先日、港区立中学校の英語発表会をみてきました。最初から最後までぜーんぶみてたわけでして、『とっても素晴らしかった』以外の感想がみつからない。でもですよ、しいて何かプラスαが必要なのであれば、もし私が賞をあげれるのであれば、あの子とあの子とあの子にあげたいわと思った英語スピーチコンテスト。
『最近の中学生はあんなに英語できるんだ』というシンプルな感想を持ったわけ。いや、何をもって『英語ができる』かは人それぞれの指標があるわけだけど。審査員のお一人に『みんなすごくいいけど審査の基準ってどういうところなの?』と聞いてみたら、イングリッシュ(発音含め)とデリバリー(伝え方)とコンテンツ(内容)だねと、シンプルな答えが返ってきました。そりゃそうだよね、スピーチコンテストだもの。
区内の中学校ではなかったですけど、そういえば中学3年の時に英語の授業プラス学校のアレで、こういう英語スピーチコンテスト的なものがあったことを思い出しました。あれ?中学校だっけ?あれ?高校だっけ?マーティン・ルーサー・キング牧師のあの有名なI have a dreamスピーチ。あれ?そもそもコンテストだっけ?
そんなことはどうでもよくて。
区立中学10校。劇担当の赤坂を除いて、残り9校から大体ふたりずつ。セクションもある意味ふたつに分かれてて、海外経験とかルーツとかがどちらかといえばある子達とない子達が多分ひとりずつ。そんな感じ?
個人的な感想ですけどね、海外経験あるなしは、スピーチの内容に差なんか無いなって思いました。みんな素晴らしかった。ほら、おばちゃん英語ちょっとだけわかるからさ。全部最後までしっかり聞いちゃったよ。へーとかほーとか漏らしながら。
今の中学生、小学校のころから学校のなんらかの授業で国際理解というやつに触れたり、港区独自の英語科国際という授業を経験し、しかも六本木中学校ではその英語科国際のレベルをふたつに分けて、オールイングリッシュでやる授業が今年からできたわけ。この語学レベルに合わせた英語教育というやつ、一年ちょっと前くらいですかね、『今まで誰も言ってこなかったことやったよ!』とレポートで報告させていただきました。
今年の六本木中学校の入学式だと思います。英語でやる授業ができたこの中学校で勉強するのがとても楽しみだ的な、新入生のご挨拶があったように記憶してます。おばちゃんそれ聞いてすごく嬉しかったのを覚えてる。
ま、そんなことはどうでもよく、何語でスピーチをしようが、大切なのは『中身があるかどうか』だと思います。いきなり英文で作文を始めてスピーチ原稿を作ったわけではないかと。自分の考えていること、言いたいことを一番表現しやすい言語で書いて、それを英語で作文して先生にみてもらいながらブラッシュアップしていったのかなあと。
アメリカでは銃の事故、タイでは交通事故、日本では自然災害が人が直面する危機だとお話してくれた子もいたし、登校するとき目にする繁華街のごみをみてオリンピックとか心配してくれた子もいたし、黒い髪に憧れる外国人の子と話をして驚いたという子もいたし、ペットオーナーへの啓発を訴えた子もいたし、ひたすらUFOが好きなことを話してくれた子もいたし、習ってるお稽古事から新しい発見したという子もいたし、自分のバックグラウンドから多文化って何だろうという話してくれた子もいたし、もちろん英語をもっとがんばりたいという子もいたし。
色んなこと考えてるようでとても面白かったですよ。小倉りえこ賞をあげれるのであれば、つっかえながらも頑張ったあの子とあの子とあの子です(心の中に留めとく)。
先生たちも今後もよろしくお願いします←なんだかんだ先生が一番重要。
そして次に区立中学に期待するのは、日本語学級的なモノですのでそちらもどうぞよろしく。