みなとこども〜、救急〜診療〜しつっ♪

こども電話相談室が終了し、オープニングのメロディーが『多分こんなだったような気がしないでもない』と思い出せなくなって久しいこの頃です。みなさん11月ですよ、もうそろそろ年末気分が始まりますよ。

 

先日、保健福祉常任委員会があり、その中で小児初期救急診療事業の実施について報告がありました。簡単にいうと、『11/2から芝浦の愛育病院で「みなと子ども緊急診療室」という小児初期救急診療をはじめますね』というお知らせです。

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まず、愛育病院という場所自体、『芝浦なの?』『え、有栖川公園のところじゃないの?』とタクシーの運転手さんにすら驚かれるくらいです。そうなんですよ、愛育病院って今芝浦(田町駅そばのみなとパーク芝浦のお隣)にあるんですよ。で、有栖川のところの昔の愛育病院は愛育クリニックと名称が変わっています。

 

今更、と言わないで。まあまあ。ご存知ない方も結構いらっしゃいますので。

 

一般的な『病院』と『クリニック』の違い、それはベッド数。ベッド数が20以上の医療機関が病院、19以下(ベッド0を含む)をクリニック。入院ができるクリニックもあれば、できないクリニックもあるわけです。

 

入院ができる病院が病院、入院しない病院がクリニック、そんな覚え方もある意味間違いではない。入院できるクリニックの数もすごい多いわけではないですからね。

 

そんな愛育病院と愛育クリニックも『入院』『外来』という機能で分離し(もちろんそれだけではないでしょうけれども)、敷地も分離。名称や機能が一般に定着するまで、もうしばらくの間かかるような感じ。

 

そんな愛育病院の方で始まる、みなと子ども救急診療室。こどもの急病患者を対象に、平日の月・水・金の夜間に初期救急診療を行います。対象者は中学生まで(おおむね15歳未満の小児)の外来軽症患者。ここポイント。

 

診療時間は午後7時から午後10時。受付時間は午後7時から午後9時半。急な発熱だったり、軽症の救急患者にはとてもありがたいサービスです。でも実施日以外や実施時間外はこれまでと同じように、夜間診療・休日小児救急医療機関にまずお問い合わせを。

 

日本の医療は基本素晴らしいと思ってます。その全ての発端というか理由というか、国民皆保険制度があるからです。私たち、すごく当たり前のようにお医者さんに診てもらえます。他の国にはないようなしっかりとした保険制度があるからですよね。

 

でも最近問題となっているのは医療費が膨大に膨れ上がっていることで、年間40兆円とかそのあたり。ではこの医療費をどのように削減するかとう方法が議論に上がる中、やれ病院に行きすぎだ、やれ薬価制度が問題だ、やれ何とかだ。

 

結論を出すのに難しいことは今はちょっと横に置いといて、必要ならば病院にかかれるというシステムとそういう施設があるということが素晴らしい。その中でのこの港区の取り組み、需要があるからこその設置。こどもの数が増えてきている港区です。

 

サービスが始まったからそれでいいやではなく、そこから試行錯誤しながら時代に沿ったより良いシステムを作っていってもらう方が大切。当たり前のように週3から週5、週7毎日へという声もでてくるとは思います。

 

小児科医の確保が大変だし、色んな医療機関で診察している医師もいるし、そもそも小児科医自体が少なめということもあるし、開業医の先生の輪番制をお願いするも負担は大きいだろうし。

 

これからも区だけじゃなく、医師会、いろんな方面の方々のご協力が必要になってきますので、どうぞよろしくお願いします。そんな明日から始まる新しい『みなと子ども救急診療室』を含めた区の情報ページはこちらからどうぞ。

ご利用のチラシはこちら

あ、タクシーに乗る際は必ず『田町駅の裏の芝浦側の方の愛育病院お願いしま……そうなんですよ今愛育病院ってあっちなんですよ、広尾駅のそばの方は愛育クリニックって言いましてね、外来だけみたいですよ』みたいなやりとりは覚えていて損は無し。

