公開されてます。ワールドプロモーションと打って、日英韓中の4ヶ国語で15秒〜5分、その他にも港区での1日的なやつ。

 

観光のことを考えるなら自分が観光客になって手っ取り早く経験を積む方法の他、『どこそこがいいよ!』とおすすめルートをいくつ紹介することができるのか、『どこどこで聞いてみたらいいよ!』と近場で相応しい場所を提供できるのか、どっちみち自分がそこそこ詳しくならないと何もできないと改めて知る毎日。思っているより私は何も知らないことを痛感。これから港区が観光に力を入れるのであれば、住む我々も色んな人から道とか諸々を聞かれ慣れないといけないのかなとふと思いました。大都市といわれる地域に住み慣れてると、観光ってどちらかというと『行く』ものであって『来る』という感覚があまりないような。なんとなく。

 

初めてここら辺にやってくる人に『適当にふらふらして時間潰せるところない?』、または『なんか見るものある?』と聞かれた場合を想定すると、『うーん、15分くらいてくてく歩くか大江戸線ひと駅乗って赤羽橋で降りて、地上出口出たとこの五叉路の赤羽橋交差点から東京タワーの写真撮るのもいいかもね。あ、でもとりあえず麻布十番の商店街をぶらりして、大通りまっすぐ歩いたら六本木ヒルズもあるよ!』くらいしか思いつかない。知識が乏しい。

 

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そんな欠点を補ってもらえそうなのが、観光インフォメーションセンター(ようやく本題)。港区にはオフィシャルの観光インフォメーションセンターが3ヶ所にあります。1. 浜松町モノレール改札のブース(港区観光協会直営)、2. アクアシティお台場の総合案内(協定)、そして先月末に3. 六本木ヒルズインフォメーションセンター(協定)。後の2施設は『港区の観光インフォメーションセンターとしての位置付けとして、港区の観光情報とか提供をしてもらう』という協定が結ばれてます。

 

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港区観光のマップとかガイド冊子とか、港区でも観光協会でも出してたりするんですよね。区議会議員になってから初めて知ったようなそういうツール、結構いいこと書いてあるしそこらここらにあると便利なんですよね。ただ、置いてある場所が役所とか区の施設に限られてたりするし、なかなか普通に目にする機会がない。予算の関係上、たくさんはないらしいとい聞いたことあるのも非常にまったくもって残念であります。

 

つまりはえーっと、協定締結した観光インフォメーションセンターからどんな情報を提供してもらえるのか、うきうきしながら見に行ったわけです。冷やかしと思われても結構、見に行きたかったわけです。

 

前に浜松町の方は行ったことあるので、先に向かったのはお台場のアクアシティ。アクアシティアクアシティとしか覚えてなかったので、とりあえず行けばわかるかなと思ったら、全然わからなかったでござる。『インフォメーションセンターに港区のいつもの見慣れた冊子とか地図が置いてあるに違いない』という勝手な思い込みにより、デスク上の冊子にしか目が行かず。その結果、いくつものインフォメーションセンターをスルー。方向音痴に輪をかけて情けない。

 

バギー貸出をしてる総合案内(おそらく正しい場所)においても、『見慣れた冊子がカウンターに置いてない』という理由でなんとなく首をかしげ、そしてなんとなく小っ恥ずかしくて案内のお姉さんに『港区観光の冊子って何かありますか』とは聞けず。そんな私のアクアシティお台場観光視察、盛大なるチキンっぷりを披露して終了。そのアクアシティの観光インフォメーション、港区と協定結んだのがH18年というの18年前。倦怠期かしら。

 

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悔しいので東京観光案内アンドロイドの地平ジュンこと戯れました。英語案内は声が小ちゃいからどうにかしたほうがいいよ。ドンマイ自分。次の案内所にレッツゴー。

 

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そして後日、満を持して向かったのは六本木ヒルズの観光インフォメーションセンター。協定締結しましたとプレスリリースがでたばかりだし、今度こそ聞いてやる。地球のみんな勇気をオラにわけてくれ。

 

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とりあえずカウンター向かいのパンフレット置き場のようなところを見てみる。…見慣れた港区のものはない。港区という文字すら見えぬ。

 

『あの、ちょっとお伺いしますが、港区の観光ってどういうところがおすすめだとか冊子みたいなものはありますか?』

『東京全体のガイドならありますけど、港区だけというのは無いですねえ』

 

ほほう。

 

『港区の観光に興味があるんですけれど…』

『港区という点では六本木アートトライアングルといって、国立新美術館とサントリー美術館と森美術館のパンフレットはあります』

『他の港区のは…?』

『東京のはあちらに置いてありますけれど…』

 

以上。

 

おっかしーなー、港区の観光情報提供って私の期待していることとは違うのかなー、と首を傾げながら帰路に。たまたまだったのかなー、聞き方が悪かったのかなー、折角協定締結して港区の観光インフォメーションセンターに位置付けてもらったのにもったいないなーという悶々とした気持ちを一日寝かせ、一晩経っても悶々としていたため区の担当課にお知らせ。もったいないですと。

 

港区観光パンフレットを見えるところに出してくれるところ、出してくれないところ、聞かれたら出すところ、どうやら色々と大人の事情があるようです。『何々がしたい』『どこどこに行きたい』という具体的な質問への対応より、『とりあえず何かないかな』というフワッとした、フワッフワのファジーな質問への対応もお願いしたいところ。

 

