港区議会 保健福祉常任委員会 視察報告1

この時期、秋のいい感じで肥ゆる時期、議会では委員会のみんなで行政視察にいきましょうということが多い時期です。たぶん。日本全国津々浦々、色々なところで視察が行われていることが多いわけですが、その理由は基本ひとつ「第3回定例会と第4回定例会の間のこの時期は行事ごとが比較的少ないから」と思われます。たぶん。

 

議員側の我々の都合というものもあるかもしれませんれども、それより視察を受け入れてくれる先方さんの都合ももちろん大きいわけで、1時間とか2時間とかそのくらいの時間にお付き合いいただくために事前に資料作成いただくこともありますし、そんなことより先方さんだって市議会とか全般のお仕事とかありますし、ほらそういうのも関係あるわけですけれども。なんにせよ、ありがとうございます。

 

視察に行くとか行かないとか

議員の視察というものは、世間一般でいうと無駄と思われがちです。ほら、不祥事的なものも時折報道されますし、観光に行ってるようなイメージもハタからみたら大きいじゃないですか。ま、視察のことを「旅行」と言ってる議員も実際に存在するわけですから、それはあながち嘘ではないかもしれません。

 

例えばたまたまの乗り換えの途中で、「小倉になってからいつかは行ってみたいと思っていた小倉駅」で15秒で浮かれた写真を撮ってみるとしましょう。うん、眉を顰める方も何人かいらっしゃるでしょう。

 

でも敢えて載せよう。小倉からのお願いです。小倉での小倉のこの浮かれようだけは勘弁していただきたく。(注:視察先は小倉ではありません)

 

で、視察に行くべきか行かないべきか。年に1度の行政視察はもちろん議会費という公費で賄われています。必死に探して選んだ先が気に食わないからとか、党の方針だからとか、そういう理由で欠席する議員もいるわけです。宗教上の理由という理由もそのうち出てくるかもしれません。だって人間だもの。

 

人間ですもの、様々なジレンマもあります。視察はいきたいけれどもメンバーがね…とか、あの人は興味があるからいいかもしれないけど自分はまったく興味ないから行きたくないとか、税金の無駄と信じるものに身を置かない方がイメージがいいとか、複雑な生き物ですよ議員というものは。自分も含めて。

 

で、自分はといいますと、「視察は自分で有益にするか無益にするか、それは人それぞれ」というスタンスは変わることなく、それに「所管課の職員さんも一緒に同行して欲しい」というスタンスも変わらず。だって、我々議員だけが行って学んだとしても、政策に展開するには職員さんの理解と熱意も必要じゃないですか。それが職員さん不在だと、いくら議会で質問なり提案なりしたってトンチンカンな伝言ゲームになって終了しちゃう。

 

視察については色々とご意見はありますが、それはまた別の機会に。ま、ひとりで行く方がキモチ的には気楽で、目的意識が明確なんですけれどもね。集団で行く必要はないかもしれないと思う時はある。確実に。

 

職員さんは視察に同行していただきたく

これまでの委員会視察では、区議会事務局の職員さん以外が同行することは少なかったわけです。理由はもちろん予算削減。区役所の職員さんたち、世間一般の厳しい目とそれを正面から受ける役所の御達しプレッシャーもあることから、出張にほとんど行けないというのが現実です。

 

それがここ何年か、すべての委員会ではないけれどもいくつかの委員会視察でぽちぽちと職員さん同行があります。個人的にはこれとってもいいことだと思っておりまして、願わくばもっと増えて欲しい。だって我々と同じもの見て、行く道すがら意見を交わして、こんなに有意義な機会ってないと思うんです。でも、やっぱり変な空気があるようで、丁寧なご辞退だとか遠回しの遠慮とか、そういうのも感じる時があるんだかないんだか。

 

でも今回の視察には少なくとも「どなたか同行をお願いしたく」と自分言いましたし、結果やっぱり同行してもらってものすごくよかったと思ってますし。むしろ「連れてってください!」と言ってくれるくらいの職員さんがいる方が、港区はよくなると思うんですよね。

 

急募:そのうち課長になるかもしれない熱意をもった係長級。

急募:熱意をもった若手のみなさん。

 

で、メインの視察の中身なんですけれども。

広島県の呉市と、

山口県の下関市に行きました。

 

いつものように前置きが長すぎて、本編は次回に続く。