プロレスと商店街

先日、麻布十番商店街の歳末イベントの一環でプロレスリングZERO1さんのチャリティプロレスが行われました。天候が悪かったんですけれども、これがまたもう大盛り上がりで。こんな盛り上がったのは久しぶりだね、とお買い物のお客さんからも興奮っぷりを伝えられるくらい。

 

このプロレス企画、芝商店会とのコラボといいますか、心温まるご理解とご協力により成り立ってます。といいますのも、ZERO1さんは芝商店会に加盟されてるんですよ。

 

ほら。ほらね。本当なんですってば。激辛ストリートでおなじみの芝商店会、7月の芝プロレスまつりでおなじみの芝商店会、そして繋いでくれた芝の鈴木たかや区議会議員、そして快く引き受けてくれたZERO1さん、どうもありがとうございます。

 

自分が勝手に個人的にコラボと認識しているわけなんですよね。だって、商店街同士での何かってあまりないもんですから…。だからリングアナにもお願いして『芝商店会、連呼してください!』と。そこで芝商店会に興味持っていただける方が増えたら万々歳じゃないですか。win-winですよ、うぃんうぃん。

 

今回、麻布十番商店街としても初めての試みで、あのパティオ広場の交差点を通行止めにして特設リングを設置するという、こちらも麻布警察署さんどうもありがとうございます。6.5m四方のリングを設置するほか、安全なお客さんの動線の確保もできそうな場所がここしかなかったんですよね。

 

急にリングが出来上がって、何事かと驚かれた方もいらっしゃるかと思います。

 

小雨が降る中、女子プロレス団体アイスリボンさん提供のタッグマッチから始まり、見てる方より実際に試合をする選手のみなさんがもう寒そうで寒そうで。しかも小雨がパラパラし始めた時間帯。

 

『てるてる坊主たくさん作ったんですけれど…こんな天気でも試合できますか?』

『初めてのプロレスイベントなんですよね!やりますよ!

 

おばちゃん感激。ありがとうアイスリボンさん。

 

そして次のZERO1さんの2試合が始まる前、大谷晋二郎選手によるちびっ子プロレス教室を行ってもらいました。いじめ撲滅チャリティプロレスのZERO1さんですもの、初めてのプロレスリングに上がって大喜びのちびっ子達、それを写真に収めて大喜びのご両親達。挨拶の大切さ、両親への感謝の気持ち、選手と一緒にリングの上でちびっ子たちは何を思ったか。

 

 

で、ZERO1さんの2試合です。迫力満点のシングルマッチとタッグマッチ。

プロレス好きな方も、プロレス初めての方も、日本の方も外国の方も、ちびっ子からシニアまで、麻布十番商店街に突如出現した特設リングにはたくさんの方にお集まりいただきました。

 

今回のこのイベント、告知で知って麻布十番商店街に初めて来られたプロレスファンの方もいらっしゃると思いますし、たまたま通りかかったらプロレスやってて何故かやたら芝商店会の名前を聞いた的な麻布の方もいらっしゃるでしょうし、プロレスに興味持った方もいらっしゃるだろうし、アイスリボンさんやZERO1さんに興味を持った方もいらっしゃるかと思います。

 

なんでしょう、商店街とプロレスってとっても相性がいいんだなと、他人事みたいな感じになっちゃいますけどそういう感想です。色々なものが様々なベクトルでプラスの相互作用を生み出せるようになったら、おばちゃんとっても嬉しい。

 

区役所の方にも足を運んでいただけたようで、それもとっても嬉しい。商店街も頑張ってるんです。


 

防犯カメラ、作動中。

『公園に防犯カメラつけて欲しい』と、そんな声が挙がったのが多分2年近く前になるような。商店街に言われました。いや、『商店街からの陳情』という意味じゃなくて、地域から『商店街はたくさん防犯カメラを付けてるでしょ、ついでにつけてよ』という意。えええ。

 

防犯カメラをつける時、おそらく3種類のパターンあり。一つ目は個人が個人宅につけるとかそれに類するもの、二つ目は地域が地域のためにつけるもの、そして三つ目が行政が必要に応じてつけるもの。多分こんなもん。

 

この時のお話は区立公園。ぶっちゃけ網代公園なんですけれども、商店街は地域のためにたくさん防犯カメラを設置してまして、だから商店街がちょっと範囲を広くして公園の中にもつけてちょうだいという地域からの要望。いくら要望と言えども、区立公園の管轄は港区であるわけですから、一個人とか民間がホイホイと勝手にできるものではありません。