海外の観光インフォメーション、そういう時っておばちゃんとかお姉ちゃんが『私だったらねえ!そのくらいの時間だったらここら辺に行くわね!面白いもの見つかるわよ!』とマニュアルじゃなくて個人的に教えてくれたりすることが多かったりするんですよ。なんて言うんでしょう、ひとつ余計な情報提供。これ、多分日本のおもてなしテンプレートにはないやつ。でも多分おもてなしってこういうことだと思うの。過剰にならない程度のお世話焼き。

 

観光について、観光インフォメーションセンターについて、更に色々と考えさせられる感じに。民間と協定したインフォメーションセンターについても、『港区の観光インフォメーション』と位置付けるだけでいいのかどうかという疑問も。イチから作るとコストもリソースもかかるしね。

 

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そんなわけでアクアシティと六本木ヒルズと浜松町にお立ち寄りの際、港区観光インフォメーションセンターに『港区の観光って、どんなとこオススメできる?』と皆さんからもフワッフワな質問してみてください。そうしたら色んなモノの質が上がること間違いなし。

港区、実は意外に坂が多いの巻 その2

坂に名前をつける、名前のついた坂道が通り名として使われる、これって日本独特なんじゃないかと。欧米は道すべてにストリート名をつけることは多いものの、傾斜のある道に特別な名前をわざわざつけるようなことはほとんどないんじゃないかと。それにしても名前の付いている坂なのか、名前の付いていないただの傾斜のある道なのか、坂っぽいところをうろうろしながら坂ポール(坂の案内?標識?立て札?)を探すぶらり散歩の続き。

 

image寄席坂。寄席があったから。

imageなだれ坂。土砂崩れ?

imageスペイン坂。これはどうなんだろう。私道のような私坂のような位置付けっぽい。

image道源寺坂。お寺の名前。

imageおくみ坂。幕府の先手(戦時戦闘部隊、常時は放火盗賊取り締まり部署)。

image三年坂。これね、道にところどころある地図付きの案内看板を眺めてたら『三年坂』と書いてあるところがあったんですよ。あれ、ウェブサイトには載ってなかったなと思いながらも行ってみると、坂ポールの代わりに…何ていうのこの石材。あたりをきょろきょろすると昔坂だったと思われる石段と麻布土木事務所によるインフォメーション発見。

image image港区のウェブサイトには載ってなかった三年坂。ますます坂に対する認定プロセスが気になってくるわけ。ほら、大通りに麻布通りとか名前が付くにはいくつかの種類があって、正式な手続きを経てどうのこうの的な。坂もあるのかしらないのかしら。

image雁木坂。階段になった坂を一般にそう言うんだって。それなら↑の三年坂はどうなのよとちょっとした疑問。

image永井坂。昔このあたりは芝・永井町。

image綱の手引坂。渡辺網さん。平安時代の勇士四天王のうちのひとり。ふははは、奴は四天王のなかでもry

image聖坂。高野山のお坊さん。

image潮見坂。坂のてっぺんから芝浦の潮の満ち引きが見えたんだって。

image蛇坂。薮からスネーク(notメタルギア)。

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そんな感じで坂ポールがあるものないもの含めて25坂。ぐるりと一周一筆書き的な2時間半コース、約10km、時速4km、消費カロリー600Kcal。名前のついた坂はあるものの忘れて通り過ぎたり、坂ポールだけをきょろきょろ探してて坂を見逃したり、ちょっと向こう側だからうーんどうしようまた今度でいいか等、事前にルート確認しておけばもっと回れたかなと思います。

 

さっき書きましたけど、坂に名前があるというのって日本独特なんじゃないですかね。これ、多分地味に十分使えるリソースだと思うんですよ、観光面で。住宅地に紛れ込んじゃうこともあるけれど、大使館を通り過ぎたり仏閣寺院を通り過ぎたり。ただ、坂道で有名な他の都市(長崎とか京都とか函館とか)と明らかに違うのが『坂から絶景がみれるかどうか』かなあ。いい所もあるんですけどね、大都会ビル群の中に情緒ある坂的な、なんて言うんでしょう、良い意味のミスマッチ。

 

観光について考えてて思いついた港区坂めぐり、実に意外に面白い。 虎ノ門スタートの別ルートはまた後日にご報告。目指せ坂86ヶ所(坂ポール探し)。

港区、実は意外に坂が多いの巻 その1

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坂、というとパっと頭に浮かぶのが長崎。とある説によると港町に坂が多いとか。港という字がつくだけあって港区も意外に坂が多かったりするわけです(根拠なし)。坂があるのは当たり前過ぎて気に留めることもなかったんですが、最近になって改めて坂が多いなあと感じるように。多分それは自転車で『行けるとこまで頑張るぞぉ!』と立ち漕ぎでちょっとした坂の途中までヒィヒィしている横をスイスイの電動自転車にあっという間に抜かされたり、『あぁ、あっちの道は坂があるからこっちの道から行こう』と考えたり、つまりは坂の認識能力と体力の低下は反比例。おお、これは新しい発見。

 

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区の子供向けウェブサイトに港区にも坂が多いところだよ!って。

 

世間一般ではGWの真っ只中、嵐も過ぎ去りいい天気だったのでぶらり坂めぐりをしようと急に思い立ちました。この子供向けサイト、坂リストがありましてなんと総数86。愛して止まない水曜どうでしょうさんの四国88ヶ所じゃないですけど、港区でもやろうと思えば『坂86ヶ所』とか『大使館81ヶ所』なんかできちゃったりするわけです。