 

みなとパーク芝浦も同じ。スポーツセンターって場所が変わ……省略。

平成26年決算特別委員会 その2

総務費、環境清掃費、民生費、衛生費、産業経済費と、早いものでH26決算特別委員会も折り返し地点を過ぎました。先日ちらっと聞いた話、『主義主張から西暦しか使わない人もいるから、区別してもらうためにもしっかりと平成なん年と言った方がいい』と。で、でも2019年ラグビーワールドカップとか2020年オリンピック・パラリンピックとかはもう単語だから仕方ないよね。

さて、民生費では『民生・児童委員への支援』『支援を要する区民に関する情報共有と連携に』、衛生費では『AEDの配置』『災害医療対策』『子宮頸がんワクチン』『副反応報告』、産業経済費では『区内共通商品券事業』『大使館スタンプラリー』、土木費では『駐輪場』について前年度の実績評価からこれからの改善だったり計画についてなど質問。

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自分の質問項目全部おわって、持ち時間の60分をフルで使い切って…ならよかったんですが、少し余らせて終了。時間配分難しい。

つまり、どうだったんですか?で、次にどうやって活かします?みたいな。それが決算なんでは?と頭を捻って捻って捻った結果がそんな感じ。でもまだまだ全然でもっとお勉強しないとなあと。

自分は自分でいっぱいいっぱいだったわけですが、ベテラン議員さんの質問はやっぱり鋭い点をつくし、気にも止めたことがなかった事を聞いてへーへー感じるし、なんと言うか面白い。むしろ奥が深い。

でもお勉強したところで区のお仕事に関しては区役所さんの方がプロで、そんなのあたりまえの事なんですけど、付け焼き刃な知識で挑んだとしてもバッサー!と正面から切られてしまう。付け焼き刃ではなくてきっちりした意見でもバッサー切られてる時もあるし。

お役所もたくさんお仕事あるんだもんね、その中でやれ質問だ、やれ提案だといちいち議員に時間割いてる暇があんのかないのか嫌なのか。行政と議員の関係について、なんかこの辺は性悪説(駆逐してやる!)に基づくよりは性善説(心臓を捧げよ!)を希望したいところ。

…例えが上手くないうえに全然違った。ごめんなさい。しかも進撃そんなにアレでもないし。

オラオラオラオラオラとURYYYYYYYYY、そんな闘い。俺たちの闘いはこれからだ!友情!努力!勝利!小倉先生の次回作にご期待ください!

違います。全然違います。10回のうちまず1回、耳を傾けていただけるよう頑張りたいです。まだ先は長い。

そんな決算特別委員会、ネット中継とか録画配信とかご覧になった事ある方は気がついていらっしゃるかどうかなんですけど、ちょっと内輪(ごく少数ですが)で褒められてることがあります。

発言する前に
『委員長!』
『◯◯議員!』

と、発言を求めて許可してもらうという儀式があります。喋る度に『委員長!』と。

その時にですね、わたし無意識なんですけどすっごいにっこり微笑んで委員長席をみて『委員長』って言ってるようでしてね。そのにっこり具合がとても微笑ましいくらいのにっこりらしくてですね、委員長からも笑顔が素敵だとお褒めのお言葉いただきましてね。褒められ慣れてないから全力で照れる。

そんなことはさて置き、録画配信をみてみると確かに微笑んでた。ほほう、これが例のやつ。しかも『委員長』より『いいんちょっ(手を挙げるというよりペンをあげながら)』って感じで。後半2日は更に全力でにっこりを実行。委員長のターン!微笑み返し!

