平成27年度 第2回臨時議会 その3 議員が投じる白票の意味

昨日無事に閉会しました臨時議会、委員会の正副委員長の選出プロセスについても記述したいと思います。開票結果もちゃんと書きますよ。これがまた興味深い。なんせ初めてなもので。その場に留まっていきなり各委員会が開催されるのですよ。つまり、

第2回臨時議会(委員会の決定)
休憩(臨時会中断の意)
その場で総務委員会開始→正副委員長選挙→終了
次は保健福祉委員会開始→正副委員長選挙→終了
次は建設委員会開始→正副委員長選挙→終了
次は区民文教委員会開始→正副委員長選挙→終了
最後に議員運営委員会→選挙→終了
全部終了。おわり。全員退出。

面白い。議長選挙の時と同じように、委員長が選出されるまでは委員会メンバーの最年長が仮の進行を務めます。そして委員長が決定したら、副委員長選挙は新委員長の進行で。各委員会が始まると、これも本当に議長選と同じように選出方法を問われます。全員合意のドント方式で人数割り振りがあるのであれば「一任!」と誰かが叫んでその通りになるようですが、一人でも「投票!」と叫ぶと選挙にせざるを得ない民主主義とか法律とか。

「〜はいかがいたしましょうか?」
「「「投票!」」」
(0.5秒)
「と、投票……!(しまった、また出遅れた)」

さて、気になる結果を記していきましょう。新会派は『み』としますね。

総務委員会9名(自4、み3、公1、共1)
委員長 二島豊司議員(自) 有効票数6(自5、共1、無効白票3)
副委員長 林田和雄議員(公)有効票数6(公5、共1、無効白票3)

保健福祉委員会8名(自3、公2、み2、共1)
委員長 熊田ちづ子議員(共)有効投票6(共6、無効白票2)
副委員長 鈴木たかや議員(自) 有効票5(自5、無効白票3)

建設委員会8名(自3、み2、公1、共1、無1)
委員長 清原和幸議員(自)有効投票6(自4、共1、無1、無効白票2)
副委員長 風見利男議員(共)有効投票6(共5、無1、無効白票2)

区民文教委員会9名(自3、み3、公2、共1)
委員長 ちほぎみき子議員(公)有効投票6(公5、共1、無効白票3)
副委員長 土屋準議員(自)有効投票6(自5、共1、無効白票3)

議員運営委員会10名(自4、み3、公2、共1)
委員長 赤坂大輔議員(自) 有効投票7(自6、共1、無効白票3)
副委員長 杉本とよひろ議員(公) 有効投票7(公6、共1、無効白票3)

ふーん。へー。ふーん。議会の外での一般の選挙では白票アリかと思います。投票率をあげることに協力し、さらに立候補者の中で適切な者がいないという無言の意思表示はアリだと私は思います。しかし議会の中での行動、しかも票を獲得して議会に送らせていただいた立場からすると、棄権票はナシです。スムーズな運営を心がけ、そして区に関する協議をいくらでも重ねられる委員会(発言の時間制限はなし)での長を決める選挙です。例えば区民の命がかかるような採決判断で考えに考えた挙句、ということならわかります(納得はしませんが)。しかし正副委員長の選挙での白票。行動の意図がわかり兼ねます。たとえ一人会派であろうがきちんと名前を書いて投票した議員もいるんです。この行動にはあっぱれです。素晴らしい。

これらの件については様々な観点からのご意見があるでしょう。一方の肩を持つわけにはいきません。かといって、もう片方の肩ばかり持つわけにもいきません。そしてこの細かな開票結果もわざわざ発表される機会もほとんどないでしょう。結果として、どこどこ政党が委員長、副委員長になったとだけ報じられるでしょうね。だからこそみなさんにも少しばかり考えてもらいたいのです。議員が投じる白票の意味を。