 

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ポーズをつけてこんな感じで。いや、恥ずかしがり屋さんだからそれは微妙。しかもカッコ良くもなければ面白くもない。そんなことより、坂の名前の書いてある看板?立て札?案内?を巡るぶらり坂散歩をメインとすることに。名前がわからないので『坂ポール』と勝手に命名。この坂ポール、坂の名前の由来まで書いてるもの。

 

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坂ポール巡り3時間勝負。ぐるりとその辺一周のぶらり散歩。(FBだと画像表示されないのでブログの方で散歩気分を味わってみてください)

 

image絶江坂。和尚さんの名前。

image薬園坂。幕府の薬草園。

image新坂。当時の新しい坂。

image新富士見坂。富士山がよく見えた。

image青木坂。青木さんのお屋敷。

image南部坂。南部さんのお屋敷。

image木下坂。木下さんのお屋敷。

image鉄砲坂。鉄砲練習場。

image北条坂。北条さんのお屋敷。

image芋洗坂。芋問屋。

imageうどん坂。うどん屋さん。

image市三坂。市兵衛町と三河台町の頭文字。

 

次回に続く。

商店街における経済活動とイベントの相関

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皆様に支えていただく商店街振興策の第一弾、4/11より港区コミュニティーバスのちぃばす車内モニターで『買い物するなら地元の商店街で』と、商店街情報の最後にアイキャッチが流れ始めることになってます。どんなもんなのか確かめるためにちぃばす乗りに行かなきゃ。これからどんな展開にするのか、今後も区と協働で話し合いを進めていければこれ幸い。

 

そんな商店街振興のことで、先月末にとても興味深い調査報告書をいただきました。その名も『港区における区民の消費に関する調査報告書』、回収率31.8%、標本数2,757のアンケート結果、230ページ弱。世代別に色々なグラフや表を用いて買い物動向だったり、認識傾向だったり、結果をじっくりと堪能しております。でも物足りない。全然物足りない。

 

もっとね、この調査結果を政策に活用してほしいんですよ。なので報告書の数字を拾いなおし、自分なりに年齢層を別のくくりに分けてグラフ化してみました。何かを見つけたいわけです。前職で散々やってたこと、これが経験を活かすということなんでしょうかね。わかんないけど。

 

〜34才、35〜44才、45〜54才…75才以上、調査では『なぜそこで分けた?』という年代だったところをちょびっとがっちゃんこして、『東京都の平均初産年齢30ちょいを考慮して、小6までのお子さんがいるあろう層を含むかもしれない44才まで』『それ以上、定年退職前であろう層までを含む世代』『世間一般でいう、いきいきシニアを含む層』。家族構成が重要な調査項目は行われてないので意味ないんですけど、ほら、細かすぎる世代のグラフはちょっと見にくいし。

 

『商店街の利用』『商店街のイベント』『商店街の活気認識』の3点を中心に見てみました。報告書の結果と基本同じなんですけど、年齢層を分け過ぎない構成にするとわかりやすい見栄えに(データが足りないので相関分析はまだできてないけど)。質問内容によっては回答数が違うので、アタリだけつけてみた。

 

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商店街でほとんど買い物しないよという若い層(ここでは44才以下ね)は48%。中間層(45〜64才)は38%。シニア層(ここでは65才以上ね)は25%。ふむふむ。

 

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それがですね、今度は商店街のイベントに行くかどうかという質問では、商店街で買い物しないと多く答えた若い層で『時々行く』『よく行く』というのが多いんですよ。時々行くというのが一番多いんですけど、合わせて57%。中間層では48%。先の質問で75%が商店街でよく・時々お買い物するわよというシニア層は、なんと43%が『イベントは存在は知ってるけど行ったことない』。へえー。

 

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何をもって商店街の活気があるかどうかを判断してもらってるのかはわからないですけど、簡単なイエス、ノー、わからない的な3択ではこんな感じ。若い層ほど『ない』か『わからない』が多いと。ほぉー。商店街に興味ないっていうのもひょっとしたらわからないに入るのかな。

 

調査結果から示唆されることの中で、報告書の中で注目すべきがやはり3点。

 

1. 若年層ほど、近隣の商店街に対して無関心。

2. 商店街の存在が認識されていても、頻繁に利用する住民は多くない。

3. イベントやお祭りの場所としての商店街が、日常的に買い物を行う商店街と結びついていない。

 

他にも当然様々な要因も調べるべきこともありますけど、報告書に含まれてない数字を研究所に教えてもらったり、より良い方向に繋げられる何かを見つけられたらと。決して残念な結果には思ってませんし、想定内ですよ想定内。9月の決算委員会までに色々と考えてみるとして、無関心な層にちょびっと関心を持ってもらうためにも、アイキャッチから始めるのは案外有効な策なのかもなーなんて自己肯定をしてまずはこれまで。

 

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港区、保育園のための土地を買う。

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仙台坂をのぼって安藤記念教会の隣のアルゼンチン大使館の隣、今は使われてない邸宅があります。元検事総長の官舎として使われてたお屋敷というべきか、邸宅というべきか、2600平米くらいのひろーいひろーい今となっては空き家です。今は国の持ち物なんでしょうか、ここをですね、港区が買ったという話。何に使われるかというと、麻布地区に不足が見込まれるから保育園建てるとか。2月になりますが、保健福祉委員会の視察で見てきてました。

 