 

もう2年近く前のことですよ。んでちょいちょいと相談してみてたんですよね、支所に。だって区立の公園だもの、管轄は港区ですもの。

 

そしたら2017年だか、そのくらいに港区の公園とかに防犯カメラを設置することができる云々カンヌンな要項ができましてね、確か区立公園内の防犯カメラ第1号は檜町公園。色々と大人の事情もあるんでしょう。

 

春の答弁

で、今年の春の予算特別委員会の土木費、あえて質問をしたんですね。『要望があるとこ、設置できてない理由は何?』『設置基準って何よ?』と。ああ、やらしい自分。だって次年度予算に計画が入っていないんだもの、前々から相談しているのにもかかわらず。

 

 

ま、全部の公園とかにいきなりつけるわけでもないですし、限られたところに設置したいという役所の気持ちもよくわかります。色んな意見ありますもんね、プライバシー云々とか。でも誰もが希望すれば見れるわけじゃないですからね、決められた権限がある一握りの人だけだし。役所が設置したら役所だけだし。

 

 

基準だってありますしね。まぁ『色々とキーワードを盛り込んだある程度の答え』をいただけるような質問をしたりですね、庁内でも進めてもらいやすいように努力もするわけですよ。

 

『あーしてください!』『こーしてください!』と、主張するだけじゃ響かないわけですよね、行政ピーポーは。

 

設置にあたり気をつけたかったこと

で、ちょっと前から防犯カメラが設置され、絶賛稼働中であります。予算は特につけておりません、と春の予算委員会で言われてたんですが、麻布支所はものすごくがんばってくれました。あ、麻布支所だけじゃなく本庁の土木課もね。どうもありがとうございます。

 

支所が設置するのになんで本庁にありがとうなの?』と言われそうですが、役所内部の運用だったりそういうのまとめるのが本庁土木課だからです。ほら、画像を見れる権限は誰にあるとか、どういうタイミングで何をどうするとか、確認が必要になった時が夜とか週末だったらどういうルートで誰が何やるとか。色々あるじゃないですか。

 

『防犯カメラつけて!』とただお願いするのは簡単です。言えばいい。でも言いっ放しじゃあダメ。今回の件でですね、防犯カメラと同時にもっと地味なことを実現してもらったんです。ヒントは画像の中に↑。わっかんねえだろうなあ。『えっこんな程度のこと!?』と思うかもしれません。

 

港区のマークと連絡先(特に電話番号)を入れてもらったこと。そう、こんだけ。

 

だって、『商店街が公園に防犯カメラ設置してちょうだい』というところから始まったんですよ。『公園の防犯カメラは商店街のではありませんよ』というのもお知らせするところまでがフォローアップです。

 

お役所って夜と週末はお休みじゃないですか。でも防犯カメラは24時間動きますし、必要な時は時間関係なく誰かに連絡取れる術が必要じゃないですか。問い合わせとか通報とかそういうのも含めてね。表示されてる番号は区役所の代表番号でありますけれども、緊急度によって然るべき方に然るべきルートで連絡を取る算段をつけてもらってます。そう、だから港区マークだけじゃダメだったの。

 

そういうところまで考えた中の公園内防犯カメラ。麻布地区では一番最初なんじゃないかな。そんなこんなで港区さん、来年度になるかと思ったのに素早く色々とありがとうございます。大切なことなので何度でも。ありがとーう。


 

 

やさしい日本語

在米約11年、どちらかというと英語は『ペラペ』か『ヘラヘラ』くらいな類です。そんなヘラヘラな自分だからこそ言いたいのがですね、ものすごく簡単な言葉だと何語であれ意外に意思疎通できる可能性大な説。

 

世界の共通言語は英語、そんな決め打ちな認識でモノゴトが動いてしまうなんとなくの今の世の中。『あの人は英語ができるからそんなこというのよ』とか『英語ができない人の気持ちはこれっぽっちもわからないのよ』なんて時々言われちゃったりもしますけれども、そんなものは心持ちひとつでどうにでもなるもんです。

 

例えばそうですね、ほぼほぼ1ヶ国語しか話さない圏の人に仕方ないのでツールとして世界が合わせてあげようと、世界は優しいですね

 

そんな嫌味たっぷりな憎まれ口ひとつ叩いてみるだけであら不思議、なんか少しだけスッとするではありませんか(※効果・効能を示すものではありません。個人差があります)。

 