大事なことだと思い、全部メモっておいてここに数字を書きました。……めっちゃ怒られたらどうしよう。

平成27年度 第2回臨時議会 その2

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平成27年度第2回臨時会の2日目も平穏に終了。6月の第2回定例会から色々と本格的に開始の準備が整いました。昨日の正副議長の選出に続き、本日は常任委員会についての議案です。

港区議会の常任委員会は『総務』『保険福祉』『建設』『区民文教』の4つ、そして『議会運営委員会』を合わせて5つで構成されています。つまりはどんな案件について取り扱うんだろうか、という素朴な疑問には『漢字の意味でなんとなく判断』してもそれほど間違ってはいないシンプル且つ合理的なネーミングです。その他に特別委員会というのもありますが、それはまた別の機会に。

そして私は保険福祉常任委員会に所属することになりましたので、取り急ぎお知らせまで。

本日の議会の流れは非常に興味深いものでした。

まずは常任委員会の委員が決まりました。各会派で前もって決められた人数を割り振るわけですが、8名から10名の所属委員会のメンバー表をもってこれでよろしいですね?異議なし!で決まります。そして、各委員会が行うべきことを読み上げて、それは各委員会の中で継続して審議することを求めます!それでよろしいですね?異議なし!で決まります。とてもあっさり。

こういう事を言われた時に異議がなければ『異議なし!』って言うんだよ、と軽く教えてもらっていたのはいいのですが、なんせ新人、そのタイミングがサッパリわからない。あ、ひょっとしてこの次かなと流れで感じてはいるものの、

「〜でいかがでしょうか?」
「「「異議なし!」」」
(0.5秒くらい)
「い、異議なし(しまった声小さい…)」

出遅れてしまうわけです。ううう。ここだろうと思ったタイミングでもし、もしですよ、間違えてすっごいフライングしてしまったら失笑の嵐ですよ。それか後ろの先輩席から「何やってんだ新人!」みたいなヤジ飛んできたらどうしようとかも思うわけですし。そんなことはないとは思いますけども。

でも折角の権利ですので、異議なしは異議なしと声に出してみたいですし、先輩方の発言が当然早いわけですし、残念なことに時差ができてしまいます。

大変申し訳ありません。私も全力でございます。これでも。次こそは…!

そんなこんなで本日私が声に出したことは『異議なし!』と『投票!』です。

投票に感じてはとても不思議な白票がたくさんありました。そのあたりはまた順を追って次回にでも。

ところで昨日の臨時会、初日の日程が終了した時に「それでは休憩」という言葉で〆られました。はて、休憩?5分10分の時間を挟んで再開?そんなイメージです。でもその日はおしまい。不思議。昨日の代表者会議においても「それでは休憩」と。はて。

連続した日程中における議会や会議の立ち位置、『最終最後の終わりじゃないけれど、一応期間内だし何かあったらまた再開するかもしれないし、本当の予定されてる最終日の最後までは終わりとは言わないの』ということらしいです。つまりは『また明日の何時まで休憩』という意味とのこと。

…紛らわしい。

と思いきや、『ちょっとの休憩を挟んでx時xx分から再開します』という時もあったり。

…紛らわしい。

ひょっとして私の耳には『休憩』と聞こえているけど、本当は『休廷』といっているのかもしれない。いやいや、法廷じゃないからそれはない。

…とにかく紛らわしいのです。

そんなこんなで『何があるかわからないし』という予定期間内は5時までは議会棟にいなければならないということです。すみません5時までで。本当にすみません、5時までで。

平成27年度 第2回臨時議会 その1

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本日から2日間、臨時議会が開催されます。本会議場に入るのは2度目です。1度目は新人向けの見学、そして今回。統一地方選後の新体制で初めての議会となるのに、第2回という称号も不思議な感じも。新人ですので席は最前列、議席番号8番は議長から向かって右端。ザ・ライトウィング。目の前は区長と副区長です。