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土地を買うというところから始めなければならない、港区の対策児童対策。しかも土地代だけで55億円、ごじゅうごおくえん…!開設まで早くて4,5年はかかるんでしょう。公開されてる議事録で『元麻布二丁目』と検索してみると、2年前の定例会で自民党会派の代表質問で、使われてないここの用地を取得して地域需要にあった施設整備をしたらどうかと提案されてます。

 

55億円かあ…。55億円…。高いなあ港区…。本当に保育園なのかなあ…。なんでしょう、『港区の足りない保育需要に区が土地まで買って解消策を考えてくれました!やったー!』的な素直に称賛すべきかわからない55億円。場所柄も。

 

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視察の時の説明で気になって当時の課長さんに2点の感想を述べました。その1、大使館側の素敵なお庭を残してもらえないのかな。その2、2600平米の広さで6階建てというのはここらへんに合わないと思うの。

 

閑静な住宅地、隣接で高い建物ないところですよ(元麻布ヒルズ除く)。お庭を残して、3階建てくらいだったらまだなんとなく…景観の問題も出てくるだろうし…と感じてしまったわけです。

 

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うーん。 今の私にはわかりません。ごめんなさい。

区政報告なのか自分報告なのか

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自分も通ってた聖徳学園三田幼稚園の卒園式で『人間って、教育がやっぱり大事なんだなあ…!』と、きちんとお行儀良い子供達を前に感動の涙を堪え。どっちかと言うと城南中学校もとい六本木中学校の卒業式では『中学の時はもっとああしてこうしておけばよかった…!人生一度きりなんてあの時考えたこともなかった…!』と昔を思い出して混ざる後悔の涙を堪え。そして自分も通ってた東町小学校の卒業式ではもう東町というだけで緩む涙腺に耐えられず、来賓席でひたすら涙とハナを拭ってたわたしです。

 

おめでとう!という気持ちの他、感動する理由なんてほんとに人それぞれ、どうもこんにちは小倉りえこです。区議会議員というお役目を任されてます。

 

年に4回、議会がおわった後に区政レポートと称してこんなことやりました、あんなことやりましたとA4のサイズの報告書を作成しています。外注しないで自分でぽちぽち、結構楽しいです。何を報告しようかを考えるのも含めて楽しい。でも『要望しました!』と『提案を区に採用してもらいました!』は全然意味が異なるし、区がオフィシャルに既にお知らせしてることを改めて内容にするのもどうなのかなあと、頭を捻ってる毎日。

 

明日は2回目の区政報告会です。お忙しい中恐縮ですが、お時間ありましたら手ぶらでふらりとお立ち寄りください。

 

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初めての区政報告会

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まもなく1年、ひと通りの年間スケジュールが終わったのでこじんまりとした報告会を開催しました。自分の目でみた区議会、自分が見てきた区議会議員、そして自分が何か役に立ってこれただろうかのわかりやすい(はずの)プレゼン大会。私ね、フリーハンドでの自己アピールが壊滅的に下手なんですが、プレゼン資料を用いての物事の説明は結構得意です。

 

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パワーポイントさまさまですよ…!1スライド、1メッセージ。これ基本。

 

 

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そんなことはさておき、地域のみなさん、麻布十番商店街のたくさんのみなさんにもお忙しい中おいでいただきまして、小さいながらも手作りの報告会(超地味)の第1回目。司会も進行もわたくし、小倉りえこがお送りします。まずは後援会会長の麻布十番商店街の須永理事長にご挨拶いただきまして、『一期生の一年目でこれだけやれるとはついさっきまで思いもしなかった』とありがたーくお褒めいただきました。ありがとうございますありがとうございます。

 

 

 

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ご来賓の方々からもありがたいお言葉を頂戴しまして。東京一区選出の山田美樹衆議院議員。同世代で女性同士ということですし、とても好きなんですよねミキティ。また国際キャリアを活かして2期目で外務大臣政務官って本当に素晴らしい。ありがたいお言葉を頂戴しましてありがとうございますありがとうございます。

 

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そして麻布十番ではお馴染みのきたしろ勝彦東京都議会議員。『えー、小倉りえこの素行について、区議会自民党議員から聞き取り調査してきました』的な出だしで爆笑をかっさらい、奇行の暴露ではなくちゃんとお褒めいただきましてありがとうございますありがとうございます。

 

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報告会の内容は、1. 区議会について、2. 定例会について、3. 一年間の活動報告について。プレゼンスライド抜粋の資料をお渡しし、少しでも区議会や地方自治に興味を持ってもらおうと(気にも留めたことなかった私が言うのもなんですが)、区議会のお役目ってなんだろうかとか(これっぽっちも知らなかった私が言うのもなんですが)、区議会議員に求められる能力・技術ってなんだろうか(驕ることなかれ小倉りえこ)、区民の声を区政に反映させるってどうやるのか(小さいことからコツコツと)、そんなお話をしてみたり。

 

もちろん、自分の提案が区に採用されたことを抜粋して8項目くらい報告させていただきました。あれとかこれとかそれとか。医療系と商店街振興がわかりやすいものなのかなあと思ってるんですけど、でもまだ開始されて結果がでたわけじゃないですからね。まだまだなーんにも出来上がってない。これからこれから。

 

わかりやすかったと感想いただいたり、すごく嬉しく思います。ただ、『笑いを取れるようなトークの腕も磨け』とハードル高めの設定もされました。…そんな!

 

次回予告!