質問に対する答弁も前向きなものいただきましたし、それ以上にものすごい満足感で出番を終えた決算特別委員会でした。2月の予算特別委員会でも頑張ろう(どなたが委員長であれ、にっこりを中心に、あくまでも無意識で)。

あ、まだ決算特別委員会終わってないし。

平成26年度決算特別委員会

さて、決算特別委員会というのが始まりました。秋の第3回定例会の間に開催される、平成26年度の事業や予算に対して使われた費用に関するチェック機能。港区議会議員34人、そこから議長副議長を除いて、その他決算特別委員会の委員会と副委員長2人除いて、そして監査委員を除いた…あれ何人だ…34-2-3-1=28…そう、28人がおひとり60分の時間で質問できるわけです。

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何故34人全員じゃないかといえば、そういう慣習なんですって。役職付きは質問しない、何故なら『円滑な運営に勤しんでいただく』ほうが大事と。常任委員会でもそういう感じだと聞いてます、……私が現在所属している保健福祉常任委員会以外は。

さて、おひとり60分、お役所のみなさんからの回答時間を含めて。えーと、60分×28人=1680分。

(´-`).。oO(は!ひょっとしてこれが報道でよく見る審議時間の方程式…)

区議会議員になって早5ヶ月、まだ5ヶ月。一年の行事をまだぐるりと経験してないもんで、なにがどうだかまだよくわかってない事が常にたくさん。H26決算というからには、昨年度の港区の家計簿を見せていただくような感じですよね。あとは事業計画。

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質問できるのは定められたカテゴリーごと。決算審査意見書、一般会計歳入、一般会計歳出【議会費、総務費、環境清掃費、民生費、衛生費、産業経済費、土木費、教育費、その他】、国民健康保険事業、後期高齢者医療会計、介護保険会計。この中で『なになに費について何分』と自分で申告して、持ち時間60分を振り分けるわけるんですって。

ちなみに私、総務費と産業経済費が15分、民生費と衛生費と土木費が10分。合計60分。

新人議員にわかることがあるのかよという疑念はさて置いといて、新鮮な質問だったり今まで何度もでたメジャーな質問だったり、『話題に出す』ということが重要な時もあるんだろうかと感じたりすることも多々有ります。

でも国のことについて区でなんとかしなさいよ的な話題にはやっぱり首を傾げてしまいますし、それって嘘じゃないの?な発言には眉を顰めてしまいますし。今まで議会の外にいて全然気にもならなかったことが、議会の中で気づいてやたら気になり始めることもあり。

そんな事はさておき。

で、やっぱりこれ通告書として提出〆切があるわけですね。基本、そのカテゴリーの質問日から2日前が〆切と。この決算特別委員会、土日挟みながら9日間続きます。つまりほとんど毎日が何らかの〆切なわけですね。

しかも、先日の一般質問のくだりで書いたかと思いますが、ひとつひとつのなんとか費質問通告書を出すと、これまた取材担当という課長さんが『取材担当です!』といきなりやってきたり、いきなり電話がかかってきたり。質問の意図を確かめて、どの課が回答作るのかを調整したりするわけで。

課『取材担当になるの初めてなんです!』

私『決算初めてなんでお互い頑張りましょう!』

そんな美しい連帯感すら生まれたり生まれなかったり。課長さんたちも大変だ。連休週末関係なくだもの。なんせ答弁書書かなきゃいけないし、それより私なんかのぺーぺー議員にだろうが多少なりとも気を使わねばならないだろうし。いつもありがとうございます。あ、課長さんたちだけでなく、区議会事務局のみなさんも連日遅くまで。お疲れさまですありがとうございます。

そんな中、私ができるであろう事は『誰よりも早く質問詳細を担当課長さんに提出すること』であって、質問の意図と中身をしっかり理解してもらえるように努力することなのかしら。区役所の中での答弁書レビューもあるわけだし、早め早め先手先手でスッキリさせたい気持ちは一緒だろうし。

決算特別委員会、まずは総務費まで終わりました。議員は質問してなんぼであると聞くことも少なくはないわけで、『何々について質問しました!』がただのパフォーマンスとならないようにだけ注意しないといけませんなあ、と一層強く思ったわけであります。