今回の臨時議会というのは『議長と副議長の決定』『常任委員会の決定』『その他議案』をまず決めるためのものです。先日まで行われていた代表者会議においても、議長が決定していないため区議会事務局長が代理で行われていました。そんな中での臨時会、議長決定までを仮議長として『最年長の議員』が担当するということです(地方自治法107条)。

今回の港区議会議長及び副議長、決定のプロセスは色々ありまして選挙となりました。すべてが初めての経験で、そして選挙も久しぶりという港区議会、新人は事前にレクチャーを受けて臨時会に臨みました。

立会人の選定(各会派から1人ずつ)、投票箱が空であることを確認し、議会場の施錠、一人一人議席順に名前を呼ばれ投票用紙を受け取り、投票所にあるのような記載台で名前を書き、そして議長席の前(正面ですね)の投票箱に入れる。通常の選挙と異なるのが名前の書き方。漢字誤字は無効、苗字だけも無効。34名全員の投票が終了したら区議会事務局が立会人に囲まれながら開票し、そして結果を発表。これを議長と副議長と2回繰り返すわけです。議長が決まるまでは仮の議長が議長選を進行、議長が決まってからは新議長が副議長選を進行します。なるほど。

結果として、議長に自民党うかい雅彦議員(獲得28票、その他共産4、無所属1、無効1)、副議長に公明党近藤まさ子議員(獲得29票、その他共産4、無所属1)が選出されました。

区議会事務局からも選挙についての注意事項があったのに、やはり無効票というのは出てしまうものなんですね。選挙というものは何が起こるかわからないものです。それにしても正副議長の獲得票、予想数と合いませんでした。多い。あれれ。本当に、選挙というものは何が起こるかわからないものです。

本日の案件は『議長と副議長の決定』がメイン、そしてもういくつか。残りは明日です。さて、港区議会のルールとして、本会議に臨む際は電子機器等の持ち込みは一切厳禁、携帯電話もスマートフォンもダメ、持ち込み禁止ですのでマナーモードでもサイレントモードでももちろんダメです(この写真は会議終了後に一度控室に戻り、「記念撮影をしても良いですか!?」とお断り入れてから撮りました……)。番号と名前の書いてある棒?プレート?は倒れているのを起こすのではなく、机の中に沈んでいるので先っちょを押すと下からびよんと飛び出るものでした。『ポチっとするアレ』に引き続いて『びよんと飛び出すアレ』と命名することにします。

 

もりもりたくさん

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こないだ招集通知が届きました。このフォーマットってひょっとして、「よく区役所の外とかにある、ガラス扉に入った掲示板らしきところにたくさん貼ってある紙みたいなやつで、字が小さいんだか微妙に距離があるんだか、目を凝らしても文字がひとつも見えない何らかのお達しの書いてあるっぽいやつで、赤いハンコだけは見えるからやっぱり何らかの通知とかなんだろうなあってやつ」ではないでしょうか。こうやって公式な行事がある度に届くんですね、招集通知。会派代表者会議もそこそこの長さでアレでしたので、ようやく正副議長などを決める臨時議会が5/26に開かれます。

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さて、学校の運動会シーズンが始まりました。10月ではなく5月が多くなってきてますね。大都会の代表と言っても過言ではない、六本木ヒルズの麓にある六本木中学校の運動会を見学してきました。全校生徒184名、やっぱり3年生が一番少ないです。兄が通い、たくさんの友人同級生も通い、当時の城南中学校の雰囲気は残しているのは入口の門だけ。正面にどーんとそびえ立つ六本木ヒルズと綺麗な校舎。そんな学校での運動会、他と寸分違わずにたくさんの保護者の方々と素直で元気な六中生のパワー溢れる運動会でした。興味深い競技種目もたくさん。

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有栖川公園でもエコライフフェアというイベントがありました。エコ。ECO。港区のウェブサイトによると、

『区、企業、民間団体などが自ら取り組む環境活動の公表や展示、環境負荷を減らすための生活の工夫の紹介のほか、環境にちなんだ楽しいステージイベントやエコバザー、各出展団体のテントを回るクイズラリーなども行います。