そんな『英語だけがコミュニケーション言語』という概念を少しずつ崩してもいいんでねえかと区に導入してもらったのがそう、それがやさしい日本語。

 

日本語ってどうなの

これを説明するにはまず『ニホンゴ、ムズカシイネ』という、我々の母国語の複雑さを語らなければなりませんが、語るだけのアレとかソレが足りません。もちろんこれ以外にもですね、『外国人と呼ばれる方々が全員英語ができるとは限らない』という前提もありますし。

 

あれはいつのことでしょうかね、2年くらい前ですかね、議会で質問をするにあたりこういうこと考えてるんですよねと担当課とお話をした時のこと。

 

『こんだけ外国人人口がありますとね、英・中・韓だけの言語じゃカバーしきれないんですよね』

『ですよね』

『この国に住んでる人で日本語の方ができる人だっているわけですよ』

『ですよね』

『ですよね』

『同じ方向向いてます?』

『ですよね。じゃあそういうことで』

 

と、双方すでにたどり着いていたことが『ここは日本だし日本語でコミュニケーション取れるならそれ超最高』と。それがやさしい日本語。

 

同じ方向向いてたおかげで順調に進んでますよ、やさしい日本語。

 

やさしい日本語とは

えーと、一言でいうと外国人向けの簡単な情報提供のための日本語です。今のご時世では大きく分けて2つの目的(減災のため、地域のため)を持つようになりました。詳しく知りたい方はグーグル先生がいくらでも教えてくれますので。

 

ま、そんなやさしい日本語なわけですが、昨年度くらいから港区さんが『よっしゃ、やるでー!がんばりまっせー!』と、世間一般的には地味ではあるんですが結構力を入れてくれてます。あざっす。多分これから他の自治体でも注力し始めるんじゃないですかね。

 

で、このやさしい日本語ですけれど、外国人のためと言いながらも、実はとっても日本人向けのものなんですね。日本人が知っておくべき言語のひとつ、くらい言い切って良し。

 

初めてのやさしい日本語講座

在勤、在住の港区の方向けにですね、やさしい日本語講座が開かれております。どんな感じなのか先日見学させてもらいました。参加者は10代から70代まで、幅広い方々に興味を持ってもらえているということがまず素晴らしい。

 

日本の大学に留学中の方々をゲストに招き、何をどう言ったら理解しやすいのかを実践形式で。

 

コツは言い換える

例えば英語でもそうなんですけれど、その単語を知ってるか知らないかという差はとても大きいわけです。よく例えとしてやさしい日本語で出される『避難→にげる』もそうですけど、いくら避難に(ひなん)とルビを振ってもその言葉知らなければダメですよね。英語にしてみるとEvacuate(避難)は意味がわかんないけど、run away(逃げる)ならなんとなく音でわかる人もいるでしょう。アウェイにランするんですもん。つまりそういうことです。

 

え、まだピンとこない?そーですね、猫のことをミャウミャウと言う感じですよ(違う)。

 

今のご時世、スマホなり他のデバイスで一発翻訳もあっという間にできる時代になりました。多分そのうちもっと手軽な翻訳こんにゃく的なモノも発明される日も来るんでしょう。でも英語を習っている英語を話したい人がいるように、日本語を習って日本語を話したい人もいるわけですからね。

 

何がどうやさしいのか

日本人にとってのわかりやすい例えは英語です、もちろん英会話ね。身振り手振り含めて知ってる単語を駆使して自分の伝えたいことを頑張って伝えようとするじゃないですか。んで、一方通行で伝え切ったところですごい満足しちゃいません?その後にマシンガンのようにベラベラベラっとよく聞き取れないことを早口で言われてサッパリわかんなくて凹んだ経験とかありません?

 

そう、基本外国語って伝える口と聞こえる耳はあんまり比例しないんですよね。『何とか言えるけど言ってることサッパリ聞こえない』とか『何となくわかるけどいっこも返せない』とか、よくある話。日本語勉強してる外国人もそう。同じなの。

 

内容はどうであれ、ゆっくり喋ってくれる人だと安心するでしょう。しかも、すっごい簡単な単語使ってくれるとめっちゃ親切って思うでしょう。

 

やさしい日本語、『優しい』と『易しい』が描け合わさってるとこらから、どちらかというとすでに難しいという日本語らしさを残しつつ。

 

思った以上に言葉が通じない

講座の最後に、参加された方が感想を述べておられたんですが、そうそうそうなのと納得することばかり。

 