総務費での質問は大まかに『区民協働について』『町会・自治会等に関する課題について』『国際化推進について』とさせていただきました。先日の一般質問の区長答弁も含めて、今度まとめてサイトに載せておこうかなと。

お、カッコイイかもしれないテーマを思いつきました。『議員の質問による区政の変化を検証するプロスペクティブスタディ』

(*プロスペクティブスタディ=ある時点から将来に向かって行うことから「前向き研究」とも呼ばれ、研究計画を立案し、観察や介入行為を行いデータを収集する試験のこと)

(*理系ですが研究慣れしておりません)

そんなこんなで、休憩は挟むものの、委員会は午後1時から午後5時まで。進行具合によって伸び伸びとなり午後6時過ぎまでとかそんなことも。決して長すぎる時間ではないんだけど、でも異常に疲れるの。足がむくんで腰が痛い。

その中でですね、これからの区政に挑むこと云々考えるより、私は区長の議会に挑む姿勢を学ぶのが先かもしれないと。本会議場なら区長答弁があるからまだしも、一言も発しない決算委員会にも出席され、一番前の席ですっと背筋よく座られ、身じろぎもせず、足とか腰とか痛そうにモジモジすることもなく、両手は膝の上、うっかり寝落ちることもなく、目を閉じて聞いてるフリしてるわけでもなくしっかりとおメメぱっちり、きちんと質問する議員全員の発言に耳を傾ける。

区長、いろんな意味で姿勢を正すコツ、ありましたら今度こっそり教えてもらえませんか。

保育環境の支援の充実を

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港区の合計特殊出生率(15〜49歳女性が一生に産む子供の平均数)、この10年間は上がる傾向にあり、平成26年は全国1.42、東京都1.15の中で港区は1.39。出生数に至っては、この10年で1300人→2854人と2倍以上です。

先に謝罪しておきます。私、人口増加に貢献していません。大変申し訳ありません。

さて、港区民は約24万人。今月の人口統計を眺めているととても興味深く、今現在の港区で一番多い年齢層は男女共に40〜44歳、そして一番少ない年齢層が15〜19歳とか。シニアを除いて17歳男子の人口が一番少なく(639人)、41歳レディ(2801人)が一番多く、20~24歳より0~4歳の方が多いとか、しかも1400人も。

港区の人口がぐぐっと減少して15万人を切ったのが今から19年前の平成8年。転入・転出はおいといて、その前後の時期に生まれた子たちが19年後の今になって、一番少ない年齢層になると。そして例えば10年後、30歳前後の人口が一番少なくなる(シニアを除いて)という予測がなんとなく。

そんな子ども人口の増えている港区、待機児童という問題もありました。転入数の増加や0歳児保育の需要の増加も伴い、緊急暫定保育施設や保育園定員拡大でここ数年でがくんと数字も改善しました。公立も私立もフル回転。

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さて、本題。港区には29の私立認可保育園があります。しかし都心であるからという理由もあるんでしょうが、そのうち26園には園庭がありません。最近の夏はとても暑く、夏といえばやっぱりプール遊びを!ということもできない保育園が多いんです。これは残念。

そこで港区では7月から区有施設を活用してプールで遊べる環境を提供し、すべての私立認可保育園でプールで遊ぶことができる支援を行っています。ひゃっほう。すべての園に園庭とプール作ってもらうのを応援するよ!ではありません。となると、あるものを効率良く使っていただくことが前提となります。

例えば、

乳児クラス(0〜2歳児)
保育園以外の場所でもビニールプールを使った水遊びへの取り組みとして、
1. 近隣の区立の保育施設での水遊び
2. 区立小学校、区立幼稚園内での水遊び
3. 児童館、子ども中高生プラザ等での水遊び