こんなイベントです。本当にそんなイベントでした。ゴミ処理からリサイクルからたくさんの団体が出店し、またたくさんの方々のご来場。土地柄、外国の方も多いため、知り合いの方から「小倉さん、ちょっと通訳して!」なんて少しお手伝いができたりも。相変わらずの飛び込みヘルプ、多少なりお役に立てればこれ幸い。

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ゴミ分別のお知らせも、多国語対応です。さすが港区。素晴らしい。

アレ、ポチッとしました

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本日早くにちょっとありまして、自民党議員団の中で一番乗りでポチッとしましたよ。感触は「ポチッ」というよりは「ペコ」?「ペホ」?に近く、とにかくポチッとするアレです。居ますよー!来てますよー!と声を大に叫ばなくとも、「小倉、この辺に来てるってよ」と静かにお知らせする優れものです。

選挙管理委員会に行く用事がありまして、収支報告の第一回目が終了いたしました。正しくは第一回目の修正。記載の手引きというものがありまして、それに沿ってやってもプロの目から見たら「そこはちがーう!こっちの項目に入れるのだ愚か者!」や「ククク…初心者よ、騙されたな…フフフ」みたいな書き方の細かなお直しがありまして。いやいや、丁寧に教えてくれるし良い方ばかりの選挙管理委員会ですよ?

第一回目とはなんぞ、という思いではありますが、まだ領収書が揃わないものがあるんです。例えば、選挙事務所に引いていた電話代とか。4月いっぱいで使用を止めたとしても、請求書確定して送付されるまでしばらく時間がかかったり。ほら、〆の時期は色々ありますし。でもでも収支報告の提出は選挙から15日以内、揃ったやつから期限内にまとめてドーン!らしいのです。なんか変。よかれと思って色々な明細書をもらったりして金額を記入したのに、電話設置の工事料金や通話料などは確定してないから意味を成さぬ!抜けぃ!と修正をお願いされた次第です。なんか変。

これから電話の請求書が来て、コンビニ払いをして、あの縦長の領収書(お財布の中でよく行方不明になりそうなあのピラピラ)を持って、2度目の収支報告を行うというのが私の流れになります。しかも工事料金と通話料が合算された金額を今度は「家屋費(選挙事務所)」「通信費」という別々の項目で同じ領収書コピーを添付してくださいと。合算数字の領収書で内訳も書いてないのに。なんか変。

例えば10000円の領収書(ピラピラ1枚)があったとしましょう。電話工事費に8500円、通話料が1500円と請求書に書いてあったとしましょう。領収書にはどこにも内訳が書いてありません、だってピラピラですし。それなのに電話工事費8500円は「家屋費(選挙事務所)」項目に記載して10000円の領収書コピーを添付、そして通話料1500円は「通信費」項目に記載して10000円の領収書を再びコピーして添付。これでいいんだそうです。絶対変。

もう一回、頑張ります。

水防訓練

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港区の4つの消防署(赤坂、麻布、芝、高輪)による合同水防訓練を見学しました。大雨などによる水害を想定しての道路冠水やマンホール対策、家屋倒壊のレスキュー、地下鉄出入口の土のうの積み上げなど、消防署と消防団、災害ボランティアのご協力、その他にも東京メトロ職員のご協力も。

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DMAT(Disaster Medical Assistant Team、災害派遣医療チーム)指定となっている都立広尾病院からもトリアージカラーのビブスをまとった先生方のご参加もあり、なかなかの大規模な訓練でした。

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地下室への浸水、怖いですよね。たいしたことない水位でもドアが開かなくなったり、冠水した道での車からの脱出に関してよくニュースなどで知ることがあります。水と雪、想像する以上に重いものです。

ダンボールに中身の入ったペットボトルなので重石を作り、それをブルーシートで包んだら簡易土のうの役割が果たせると。ご家庭でもできる水害対策。でもブルーシートって一般家庭にどのくらい常備されてるんでしょう。