3/26(土)午後1時〜午後2時 @麻布十番会館2階(港区麻布十番2-3-10 セブンイレブンのあるビル)ではたして小倉りえこは真面目な報告だけではなく、フリートークで爆笑をかっさらえるのか!?お楽しみに!…でも多分無理!(注:報告内容は同じです)

日本語を学ぶ?日本語で学ぶ?

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笄小学校。こうがい小学校。読むのも書くのも難しいですよね、笄。そんな笄小学校の日本語学級を見学してきました。港区にある唯一の日本語学級、45名の児童が通っています(2016年1月)。英語圏から非英語圏の出身まで、はたまた帰国子女まで。国際学級のある東町小学校と同じくらい、日本語学級のある笄小学校は大人気。

 

前にも少し書きました。国際学級と同じくらい、ひょっとしたらそれ以上に日本語学級って重要なんじゃないかと。見学してみてどうでしょう、やっぱりものすごい必要だと思いましたね。未来の日本のためにも。

 

日本語を学ぶ?日本語で学ぶ?

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日本語を学ぶ』と『日本語で学ぶ』という違い。これがどのくらい意味が違うというのをわかってくれる人がいるかが鍵かと。

 

1. 日本語を学ぶ

生き抜くためのサバイバルであって学校生活や社会生活に溶け込むための指導。要は、なんとなくのコミュニケーションで環境に順応してもらえるための日本語を覚えることと、教科書を読んだり授業についていけるようになること。多分。

 

2. 日本語で学ぶ

外国語で学年相当の学力についていくための指導。定義するの難しいけどニュアンスとしてこんな感じなのかなあ。多分。

 

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日本語学級、誰のため?

日本語学級が必要と思われる児童は多分3パターン。これ、日本人の子にも当てはまる場合あるかも。

 

1. 日本語に触れたことがない

2. 家庭で使われる言語とお勉強のための言語が異なる

3. 日本の学校も進学先の選択肢

 

1の場合は『はい』『いいえ』から始まり、ひらがなカタカナからサバイバルフレーズなんか必要ですよね、『先生、トイレ』とか必須…!

 

2の場合は例えば両親どちらかが日本人とかで、おうちで日本語会話できても読み書きが不得意とか、両親日本人でも海外で現地の学校行ってた帰国子女の場合でもあり得る。

 

3の場合は語学力とともに学力も付けないと折角のお勉強についていけないかもだし入試とかどうしよう、そんな感じ。

 

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メインの言語をまずひとつに定めることで、理解する力と考える力が初めて付くようです。3ヶ国語も4ヶ国語も堪能な人ってそうらしいんですよ。12才くらいまでに基礎があるとうんぬんかんぬん、みたいな。でも外国語に触れるのが早ければ早いほど〜みたいな話もあるし、こういう類は専門家でも喧々諤々だとは思いますし、家庭の事情もあるでしょうし、一概にコレ!とはいえないもんなんでしょうね。

 

ヘァン・ドォウァ事変

こういう話題の時に必ず思い出すことがあります。アメリカで育ってる日本人の小学校低学年の子がですね、車から降りた時にドアがちゃんと閉まってなかったのでそれをお母さんに教えようと『マミー、半door!』と。半ドアの『半』もわかりやすいアメリカ英語的発音で『へぁん』って感じで。

 

これを聞いて考えさせれらたんですね。ああ、お風呂屋さんでよくマミーって飲み物見かけたなぁと。いや、そんなことじゃなくて。ノルタルジーに浸る場合じゃなくて。

 

考えたのは『この子は半ドアという単語を何語だと理解してるんだろうか』と。『ヘァン・ドォウァ』ははたして日本語なのか、英語なのか。もし耳から音だけで学んでいるとして、これを英語で話をするお友達に伝えたところで伝わらないもどかしさを感じるのか、はたまた日本語で『半ドア』と書くことを知った時に受けるであろう衝撃とか、妄想は止まらないわけですね。

 

そんな語学教育面で頭の隅っこにずっと残る『ヘァン・ドォウァ事変』、私は専門家でもなんでもないですけど、見たり聞いたり経験したりする中て、小さすぎて何語か判断ができないうちのバイリンガル教育はいいのか悪いのかがサッパリわかりません。

 

コミュニケーションと学力

少し大きくなったとしても、留学中に会った日本人でも日常会話はまったく問題なくコミュニケーション取れても、学校の勉強はズタボロというのも見ています。設問が読めないから問題の意図が理解できなくテストの点が悪い、または勘違いして正解を出せない、そんなことより新しいことを学ぶための説明が理解できない。外国人とのコミュニケーションは100点満点でも試験は50点取れないとか。

 

大抵言います、『日本語だったら正解できるのに』か『日本語でもわかんないから英語でもわかんないよ』のどちらか。日常会話はできても授業についていけないパターン。

 

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ま、そんなことはさておいて。外国語を学ぶということと、外国語で学ぶということは違うんですよということをどうにか上手に説明できないかと試行錯誤してはの繰り返し。助けて詳しい人。

 

通級

笄小学校の日本語学級に話は戻りますけど、先述したように大人気。でも色々と学校側も家庭側でも壁にぶつかっていると話も聞きました。例えば、通いたいけど通えないパターン

 

小学校の日本語学級は笄小学校ただひとつ。『通級』といいまして、ここで学ぶ児童は笄小学校の児童とは限りません。

 

南山小だったり東町小だったり御田小だったり、はたまたもっと遠い地域であったり、メインの小学校に通いつつ、学校と相談で週に何回か何時間か笄の日本語学級に通ってくる。授業が終わったらメインの小学校に戻る。保護者による送迎が必須です。これが無理なら通えない。保護者の負担も大きければ、児童もあっちこっち行くし精神的にもストレスあるのかなあ。どうだろう。

 

日本語指導ができる人?