例えば『ごはん』。食事のことだったり、お米のことだったり、日本語の単語はひとつで複数の意味を持ったりしますし。英語圏の方に良かれと思って『しょうが』を『ジンジャー』と言ってみたら、『神社』だと思われて会話混乱。

 

『おなまえ』、『おこさん』、など、『お』が付くことで一気に理解できない言葉(知らない言葉)になると。ふむ。確かにそうね。

 

ま、何はともあれですね、外国の方を見かけたらまず『この人は日本語がわかる人かしら?』という探りから始まるのは仕方ないことと思いますけども、とりあえずにっこり微笑んで『こんにちは』から始めましょ。


 

NIMBY (not in my backyard)

直訳すると『自分とこの裏庭にはやめて』的な表現。社会学的なアレなのか何なのか、ちょこちょこ調べてみたら『YIMBY (yes in my backyard)』というのもあると初めて知りました。ほう。

 

そう、またアレで恐縮なんですけれど、例のお話の続き。先日ね、ひょんなことからテレビのインタビューを受けましてね。

 

目立ったりするの好きじゃないんですけれども、なんで自分でも受けたのかようわかりません。断りきれなかった、誰も受けないのは良くないなと思った、ここらへんの感情がぐるぐるしたんかと思います。

 

テレビとかメディアってほら、我々含めて普通の人にとっては基本観る側の受け手じゃないですか。情報をお届けされる方の。で、どっちかというと本質から外れるような小ネタで一喜一憂するような、そういう感じありますよね。

 

ええ、どんな風に切り取られるのかすっごい心配しましたよ。だって小一時間お話したんだもの、幹事長と2人で。

 

というかね、なんで対面でのインタビューになったかというのも説明しなけりゃいけませんね。

 

とりあえずの経緯

木曜日の夕方、お問い合わせのメールがきました。日曜の放送で取り上げたいのでお話伺いたいんですけれどもと。そしたら同じタイミングでもう1人、同じ番組制作の別の方から同じような取材依頼メールがきたと。

 

で、色々ありまして色々相談しまして、メールで『明日なら区役所でお話できます』的なことを送ったんですが、『まずは電話で』を譲らず、電話してみました。でも音声だけ変に使われるの嫌じゃないですか、どうせそうなるし。なので『明日なら幹事長と一緒に区役所でお話できます、ちなみにどのような事をお聞きになりたいんです?』と、その場の電話取材は頑なに避けて。

 

で、幹事長とセットで取材受ける事になったわけです。え、なんで1人じゃないかって??だって会派としての判断とかどうのって聞かれるかもしれないのかなと、だったら適切な人いないとダメじゃないですか。

 

ちなみに、『その幹事長が土地の値段に詳しい方なんですか?』と聞かれたので、『幹事長って、そういうアレな分類ではありません』と一応ね。

 

こんなようなやりとりを

『正直、この騒動どう思います?』

『説明会場におりませんでしたし、どういう流れでああなったのか知りませんし、でも報道みたいにかいつまんだ情報拝見する程度での感想で言えば、色んなご意見ありますねえ』

 

『議会で揉めたりしました?』

『いえ、特段問題になったようなことは記憶になく』

 

『値段が高いとか安いとかは?』

『いえ、そういうもの特段問題になったようなことは。むしろ値段が適切か否かを審査するのは不動産鑑定士さんが入った機関がありまして』

 

『土地の値段はどうやって?』

『ですので、適正な機関と適正なプロセスがちゃんと定められてます、区の条例で。そりゃ民間で言う事業収益を見込んだ価格とは大きな差がでちゃうでしょうね、だって役所は利益だしてナンボじゃないですし』

 

『議員さんに情報提供されてました?』

『然るべき報告は、はい』

 

『港区ってどんなとこですか?』

『えーと、人情味あふれる寛容なとこです(笑顔)』

 

二島幹事長とこんなような質問にこんなような回答していったわけですが、はい、全カット。うん、知ってた

 

『行政側ができる情報提供ってチラシ配ったりなど限られてます。不十分というのであればもっと行政側は改善を考えなくてはなりませんし、それがどうしても議員の役目というのであれば今後もっと考えていかなきゃいけないなとは思います』

 

はい、カット。わかるわかる、普通すぎるコメントだもん。

 

『あの、そういえばどうして私に?』

『情報発信している議員さんを検索しまして』

 

ということでした。ということは、内容はどうであれ情報発信している議員さん枠に入れてもらえてたということなんですね、それはちょびっとくらいは嬉しいかも。

 