ポチっとするアレ

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在席、不在のようなアレ。5/1から新体制になりしばらくの間ずーっと調整中でありましたが、どうやら新しく設置されたようです。ポチっとするのはまたこれからの楽しみとして、ネームプレートのような表示板のようなものができておりましたので記念にパチリ。微妙にフォントが揃っていないのもこれまた味です。

本日は港区私立幼稚園PTA連合会の総会に出席いたしました。略して「P連」、可愛らしい響き。ピーレン。幼稚園も学校教育の始まりの一歩、園長先生や幼稚園関係者はじめ保護者の方々のご尽力あってのP連です。ピーレン。私は聖徳学園三田幼稚園に通っておりました。大人になって両親にその理由を聞くと「幼稚園バス」と「給食」だそうでして。家が商売をしていると非常に魅力的、むしろそれ以外に選択肢がない。朝から晩まで、晩もほとんど両親が家にいない、そんな家庭事情の昔のお話。

また、ネットワークリーブラ港区女性団体連絡会の総会にも出席。本当は講演まで拝聴したかったのですが、会派代表者会議の傍聴にも向かわねばならなく途中退席。残念。

会派代表者会議は昨日の第4回目だけやむなく欠席(傍聴だから欠席も何もないんですけど)、来週に開かれる臨時議会の日程など、ようやく色々と話が進んできたという印象です。正副議長は投票で、となりました。一人でも異議があれば本来投票という地方自治法、色々と勉強になりました。

いきいき、それはイキイキ

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いつもお世話になっている方から「歌聞きにきて!」とご連絡いただきまして、日々の練習の成果の発表会のような演芸会にお招きいただきました。まあみなさんイキイキといきいきプラザでのびのびと。歌だったり踊りだったり、また楽しいお話であったり。体を動かすこと、人と話すこと、笑うこと、大きな声を出すこと。この4つが元気の秘訣ということを学ぶ午後でした。

さて、街の人々から昔から色々な呼ばれ方をしています。小さいころからの私を知っている方々はりえちゃんだったりりえこちゃんだったり、海外にいたころの私を知っている方々はリニーだったり、旧姓だったり、今の苗字で小倉だったり小倉ちゃんだったり。そういえば選挙の際、車で小学生の集団を通り過ぎた際に「小倉パン!小倉パン!」と呼ばれ少しの距離を追いかけられたこともありました。揚げパンの他にあんこの入ったパンが給食で出た日だったのでしょうか。いや、それあんパンだし。それとも小倉トースト?コメダパワーでしょうか。とにかく何がいいかというと、まったく統一されていないところです。色々な方から好きに呼ばれる、呼ばれ放題です。すごく好きです。ありがとうございます。

困ったことがひとつ出てきました。それは「センセイ」と呼ばれる機会も少し増えてきたということです。あだ名がひとつ増えたという認識でいいやとは思いません。

全然センセイじゃないし。センセイは「師」がついた職業の人だけ呼ばれていいものだと思っておりました。教える人=センセイと。医師や教師は通常使いますねセンセイと。しかし、牧師、調理師、美容師、調律師、詐欺師….こうやって思いついた職業を並べてみると、使い方がバラバラです。詐欺師センセイはダメです。ある意味センセイなのかもしれませんが。法則があるんでしょうか?

お互いを「センセイ」と呼び合う職業、思いつくだけで医師、教師、弁護士、政治家くらい。あとは何でしょう。このラインアップをみてる限り、センセイの定義が疑問に思えてきます。業界の中では「ただの二人称」、カドが立たないから「とりあえず敬称最上級のセンセイつけておきなさい」みたいな。センセイの大安売り。センセイと呼ばないと怒る人がいたんでしょうね。会社でも時々いますよね、役職で呼ばないと怒る人。