その他、日本語指導の教員の質と確保。日本の小学校教員免許を持ってることが必須でありますけど、外国人に日本語指導の経験がない先生が配置される可能性もあると。

 

もちろん今は色々配慮されていて、経験があって語学のできる先生が揃ってはいるようですけど、この体勢が未来永劫続くとは限らない。教育の場って区だけじゃなくて東京都の教育委員会も関係してくるし、区が例え独自に採用するとしてもなかなか探すの大変ですよ。

 

読み書きを教えたり、会話を練習するカンバセーションパートナーだったり、日本ではこの手の日本語学習に関しては政策ではなくてボランティア任せのところが大きい印象です。もし学校で一生懸命日本語を勉強してる外国人の姿をみたら、日本語も勉強の中身の手助けする子もいるだろうし、自分も外国語の勉強をもっと頑張ってみようかなと感じる子もいるだろうし、日本語学級が増えれば、港区の国際化ということも進むんではないかと思っています。

 

2通りの国際化

昨年9月の一般質問でも言いました、国際化って一方的に歩み寄るものでもないと。日本人が外国寄りになるのと同じくらい、向こうの人にも日本寄りになってもらえればバランス取れるんじゃないかと。国際学級があることで国際理解教育が育まれるのであれば、日本語学級があることでも国際理解教育が育まれるということです。先生も言ってた。

 

日本語学級って日本式の日本カラーに染めるための手段じゃなくて、国際化教育に手厚いな、国際化頑張ってるなって思われるプロセスのひとつかも。なんだろ、港区の目標としている『成熟した国際都市』になるための策をあの手この手で講じようとする姿勢に、別方向から後押しするみたいな。今大慌てで外国人を呼び込んでも困らないような表記とかの多言語化をするより、先に今大慌てで現状の体勢の修正もいいんじゃなかろうかと。

 

は、しまった。オチがない。

そうだ、地元で買い物しようよ

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私ね、『そうだ、地元で買い物しようよ』的なキャンペーンを全力で展開できないかなあと考えているんですね。区が『商店と地元を大切にする心を育てる港区です』という姿勢をわかりやすく見せてですね、生活の定着と住んでる地域のへの愛着度をもっともっと育てていきましょう的な種まき水やり作戦を繰り出してもらえないかと、真剣に考えてるんですよ。もちろん目的は個人商店を守ること、商店街を守ること、そしてお住いの皆さんに住んでる地域を大切に感じてもらうこと。

 

麻布十番商店街の代表として、また自民党の麻布十番周辺の代表として区議会に席を設けさせて頂いた身として、商店街振興については誰よりも頑張っていかなければならない立場です。お店屋さんの子として生まれ育ったこともありますし、小さいころから商店街でお買い物をして育って、商店街があって生活が成り立ってた身として、商店街ってすごく大切。だって日々の生活の中心ですから。

 

でも、住んでて大切に思うものは人それぞれ。地域のお祭りだったり、母校が残っていることだったりもするでしょうし、最近住み始めた人ならステータスなのかもしれないし、びっくりするような住みやすさなのかもしれないし、利便性なのかもしれない。事情が違えば大切に思う事も異なります。でも地域の元気がなかったらただ住んでるだけでつまんないなあと感じちゃうかも。

 

港区はこの20年間で人口が10万人弱増えています。15万人切ったくらいから24万人ちょい。外国籍も1割弱くらいはカウントされてますけど。それはつまり、

 

1. 新しく引っ越してきた

2. 昔住んでたけどまた戻ってきた

3. 産まれたり引っ越してきたりして次世代の子供が増えてる

 

のどれかに当てはまるわけ。むしろこの3つの組み合わせ。これ以外で増える理由が見当たらない。区長も事あるごとに言ってます、港区生まれの子供が増えてるって。行政の努力もあって港区の子育て環境が良くなったから『あら、それなら港区に住もうかしら』となってそこから家族が増えていく場合もありますし、『あら、それならもっと育てられるかしら』と家族が更に増えていく場合もありますが、基本人口が増えていくのは『新住人』と『次世代』がキーワードです。

 

昔から思うわけです。私はありがたいことに麻布十番で生まれて育って、途中色々ありましたが今も麻布十番にいるわけです。だから麻布十番は地元であって、これからも地元でありたい場所。でも途中から引っ越してきた人にとっての愛着ある地元ってひょっとして別の場所かもしれないし、とりあえず住んでるだけだからそういうの関係ないしーとか思ってるかもしれないし、自分は違うけどここで育ってる子供にとってもこれからも暮らす自分にとっても地元になればいいなって思ってるかもしれないし。やっぱり住んでる場所に愛着って持ってもらいたいですよね、昔から住んでる人にも、最近住み始めた人にも、未来に暮らす人にも。

 

地元を作る、地元を残すって地域と地域に暮らすみんなで頑張らないとどうにもならないんですよね。イベントを立ち上げても継続する力がないと歴史文化伝統にならないし、『麻布十番は残るだろー』と思うかもしれませんが、ただ住んでる人だらけ働いてる人だらけ遊びに来る人だらけの街になっちゃったらなーんもいいところ無くなっちゃうと思うんですよ。

 

そんな麻布十番、麻布十番といえばやっぱり商店街。麻布十番だけではなく、東麻布、元麻布、南麻布にお住いの人々の生活を支えるお店屋さんがたくさん。地域外からもたくさん来てくれますし、ありがたいことです。でも麻布十番から商店街が無くなったり衰退したらどうなるでしょう。スーパーマーケットとコンビニさえ残ればとりあえず生活できるからいいやって思っちゃいます?今の時代はインターネットでワンクリックで必要なものが買えて運んでもくれるから困らないやって思っちゃいます?例えばスーパーとコンビニとファミレスしかない大通りって、生活する上で想像したらちょっと寂しいって思いません?