幼児クラス(3〜5歳児)
組み立て式のプールが利用できるような対応として、
1. 近隣の区立の保育施設と合同でプールや水遊び
2. 芝浦港南地区でのプール設置
3. 旧神応小学校でのプール設置

そういえば、大きくなってから(縦にも横にも伸びてから)プールや海といった水場に行くことがめっきり少なくなりました。お日様にあたって水を浴びてということがとても疲れてしまうお年頃なんでしょう。なので、お天気急変でどしゃぶりの雨に濡れるくらいが丁度いいのかもしれません、私の場合。

もちろん本日も大人の水遊び。朝の急なザーザー降りの中、自転車で疾走。夏を感じます。

委員会の話

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さて、7/31に保健福祉常任委員会が開催されました。では前回のように、『結果、こんなんです』というのを簡単に。

【報告事項】
(1)  低所得高齢者等生活支援事業について
国が定めた一回きりの『地域住民生活等緊急支援のための交付金』、対象者に対して先着2000名様に以下の3つのうちから1つをサービス!サービスゥ!(サービス1:照明器具の交換、サービス2:家具転倒防止器具取付状況点検・再設置、サービス3:IT機器(PC・スマホ)の使い方・困りごと相談)。詳しくは8月中旬の広報みなとにて。

(2)  (仮称)障害者グループホーム南麻布の事業者公募について
広尾駅バリアフリー化に伴う南麻布5丁目に建設予定の障害者グループホーム(5F〜7F)、事業者の公募をしますね。

(3)  港区の地域包括ケアシステムの実現に向けた取組について
これから期待溢れる地域包括ケアを進めるにあたって、まずは『(仮称)港区地域包括ケアシステム推進会議』と『(仮称)港区地域包括ケアシステム検討会議』を設置して、いいもの作るために港区めっちゃがんばります。


(4)  第二東西連絡道路整備に伴うカナルサイド高浜への影響について
品川駅周辺の大規模開発、田町駅と品川駅の間にできるJR新駅もありますし、高輪側から線路抜けてあっちの方にいくあのすごい天井の低いトンネルのような有名な道、整備します。そうすると区の施設(カナルサイド高浜)が移転・建て替え検討となるので、そこに入っている住宅や事業所への支援策もきちんと考えるので、少しお時間ください。


(5)  平成27年度生活保護基準の改定に伴う住宅扶助の特別基準の適用について
都心特有の住宅事情から特別基準を適用してきましたけど、今回も色々と検証を行って新たな基準を設けましたので、7月から適用していきますね(世帯人数1〜6人:69,800円以内→69,800円〜91,000円以内、世帯人数7人以上:83,800円以内→97,000円以内)。世帯人数によって基準額が異なりますので、詳しくは港区役所まで。


(6)  芝浦アイランドこども園の保育所型認定こども園への移行について
平成28年4月から始まる予定の港区初のこども園の芝浦アイランドこども園、0歳児から5歳児クラスの定員や入園者の決定方法、保育従事職員の資質向上や、他保育園・幼稚園・小学校との連携を図れるようがんばっていきます!


(7)  緊急暫定保育施設の今後のあり方について
待機児童対策として平成19年(8年前です)に始まった緊急暫定保育事業、これからの状況に応じて認可化したり継続したり終了したりしていきます。名称も緊急暫定保育施設から『(仮称)港区保育室』に変えますよ。認可されて緊急〜保育室→保育園となるのは、たかはま保育園、神明保育園、10/1開園予定のしばうら保育園(旧札の辻保育室)の3園。

そんな報告のあった委員会。

委員会の話

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ちょびっと前のことになりますが、6/12に初めての委員会がありました。開催の1週間前に資料が届き、目を通してというよりはかなりじっくり読んでみました。しかし委員会内での立ち位置はその時まったくわからず、資料を読んでふむふむと理解したつもりでいたところで何の役にも立たんのではないかと。ふと思いました、委員会の準備って何したらいいの。