できればセンセイなんて呼ばれたくないし、呼びたくない。役職も呼びたくない。さん付けにするのが普通となってきた企業が多くなってきたから?それに慣れているから?海外で役職付けて呼ばれるなんてミスター・プレジデントくらいしか思いつかないから?違和感ありありです。呼ばれ方ひとつで距離を感じます。遠い、簡単には近寄れないような。

呼ばれたくないからそう呼ばない。でも呼ばれたい人はいるだろうから、ひとりひとり探りを入れて確認してそう呼ぶ。そういう作業もあるんでしょうね、これから。個人の希望があるのであればそれは尊重しないと。違和感ありますけど。

みなさんはどうお考えでしょうか。議員がセンセイと呼ばれることについて。先生なのかセンセイなのか、それともセンセイ(笑)なのか。

 

会派の続き

民主、維新、社民、無所属が集まって政策を実現するための会派を作りました!という引き続きの会派の件、立場の違いで受け取り方も違うのは当たり前。まさしく十人十色。代表者会議にメディアの取材も数社入っていましたが、どのスタンスで何を目的に傍聴するのかで当然認識も結論も違うわけです。音声の書き起こしでストーリーを眺めれば……それでも価値観が違えば変わらないでしょうね。いいんじゃないでしょうか、これも民主主義。

1〜2回会議の中で、非常にインパクトのあったQ&Aの流れをいくつか。

Q. 以前にも似た様なことばかりで、また同じことの繰り返しにしか見えないんだけど。
A. xxさんの場合は〜

え、名前だしちゃうの?折角周囲が気を使って個人名出さないように話しているようにしか聞こえないのに、そちらが真っ先に名前だしちゃうの?

Q. 前の時にはこういうことがあってね、記録にも残っているんだけど。
A. 聞いていません。

えええええええー。当時の幹事長(現職)、ちゃんと教えてあげてー。

Q. 無所属は別として、政党公認はその政党の色が出ちゃってるけど、その政党公認で選挙に出たからにはそれなりの政党として期待が持たれているとは思うけど。
A. 国政と地方自治は別だし。
Q. 別というなら政党の党首とかと一緒にポスター作っちゃったり貼っちゃったりしてるけど、それはダメなんじゃないの?それなら選挙の前に「当選後は組みます!」とした方が、誰を選ぼうかを考える有権者にとって親切なのでは?
A. 誰が当選するか落選するかわからないし、選挙前にそういう発表するとうまくいかないと聞いたし。

えええええええー。なんかずるいー。国政とかと変わらないー。確かに政治に疎いひとでも「維新と社民が組むってよ!」と聞いたら違和感感じることがあるでしょうかね。

Q. 応援してくれた人たちや港区民にどういう説明をしていくの?落胆している人もいるかもよ?
A. 開かれた議会にするために情報発信をしたり、記者会見を開いても。

うーん、ピンとこない。「分裂した際には〜」とProsとConsもしっかりと説明できるなら別だけど。みんなが納得する開かれた議会ってなんだろう。誰でもなんでも傍聴とかできること?自由に発言できること?少数派をあたたかく迎えること?ツイキャスとか駆使してでも「密室」的な時間を作らないこと?

Q. メディアからの取材を禁止させている今の区議会は、自由な発言をさせないよう努めているのでは?
A. 禁止ではなくて報告をお願いとしている。前に取材申し込みがあった時、やらせに近い依頼をメディアが要求してきたから断ったのは事実。選挙前の時期に特定の議員だけフューチャーさせるのはフェアじゃないし、それに関連する政策だってその議員が最初から最後までやり通したものではない。ずっと何年も何期も区長を中心に協議してきたものだし。背景もなしにバーンとでちゃうと必ず不平不満が出てくるから収集つかなくなるし、後でいきなり聞かされてもみんな困るだろうから。禁止ではないので、当時の幹事長に聞いてごらんなさい。みんなで決めたことだから記録にもちゃんと残ってる。
Q. 聞いてませんけど?
A. 今そう言われてもちょっと。