 

区の商店街振興政策は本当に頑張ってくれてると思います。プレミアム商品券の発行補助だったり、商店街イベントの補助だったり、自転車シェアリングで観光と商店街を結びつけようとしたり、今やってるワールドフェスティバルだって商店街と関係持とうとしたり。でも『商店街商店街商店街ー!』と例え私が叫んだところで、生活範囲内に商店街がないところにお住いの方にとっては『自分にそんなに関係ないどこぞの商店街に税金投入するなら、今すぐに一軒で事足りるどでかいスーパーとかホームセンターでも誘致してくれ』となるかもしれない。

 

でも商店街では無い場所でも、個人が経営してるお店屋さんって必ずありますよね。例えばタバコ屋さんだったり、お蕎麦屋さんだったり、お花屋さんだったり、お米屋さんだったり、床屋さんだったり、雑貨屋さんだったり。通り過ぎるだけで例え利用をしたことがなかったとしても、『あ、お店屋さんだ』ってわかるようなランドマークも無くなったらとても寂しい。

 

今の商店街振興ってね、『たくさんの人に訪れてもらうためにとりあえず何らかのカタチで補助金投入』というのが唯一の方法みたいな印象もありましてね、それも重要なんですけどね、ちょっと違うなとも感じるんですよ。たくさんの人に訪れてもらうためにたくさんイベントを企画するってのも重要だと思うんですけどね、それだけじゃどうにもならないと思うんですよ。

 

お祭りだったり、豆まきだったり、商店街ポイントカード、企画する側があって、参加する側ができる。どちらかに偏り過ぎてもだめ。しかも何かサービスやらお得感がないと消費行動に結びつかないのが標準の消費者心理。年がら年じゅう割引なんてお店側だって厳しいんです。そこで『自分のこのお買い物がほんの少しかもしれないけど地域を支えてるんだ』という意識が生まれれば、地元を残すお手伝いのひとつになるんじゃないかと。10回に1回、5回に1回、寄ったついでにコンビニでボールペン一本買うのを文房具屋さんで買ってみる、いつも通販で靴下買っちゃうけど洋品店で買ってみる、チェーン店じゃないところでご飯食べてみる、そんな心意気ひとつですよ、必要なのって。

 

小さい頃にあったお店が大人になった今でも営業しているとか、昔ここにあったお店で何々を買ってもらった思い出とか、あのお店って意外に色々と便利なんだよとかいう豆知識とか、こんなお店があったんだー今度こそ来てみようとか、そういうちっちゃいことがぎっしり詰まった共に過ごす生活アルバムみたいなのが商店街とか、地元だと思ってるんですね。日々の生活に定着という面も愛着という面からも、また日本文化の面からも地元のお店の維持って必要だと考えてます。特に商店街って日本独特だと思いますよ。ニュアンス的にショッピングストリートでもマーケットストリートとも違うんですから。

 

だからこそ、区の商店街や商店街連合会にひたすら金銭面の援助っていうのには限度があるような気がしてならない。やれ商店街にお金を落としてもらうために商品券だ、でもプレミアム付きのお得な商品券じゃないと買ってみたくならない有効期限トラップ付き、販売時期や商店街のイベント日じゃないと訪れる人数も落差が出るだの、できる事に限度がある。商店街の人達ができることにも限度がある。じゃあどうしたらいいんだろうと考えたら、やっぱり住んでる方々とか生活してる方々からの支援も必要で、それプラス区の応援というのも必要で。今までの支援の継続に、少しだけスパイスを加えて。

 

たからこそ『そうだ、地元で買い物しようよ』『Shop Local』『Buy Local』キャンペーンを張ってもらいたいと思うんですね。各商店街が独自でやるんじゃなくてね、区商連でもなくてですね、区が『この地域を支えて地元を創り上げるのは、実はアナタなんです』的なスローガンを掲げてですね、生活の定着と住んでる地域への愛着度を上げる教育や啓蒙活動なんかを継続的にずーっとずーっと。

 

年がら年中区の広報誌にキャッチコピー載せてもらうもよし、年がら年中毎月第何曜日は地元でお買い物しよう作戦を打ってでるもよし。育っていく子供とその家族、一人暮らしのお兄さんお姉さんでもオッケー、今日明日の地元から何十年先の地元を繋げるのが当たり前になるような、そんな意識の変化が生まれればいいと思うんです。10年後20年後には、『何でも近所でお買い物すると街が大きくなるんだよね』と大きくなった子供達が当然のように言うのかもしれないし、『日本初上陸のオシャレっぽいお店より、何十年も続いてるお店がカッコイイよね?』とか当たり前のように思うかもしれないし。

 

頭に残る素敵なキャッチコピー(未定)で改めて地域に目を向けさせる作戦。

 

20160121

 

