こども電話相談室が終了し、オープニングのメロディーが『多分こんなだったような気がしないでもない』と思い出せなくなって久しいこの頃です。みなさん11月ですよ、もうそろそろ年末気分が始まりますよ。
先日、保健福祉常任委員会があり、その中で小児初期救急診療事業の実施について報告がありました。簡単にいうと、『11/2から芝浦の愛育病院で「みなと子ども緊急診療室」という小児初期救急診療をはじめますね』というお知らせです。
まず、愛育病院という場所自体、『芝浦なの?』『え、有栖川公園のところじゃないの?』とタクシーの運転手さんにすら驚かれるくらいです。そうなんですよ、愛育病院って今芝浦(田町駅そばのみなとパーク芝浦のお隣)にあるんですよ。で、有栖川のところの昔の愛育病院は愛育クリニックと名称が変わっています。
今更、と言わないで。まあまあ。ご存知ない方も結構いらっしゃいますので。
一般的な『病院』と『クリニック』の違い、それはベッド数。ベッド数が20以上の医療機関が病院、19以下(ベッド0を含む)をクリニック。入院ができるクリニックもあれば、できないクリニックもあるわけです。
入院ができる病院が病院、入院しない病院がクリニック、そんな覚え方もある意味間違いではない。入院できるクリニックの数もすごい多いわけではないですからね。
そんな愛育病院と愛育クリニックも『入院』『外来』という機能で分離し(もちろんそれだけではないでしょうけれども)、敷地も分離。名称や機能が一般に定着するまで、もうしばらくの間かかるような感じ。
そんな愛育病院の方で始まる、みなと子ども救急診療室。こどもの急病患者を対象に、平日の月・水・金の夜間に初期救急診療を行います。対象者は中学生まで(おおむね15歳未満の小児)の外来軽症患者。ここポイント。
診療時間は午後7時から午後10時。受付時間は午後7時から午後9時半。急な発熱だったり、軽症の救急患者にはとてもありがたいサービスです。でも実施日以外や実施時間外はこれまでと同じように、夜間診療・休日小児救急医療機関にまずお問い合わせを。
日本の医療は基本素晴らしいと思ってます。その全ての発端というか理由というか、国民皆保険制度があるからです。私たち、すごく当たり前のようにお医者さんに診てもらえます。他の国にはないようなしっかりとした保険制度があるからですよね。
でも最近問題となっているのは医療費が膨大に膨れ上がっていることで、年間40兆円とかそのあたり。ではこの医療費をどのように削減するかとう方法が議論に上がる中、やれ病院に行きすぎだ、やれ薬価制度が問題だ、やれ何とかだ。
結論を出すのに難しいことは今はちょっと横に置いといて、必要ならば病院にかかれるというシステムとそういう施設があるということが素晴らしい。その中でのこの港区の取り組み、需要があるからこその設置。こどもの数が増えてきている港区です。
サービスが始まったからそれでいいやではなく、そこから試行錯誤しながら時代に沿ったより良いシステムを作っていってもらう方が大切。当たり前のように週3から週5、週7毎日へという声もでてくるとは思います。
小児科医の確保が大変だし、色んな医療機関で診察している医師もいるし、そもそも小児科医自体が少なめということもあるし、開業医の先生の輪番制をお願いするも負担は大きいだろうし。
これからも区だけじゃなく、医師会、いろんな方面の方々のご協力が必要になってきますので、どうぞよろしくお願いします。そんな明日から始まる新しい『みなと子ども救急診療室』を含めた区の情報ページはこちらからどうぞ。
ご利用のチラシはこちら。
あ、タクシーに乗る際は必ず『田町駅の裏の芝浦側の方の愛育病院お願いしま……そうなんですよ今愛育病院ってあっちなんですよ、広尾駅のそばの方は愛育クリニックって言いましてね、外来だけみたいですよ』みたいなやりとりは覚えていて損は無し。
みなとパーク芝浦も同じ。スポーツセンターって場所が変わ……省略。