へーへー、確かに前に何かの記事で目にした時は「禁止」みたいな感じで書かれてたけど、報告だったんだーと勉強になりました。細かくその時の事情を説明してくれていましたが、お子さんを連れて本会議に来るという画が欲しかったそうですが、そんなこと誰もやったことがないから嘘はダメとお断りしたことがあったようで。嘘、ダメ絶対。

会派については届出制なので、承認や否認はありません。あくまでもグループなので、「頑張ってよい港区を作っていきましょうね」でいいとも思います。ただ、色々な質問が飛び交っていて複雑な印象を与えているのも、「ねえ、大丈夫?今回大丈夫?ほんとなの?ねえねえ?」というなのでしょう。しかし、もう一つ理由がありそうです。こっちの方が問題視されているというわけです。

「誰でもいいから大人数の第2会派を作って、副議長とか委員長とかのポストが欲しいんじゃないの?」と。

港区議会は平成13年から「ドント方式」を採用してきました。意味の説明を検索したら栃木県の選挙管理委員会のページが一番上にでてきたので、そこの説明をコピペ。

《ドント方式とは、各政党の総得票数をそれぞれ1,2,3,4・・・と自然数で割っていき、得られた商(得票数)の大きい順に議席を配分する方式です。参議院・衆議院の比例代表選挙などに用いられています。》

民主主義としての基本は本来投票。力学とはよく言ったものですね。しかし、そればっかりだと少数政党の声はどうなるんだ!ということで、このドント方式できちんと議席数に応じた対応が取られることになっています。きちんと、という表現はすこし語弊があるかもしれませんが。人数は少ないですけれどちゃんと配慮はしますと。

今期の港区議会議員34名、自民党13、公明党6、共産党4、民主党4、維新2、社民1、無所属4。

会派別にすると、自民党13、新会派10、公明党6、共産党4、無所属1。

「ほーら我々は政策重視で第2会派となったことだし、今まで通り少数派に光を当てる対応を取っている港区議会さん、もちろんドント方式継続しますよね?」
「いやいや、前にも同じことやって何回か失敗したじゃない」
「今回は違います」
「同じメンバー入ってるし、ちょっと信用できるかどうか自信ない」
「民意を背負った集団なので、有権者の声を潰す気ですか?」

こんな流れになっているのが、今月の港区議会です。今の所。

会社の中でも企画会議等でこのような堂々巡りが延々と続けられたら、上司や同僚、事務局は困った顔すると思います。落とし所を協働で見つけるよう努力できればいいんでしょうね。例えば「1年後2年後必ず結果を出す自信があるので、その時こそ有権者の民意を必ず反映できるような選出方法の検討を!」とか、「再度分裂して議会運営に影響を及ぼした時には、未来の議員にも支障がでることをお忘れなく!」とか。

新しいことをベテランは反対する!←会社でもよくあります。よくわかります。
多様な意見を取り込みたい!←アリだと思います。
色々なことをオープンに!←多角的であれば公平だと思います。
様々な情報発信を!←嘘や過剰評価を抜きにしてならいいと思います。

これらの件、ネットなどでどう書かれているか報告されているかをちょっと調べてみました。自民党と共産党くらいですかね、現職が触れているのは。ブログとかツイッターくらい。あれれー?本来であれば当事者達がもっと「こういうことなんです!」と情報発信の一部、速報として一般向けに詳しい説明があってしかるべきと思うけど、何もないのはなぜでしょう?特定政党、特定個人を批判するプロの記事ばかり。もっと現場の色々な方々の見解を知りたいのに。文章であれば感情的な部分を抜いて冷静に考えることができると思ったのに。あれれー?