あ、そういえば3月頭まで港区ワールドフェスティバルの一環の商店街カードラリーもありますので、是非カード集めもしてみてくださいね。『港区』が変換間違いでよく『皆得』になっちゃうんですが、この変換ミス、結構イケてるミスだと思ってる。

成人式

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3連休の最終日、東京プリンスホテルにおいて成人式がありました。わたくし、2度目の成人式の年でありますが成人式に出席するの実は初めて。小倉りえこ40才、20年前は海外で学生してました。あれから20年…更に大人になりました(肌年齢とか体力とか)。ここ何年かのニュースでは最近の成人式はなんだか警察が来るほど賑やかで……、なんてイメージばかり先行しておりましたが、港区の新成人のなんとお行儀の良いこと。

 

『誰か壇上にあがっちゃったらどうする?誰がどうやって暴漢から区長を守る?』なんて架空のシミュレーションを同期の黒崎ゆういち議員としてみたり。とりあえずラガーマンのタックルで〜なんて話も、お行儀の良い新成人ばかり、とても平穏な式典。

 

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1402人だそうです、新成人。今年平成28年だから、平成7年とか8年生まれの新成人ですよね。港区の歴史の中で人口が一番少なかった年が平成8年、人口15万人を切った年(今は24万人強)。和装から洋装から普段着まで、バリエーションに富んだ様子がとてもよかったよかった。振袖着なきゃ参加できません!とかスーツか袴じゃないとダメですよ!ってわけでもないでしょうからね。

 

もし20年前に成人式のチャンスがあったならば、私は参加していただろうかとふと考えてしまいました。175cmの長身、幅のある反物にしても1.5反は必要で、一度きり着るものとしては作るにはどうかと考えるだろうし、レンタルにしてもそんなサイズは当時あったと思えないし、まわりはみんな振袖なのに1人スーツの度胸もなかっただろうし。多分、同窓会気分より恥ずかしさの方が勝ってたのではないかしらと。度胸の無さにエア反省。

 

港区の成人式には外国人の新成人の姿もちらほらと。すごく印象に残ったのは『日本語ほとんどわからないし、同い年の友達いないけれど折角の機会なのできてみた』という新成人。あと別の子では宗教上の理由ですかね、ターバンのようなもの(ヒジャブではなかったな)も巻いて参加した新成人も。これがまたすごく似合っててね、なんでしょう、和装と異文化のコラボがまたしっくり。今日は来てくれてありがとうね、折角の素敵な日だからたくさん写真を撮ってね、と声をかけてみました。勇気を出して踏み出した一歩を素直にすごいと思いまして。

 

成人式のための新成人による実行委員が立ち上がっていたようで、『大人の権利』のひとつとして選挙権云々の話もあり、世間では18歳選挙権が〜と言われていますがあれは7月の参議院議院選挙から。港区はその前の6月に区長選挙が控えております。これはハタチから。若い人に少しでも政治や選挙に関心を持ってもらおうと、港区も選挙管理委員会も色々と頭を悩ませている中、『ありがとうポスト』というものがありました。ハタチの記念としてもらえるポストカード、本物の選挙で使われる記入台と投票箱が置いてあり、そこでどなたか大切な人にハガキを1通出してみませんかと。

 

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この場で出してくれたら切手なしでも届きますよ、という事でした。うん、すごい微妙。色々とすごく微妙。なんだろこの感覚。

 

何が微妙かって、切手代の52円を負担するぞありがたがれ!みたいな印象が強いこともありますけど、選挙だ票だみたいなことを大人の権利として今更この場で押し付けんのかいというところに違和感なんでしょうか。エイズ検査に行きましょうはわかる。みなとタバコルールもわかる。でもなんででしょう、『来賓の方々もお忙しい中〜』なんてくだりもあっての議員の前での選挙に行こう、とてもやらしい。やん、スケベ。

 

今までの集大成として『さあみなさん今まで色々と学んできましたね、これからが本番ですよ』とリマインドとするのであればいいのかと。そう考えると教育というのが改めて大切なんだと。例えば昔、国会議事堂に社会科見学行った事ありました。へー、ふーん、で終わったと思います。小学生だし。

 

でもなんでもかんでも必死にならないと区という小さなエリアでの政治に興味はもたないのかもしれなくて。だって象徴的だったのは、新成人が式典会場に入って来る際、金屏風かなんかの前で区長と議長と教育長と選挙管理委員長だったような気がしないでもないけど、大きい胸章付けて偉い人達が4人くらい立ってましてね。私はそれを遠くから眺めていたわけです。

 

結構な数の新成人が前を素通りしていくわけですよ。時折区長が会釈してるのは見えるんだけど、本当に時々。通り過ぎる新成人も『あ、ども』みたいにちょびっとだけぺこりの姿勢をみせたり、胸章見て『ちょ、あれ区長って書いてね?』みたいな反応が本当に時々。

 

ま、来年の成人式には『みんな、ちゃんと選挙行ってる?』という流れになるんでしょうけど。

 

『私がハタチの頃は〜』なんて自分の過去を例えとして挙げ始めたらもうおばちゃんなんでしょうけれど、『今の子みたいにしっかりしてたかどうか自信がないわ〜』というオチがつきもの。

 

なにはともあれ、おめでとうございます。ほんの少しだけの人生の先輩として新成人にアドバイスするとすれば、私も言われたし、歴史は繰り返していくであろうこのフレーズに尽きます。

 

『20代なんてあっという間に過ぎるよ?』