登下校送迎は就労支援

『障害児を持つ保護者の就労支援』という、それはもう誰もがなんとかしてあげたいと願うであろう請願がありました。港区が出来ることは限定的、根本的な問題も一緒にどうにかできんもんかと、『そもそも都立学校、コレ東京都』と都議へ繋ぐことも忘れずに。

 

何にお困りなのか、第一弾はよーくわかった

障害を抱える子達、もちろん学校に通います。保育園だって通います。港区では何年か前に満を辞しての障害児保育ができる保育園が出来ました。『そういう園を!』という願いがあっても、当時の港区というか全国的に待機児童がすごーくたくさんいて、どこもかしこも保育場所を増やすのに自治体必死。

 

港区含めて都心というのは、何かやるにしろ作るにしろ『場所の確保』から考えなければならんわけです。ぶっちゃけドッグラン作る場所すらない。民間の土地は日に日に価格が上がり、むしろ『いくら値を付けたって買い手あるっしょ!』と不動産の値はありえないほど釣り上げられ、でも公共自治体はルールがあるから民間レベルと同様な価格で買えるわけでもなく、残念ながら競争の土俵にも上がれず指咥えてみてるだけ。

 

なので余程のことがない限り『いわゆる適正』な価格で土地が買えず、購入ももちろん税金だもんさ、『なんで買ってまで増やそうとしねえんだ!』と『なんでそんな大金出してまで買うんだ!』の真っ二つ論争は止まず。結局55億円で土地を購入をして。

 

当時のこと書いてた昔の雑記(『港区、保育園のための土地を買う。(2016.4.9)』)。その時の自分は「55億円で土地を買うところから始めなきゃいけないことによくわからない」的に〆てましたが、今の自分だったら「迷いなく買うべし」一択です。その後、南青山の児相のこともありましたし、やっぱ土地がない港区で購入できるチャンスがあるなら逃しちゃいけないという思いです、今は。

 

は、脱線した。

 

障害を持つ子供達は例えば保育園や幼稚園を経たりして、小学校とか中学校に進むわけです。もちろん状況とかに応じて特別支援な学級とかはたまた学校とか、その子達が育っていくにつれて必要と思う教育なり技術なりを身につけていくための術が必要に。

 

というか、このあたりは障害あるなしで関係ないんだけども。学校は学びにいくところ。行くだけで学ぶこともある。と、学校が嫌いでたまらなかった自分が言うのもとてもおこがましい感じなんだけども。

 

そう、障害児は登校がとてもネックであるということを改めて気付かされた次第。切実や。

 

 

現状の登校手段。

特別支援学校へは学校手配の送迎(いわゆるスクールカーとかスクールバスとか)、そして港区独自の移動支援というのがあります。小中学校に通う子たちは全員バスとかに乗れるようなんだけれども、これが高校になると違うというのを初めて聞いてビックリしたわけです。

 

や、それはもちろん色んな事情とか方向性とかあるらしいですけれども、一人で通ってみることが訓練になる子もいるし、まだお手伝いが必要な子もいるし。それはさておいて、高校の特別支援学校は都立。都のスタンスというか手を差し伸べる温度というか、それが区とは違って対応が非常に塩でしょっぺーという話らしいというのも初めて聞いてビックリしたわけですよ。

 

学校にお願いするもおうちの希望と色々合わなかったり融通がきかなかったりすることが多々あるようで、学校がやってくれない場合、おうちの方がご自分でとか手配なりしなきゃいけない。また学童のような放課後等デイサービスも人数が多くて受け入れられないとか、むしろ頼みたくても送迎支援の手も足りないとか。

 

ご家族の支援もとっても大変。でもご家族も色々とお忙しい。特にシングル家庭であってもそうでなくても、たとえ送り迎えとか付き添いでもお仕事休まないといけない時だってある。

 

認識の違いというものなのか感覚の違いというものなのか、東京都、区、保護者で願ってることも希望することもおそらくバラバラ。いや、保護者は一貫してるな。

東京都「港区が移動支援を広げてやれば」

港区「港区のだけの話じゃないですよ」

保護者「たすけて」

 

港区も可能な限りは助けていきたいという意志もずっとあるわけですけど、請願があって改めて港区の思いは確認できたので、全会派一致で請願は採択。本会議でも賛成多数で可決しました。スマイル党が欠席だったので「全会一致」ではなく「賛成多数」。そういやスマイル党さん、ずーっとお休みだけど大丈夫ですか。この数年、議会でほとんどお見かけしたことないです。

 

 

都立の学校だから東京都がまずもってしっかりやってよ

というのが本心です。東京都は東京都で「スクールカー的なやつの空きはありますよ?」みたいな認識なんですが、実際のところは「利用しにくい」「乗り降りできるところが自宅から離れている」と、色々と不都合不具合があるようで、融通が利かないから学校に頼ることを諦めてしまうというご家庭も多いみたい。

 

乗れるかどうか決定の連絡が中学卒業ギリギリまでわからない」など、ご家族が不安になることばかりで改善がまったくされない模様。それは困る。だって乗れなかったら手配とかしなきゃいけないじゃないですか。時間の余裕も気持ちの余裕もないですよ。特別支援学校に通う子達、通常の高校合否タイミングと同じで2月末とかに高校が決まるらしいですよ。むしろもう進学する子達はある程度わかってるじゃないですか。それが1ヶ月以上も時間かかってお知らせってどういうことよ。

 

と、我々自民党さんはすぐ都議に連絡をして情報共有を図り、こうこうこういうことが問題で、むしろ都立でしょ都立と、東京都のお尻を叩いてもらう必要があるという、繋ぐアクションをすぐに。今はこれしかできないのがもどかしい。

 

進捗というか確認は今後もしていきたいと思ってます。だってこれ困ってるの港区の方だけじゃないだろうし。せめて東京都が問題把握してくれないと。

 

子供の移動支援は保護者の就労支援。自分も色々とお勉強が足りない。