公開後の後悔

あ、後々これ言っときゃよかった!と思ったことがひとつあります。何かと言うと『港区は児童相談所作りますという名目で土地買う交渉を最初から国と協議してるんです』と。だってなんか何のプランも無しに土地買ったように思ってる人いるでしょうから。

 

放送をみましたけれど、面白おかしく取り扱うような番組ではなさそうだったし、ある程度はきちんとご理解いただけていたと思っておりますし、テレビのお仕事って大変なんですねと。だって多分相当苦労されたと思いますよ、使えそうなコメント無さすぎて。

 

ああそういえばコメントされてた方が『議員は根回しも受けていて結論も決まってる、議会のあり方の問題』的な、大臣とか首長経験者とは思えない発言されてまして驚いた次第です。

 

丁寧な説明

そんな中、区長は定例会見でこの件について『丁寧に説明をしていく』とコメントされたようですね。区の福祉施設なわけですからやっぱりどれだけ必要としてて、どれだけここじゃなきゃダメなのか、こればっかりは区がやっぱりキチンと説明をしなきゃならんと思います。

 

それにしても土地の問題ってほんとに難しいですよね。『安く買えるなら高く売って利益出せばいいじゃん』そんな事も言われますけど、そういう利益関係なく公益性でみるのが役所ですからねえ。

 

なんでもそうなんですけれど、区が何かをやります何かを始めますという際に、委員会とかでよくされる質問というのがあります。今まで自分が見聞きした中での自分調べですよ。

 

周知はどういう風にされますか?

 

政党関係なく、こういう質問が多くされます。自分もしたことありますし、他の議員がしているのを何度も聞いたことあります。よくありがちな質問と言われたらそれまでなんですけどね。

 

で、大抵の場合は

『広報みなとや区のホームページうんたらかんたら』

『地域説明会でなんたらかんたら』

 

そこで我々、何が言えるかというと『丁寧にしっかりお願いしますね』が精いっぱい。

 

情報提供って難しいですよね。だって役所が一番スムーズに情報を地域に伝達するルートって、基本町会だもの。あとはチラシをポスティングとか。マンションとかにもよるけれど、役所の刊行物・チラシすらお断りってとこもあれば、ポスティングはダメだけど誰が見るかわからない建物内の掲示板的なとこに貼るだけならいいよとか、そういうの聞いたことあります。あと郵便ポスト開けない人だっているし。

 

一軒家もあればマンションもある、町会・自治会に入ってるとこもあればないところもある、分譲オーナーさんもいれば賃貸もある、むしろ住民票港区に無いけど住んでる人だっている。こういう今時の状況で、情報伝達100%にするには何をどうしたらいいんでしょ。教えてえらいひと。


 

アレがアレなようですね。

さて、自分では観てなかったんだけども、青山に児童相談所ができるということで住民説明会を開いたら紛糾したというニュースをやっていたと聞きました。それがネットとかでも広がり、そこしか目に触れないと結局何が何だかわからんけども炎上したっぽいという、最近のご時世のわかりやすい情報拡散です。色んな事が良いか悪いかは置いといて、自分の頭を整理するがてら色んなことメモっていきますね。

 

児童相談所設置の経緯

今まで児童相談所を設置できるのは東京都だけだったんです。それが一昨年くらいだっけな、児童福祉法という法律が変わって、区でも設置できることになったんです。『それならオレのとこは児童相談所作るぞ!児童相談所大切やで!』と、鼻息荒く手を挙げた区がいくつかありまして、港区もそのひとつ

 

手を挙げない、色んな事情で手を挙げられないとこもあるでしょう。その中で港区はやる気満々でございます。これは良いこと、とても良いこと。しかも児童相談所だけじゃなく、子育てとか他のこととか、子供を中心としてまるっと色んなことをセットにした複合施設にすると、そういう方向です。

 

土地の問題

さて、今回の児童相談所に限らないことなんですが、港区を含めて都心部の区にはひとつ大きな問題が常にあります。一言でいうと『まとまった土地が無え』です。ちなみに『まとまって無くとも土地が無え』とも言えます。

 

『港区さん、色んなもの足りないから土地確保してよ~買ってよ~』とお願いし続けていますが、『高すぎて買えないんだよ!』と大抵の場合は一蹴されます。

 

そう。高いんです。みなさんご存知、港区の土地は高い。高すぎる。

 

手に入れる術

世間一般的にモノを手にする方法は4つ。貰う、買う、借りる、奪う。最後のやつはちょっとアレなので、基本3つ。港区のような自治体が土地を手に入れる術も似たようなもん。