そんなわけで港区議会が公開している委員会記録まで目を通して、どんな議員がどんな発言をしたかまである程度おさらいしてまでお勉強をしたわけです。そのおかげでよくわかったことが2つある。いや、前々から気付いていたんですけれども。

  1. 記録が非常に読みにくい。
  2. 単なる質問でもいいんだ。

記録がですね、録音の文字起こしそのままなんですよね。せめて最初のページなり詳細記録の前に『サマリーorまとめ』のセクションがあれば読みやすいのに。結論のある案件なら『賛成/反対/異議なし/継続』的なこと書けるだろうし、結論のない案件なら『質問:~について』みたいにこんな質問でましたよ、と最初にまとめてくれると読みやすいのに。あ、質問はなくてもいいか。

何だかんだみんなで感想言い合って『で、結局どうなったの?』というような会議、会社とかでもたくさんありますね。ある人は『~をやるって方向で』と認識してたみたいだけど、別の人は『~は保留』と思ってたり。口語の文章を読んでも『で、結局なんなの?』と決まったんだか決まらなかったんだかわからないものばかり。会話の中でもありますよね、そういうの。

それはさておき、単なる疑問に感じたこと、単語の意味がわからないもの、そんな質問も記録にありましたし、ちょっと安心。先輩議員からも『大したことない質問でも疑問に感じたら質問すればいいよ』と言われましたし、新人議員ちょっと安心。

さて、委員会では『報告案件』と『審議案件』の2種類の議題があるようです。

報告はその名の通り行政側からの報告。『~であります』『……えと、はい、わかりました』こんな反応しかできないような内容の案件報告。だって報告事項だもの。はいはい聞いてるだけのことなら議員だって委員会だって必要ない。過去の記録だと

『その件に関して、~はどうなっていますか?』

『~と~の違いは何ですか?』

『~なので、是非そこのところは~していただければと思います』

というようなシンプルな質問だったり提言のようなものだったり、そんなやりとりで委員会って成立するのかしらと心配になるけれど、『報告案件』なのでそんなものでしょう。で、初委員会では報告8件のみ。審議案件なし。

おっしゃ、これならイケる!(ただの心の準備完了)

質問をしなければいけないわけではないですし、どうでもいい感想を述べるのも時間の無駄ですよね。しかも担当の課長さん達が事前にわざわざ報告内容の説明にいらしてくれます。そこで質問があれば聞いちゃえばいいんですけれど、その後にシンプルな質問ってまた沸いてきちゃうんですよね、結局のところ。

発言は記録に残ります。聞いた話、記録に名前を載せるために事前にした質問を繰り返す人もいるようです。『委員会で質問した=仕事した』の発想と感じる人もいるかもしれませんし、別にカッコ悪いとは思いません。それで案件がいい方に改善されるのであれば。記録に残る質問をすることで、議員側も行政側も新しい認識が生まれるでしょうし、ひょっとしたら次回からのスムーズな調査に繋がるのかもしれないし。

結果的に私もシンプルな質問しましたし、お願いのようなことも発言しました。ただひとつ、噛んだり舌ったらずだったり呂律が回ってなくて、委員会記録の文字起こしがすこぶる難航しませんようにという心配だけが残りましたが。

と、前置きが長くなりましたが報告内容の簡単な説明を。委員会に上程される案件タイトルは区議会ウェブサイトから見れますけれど、『で、つまりは中身なんなの?』『で、どうなったの?』というフィードバックがごっそり抜けているので個人的にご説明いたしまする。

 

【6/12 保健福祉常任委員会 報告事項:8件】

(1) 行商制度の変更について
路上で販売されるお弁当類(オフィス街とかでお昼時にみかけるアレ)が届出制から許可制になったので、手続きに必要な手数料を新設しますね。