毎日何をしているのかと

『議会のない期間 』や『委員会のない期間 』、議員として 普段は『どのように過ごしているのか?』、『過ごさなければならないのか』……それが一番のわからない点かもしれません。はて、会社のように定時があるわけでもなく、やれ、コアタイムがあるものでもなく。

そこで先輩議員に言われることは「来れる時は毎日でも少しでも控室に来た方がいい」とは言われていました。

なるほど。

港区自民党議員団13名、確かに先輩議員中心にどなたかはいらっしゃる。そして話ができる。わからないことがあれば聞ける。

なるほど。ほほう。

おしゃべりをしに行くわけではありませんが、今の時点では区議会事務局さんからたくさんの資料をいただいたり、お手紙がちょこちょこと混ざっているのでそれを整理したり、そのついでに先輩議員さんたちがお話しているのを耳をダンボにしてみたり。

そんな中、先日から会派代表者会議というものが2回開催され、代表者(それこそ代表だったり幹事長だったり)が集まって様々なことを協議するという会を傍聴する機会がありました。どのような項目でどのような議論が交わされるのか、非常に興味があります。

私は自民党議員団の一員ではありますがまだ新人でもありますし、ついこないだまで普通の善良な区民だったわけで……。政党さておき、区議という身分さておき、第三者の客観的な視点で物事を感じてみたいと。

勉強になったこと、わかったことは「ネットやテレビなどのメディアで取り上げられる発言など、あれってやっぱり全体のほんのちょこっとの部分で、しかも本筋全然関係ないところなんだ」ということ。

全体を聞いてない人がその一部を聞いたり読んだりしたら、完全に誤解する。

「すごい。しかもすごく上手に逆になってる。すごいすごい!」

感心しちゃいます。

「 すごいすごいすごいー!」です。

多少記事になっていたりするので隠す必要はないと思いますが、「会派」について複雑な議論が交わされています。

その会派で議決を採択、不採択と意見を一致させて建設的で健康的な結論を出すのが議会のお仕事です。予算とか請願とか。難しいことより、簡単な例えを用いて説明してみると、そうですね、「いちご大福についてアリかナシか」としましょう。

会派Aは「甘党集団だからアリ」
会派Bは「あんことぎゅうひに包まれてれば大福とみなしてアリ」
会派Cは「中身はこしあんかつぶあんだけの違いしか認めない!断固ナシ!」

このような主義主張がわかりやすい個々が集まったグループであれば、会派として意見が一致します。

それではこのA、B、Cの主張を持ち、それぞれが自分の意見を譲らない集団でグループを作ったらどうなるでしょう。最終的にアリかナシか、決まることがないでしょうね。譲らないのですから。

会派として意見を出してくださいと言われても出せない、もしく出さない、または棄権する。そしてやっぱり無理と分裂する。こういうことが過去あったようです。しかも一度だけではないようです。そして同じことが繰り返されようとする直前であることがわかりました。

まったく新しいメンバーで「これからは必ず結論を出す!」と、いう意気込みがあるのであれば、頑張ってねと応援する声もあるのかもしれませんが、決裂した際のメンバーがまた集まってのグループです。

また「いちご大福」のような問題がでたらどうするのでしょう?
「からしレンコン」なら大丈夫なのでしょうか?
「目玉焼きに醤油かソースか」という議論は大したことなさそうでしょうか?

食べ物についての論争は妥協するという協定がたとえあったとしても、ペットは哺乳類派か爬虫類派かという論点だったらどうしましょう?

選挙に当選したから「民意がある!」というのはある意味正しいのかもしれません。しかしそこは個人への応援だったり、背負った政党の看板への期待だったり、特定政党じゃなきゃ何でもいいやかもしれません。

「開かれた議会にする!」と、いうのもメディアを通せばたくさんの人にその姿が映るのかもしれません。自分の信じている思いをSNS等で拡散するのもいいのかもしれません。でも、以前に「いちご大福論争」があったこと、ほとんどの区民は知りません(私も細かくは知りませんでした)。

そういう背景も含めて、公平で平等な開かれた議会であれば誰も文句は言わないかと思います。

以上が第三者としての客観的な感想です。

ちなみに「いちご大福」はアリです。いちごとあんことぎゅうひは大好きなので、好きなものを一度に頬ばれると思うと否定する理由がありません。