(2) 平成27年第2回港区議会定例会提出予定案件について
6/17からの定例会にこれこれこういう案件を出しますよ、というご報告。予算関連。

(3) 港区保護司会との協働による更生保護青少年事業の取組について
プライバシー配慮の点から、とある施設を活用して面談のための専用部屋を準備しますね。

(4) 臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の支給について
国が定めた給付金、港区の対象者に書類を送りますね。

(5) 港区版宿泊デイサービス事業の実施について
お台場の高齢者在宅サービスセンターを利用している方、緊急の際の宿泊サービス始めます(1日2名まで)。

(6) 港区歯並び・咬み合わせ相談事業の実施について
7月から3才~小学生の無料相談始めます(1回6名、20分くらい、年7回)

(7) 南青山四丁目用地の暫定活用整備の変更について
青南小学校の第2グラウンド拡張や複合施設の工事、工程をちょっとだけ見直します。

(8) 「平成26年度4歳児全員の居住実態把握」の調査結果について
港区に住む2120人の4歳児(国籍問わず)、全員確認しました(虐待予防観点から)。

実は先週、委員会がありまして

保健福祉常任委員です。保健から年金から福祉まで、キッズからマタニティからシニアまで、保育園から特養施設まで、幅広い案件を扱う保健福祉常任委員会です。先週、初めての委員会が開催されました。資料をじっくり読みこんで、担当課長からご丁寧な説明を受け、そこからまたじっくり資料を読み込むと『あれ、これってどうなのかな』という素朴な疑問が結構浮かんでくるもんです。

委員会室というのがありまして、各委員会用に1部屋ずつ。なんでしょう、なんとなく会社の広い役員室みたいなイメージがあります。茶色い感じ。机がコの字に並べられ、委員長&副委員長を真ん中の辺に挟んで委員がこう、両サイドに並ぶわけです。今期の保健福祉委員は全員で8名、コの字の上の辺からいうと、4-2-2。ブラジルサッカーの定石のようなフォーメーション……と思いきや数足りない。そりゃ8名ですし。

何故こんな中途半端な布陣かというと、なんとなく党というか会派というか、そういうものみたいです。なので、コの字の上の辺からいうと、公公自自-正副委員長-民民、そんな感じです。そして入り口近くの机に暖かいお茶や冷たいお茶まで用意していただきまして、なんか申し訳ないやらそんな気持ち。

そして向こう側には区役所のみなさんのためのお席がずらーっとあります。何十人分でしょうか。一番最初に部屋に入った時、おおぅ……って感じします。ギャラリーでもオーディエンスでもなく、質問の際に回答できるように各担当課長さんが委員会に臨んでいらっしゃるわけですね。多分、何度経験しても慣れないと思います、あの光景。

本会議でもそうなんですけれど、委員会でも普段の今までの生活の中で聞きなれないやりとりというものがあります。発言をする時でしょうか。

私『委員長!』
委『小倉議員!』

そんなやりとりからスタートします。これが本会議場でとなると

どなたか『議長!xx番!(議席番号)』
議長『xx番!』

そして話はまた委員会に戻りますが、質問に対する区役所の回答の時もそうなるわけです。ここでは例えとして『子ども家庭支援部の子ども家庭課』の課長さんが回答するとしましょう。

区『委員長!子ども家庭課長!』
委『子ども家庭課長!』

聞くたびに脳裏にこども店長がフラッシュバックしてしまったのは秘密です。みなさんもどうか秘密にしておいてくださいね。

そんな保健福祉常任委員会でしたが、以下の通りの報告がありました。細かな内容についてはまた改めて。

【報告事項】
(1) 行商制度の変更について
(2) 平成27年第2回港区議会定例会提出予定案件について
(3) 港区保護司会との協働による更生保護青少年事業の取組について
(4) 臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例給付金の支給について
(5) 港区版宿泊デイサービス事業の実施について
(6) 港区歯並び・咬み合わせ相談事業の実施について
(7) 南青山四丁目用地の暫定活用整備の変更について
(8) 「平成26年度4歳児全員の居住実態把握」の調査結果について