 

その中で、国とか東京都が持ってる土地を売りに出す場合、地方自治体は優先的に声をかけてもらえるんです。

 

↑委員会の議事録ひっぱってみました。港区議会のHPから会議録検索→キーワード検索で色々ひっかかります。ひっかからないものもあります。それによりますと、3,211平米(平米単価225万)です。

ただし、国とか東京都が売ってくれるとは限らない。あれ、借りるのってどうなんだっけ、わかんなくなっちゃった。

 

『青山 土地 平米 価格』、こんなワードでGoogle先生に聞いてみると、港区の土地価格ってこんな感じっぽいよというサイトを紹介してくれて、青山の相場ってこんなお値段ぽいですよ。

 

とにかく今回の青山は国が持ってた土地で、それを港区に売ってもらえました。それでも土地代だけで72億4000万円。

 

買い物をする時の順番として、該当する委員会に報告→次の区議会定例会で上程→議決→正式な購入手続き、かと。もちろん、その土地価格が妥当か否かというのは外部の不動産鑑定士さん達を交えた『港区財産価格審議会』というやつで必ず審査されます(ただし非公開)。

 

とにかく、港区にとって非常にお買い得ということは間違いなく、『買わしてもらってありがとう区民のために大切に使うね!』という表に出にくい区役所の想いは代弁しておきますね。

 

どこに何を作るのかは、何がどこでどうなるか次第

なんでここにアレ作るかねえ?』、『ここである必要あるんかねえ?』というのは今回の件に限らず、他のことでも疑問に感じる人は多いかもしんないです。正直に申し上げますと、自分もそういう風に思ったこととかも過去ありました。センス無くね?とか。あ、この件では無いやつです。

 

まとまった土地が出たらその機会を逃さず買う。というか良い土地が出たら嬉しい。これが港区です(多分)。というか、港区が土地を買ってくれると私が単に嬉しい。だって色んなもの必要なのに土地待ち的なとこあるもの。

 

こんな港区の状況、良いか悪いかは別としてですよ、『手に入れられた広さとその時何が必要かで総合的に』となるのは致し方ないことだと思います。納得しにくいとこもあるけども。民間では作れない・作ってもらえないものはやっぱり行政の役割が大きいんかなって。

 

なので、『青山に作りたかった』ではなくて『作れそうな場所、その時広いまとまった土地が買えるかもしれない青山しかなかった』というのがやっぱり正解になるのかな。他の場所だったとしても同じくらいの結果になると思う。

 

ま、世間一般での港区のイメージはどこも一等地だしな(嫌味)。もしこれが今回青山じゃなくて、うちのご近所だったら自分は何がどうできるんだろうか、そんなことに想いを馳せてみました。区役所の応援をする?ご近所の方の意見に乗る?ご近所の方を説得する?ちなみに一昨年に似たような出来事が小さめながらありまして、55億円で保育園用地を買ったというお話。当時の私には色んなことがまったくわからなかったです。でも色んな人が色んなことを考えているというのはわかりました。

 

でももし、もしもですよ、今同じ様な広さと価格の土地が某所のそばででたら『最初何年かはまずは建て替えのための仮校舎で考えてくれませんか!』は一度はお願いするかもしれない。

 

【おたずね】お手頃価格の広い土地、又は採算度外視の不動産王


 

ふるさと納税のお話。

8月も終わり、「こんなに間を空けたの初めてよー」というくらい間が空きました。何してたかって、質問書いてました、質問。9月11日から10月5日まで区議会があるんですけども、自民党さんの代表質問の順番が回ってきましてね。ほら、代表っていうくらいだから恥ずかしくないモノにしないといけないじゃないですか。何がどう恥ずかしくないって、区役所の中の人が聞いてて「アイツ、アホだな」と思われないように努力するのが正直なところ第一です。

 

で、どんな質問をしようかなということでぶっちゃけ8月まるまる使いまして。この4年間を目安として、自民党さんの中で出た質問テーマを議事録に目を通してピックアップし、焼き直しをしてみたりそこから少し発展させてみたり、自民党さんらしく自民党さんぽい自民党さんとしての質問にアレンジしてみたり。自民党さんらしい質問って何だ。

 

その中で質問する予定のことに「ふるさと納税」っつーものがありましてね。

 

先日、ポストに九州の方のとある自治体(あまりメジャーではない市)のふるさと納税PRチラシが入っておりました。何々がもらえますよー!!ってやつ。んで、電車とか乗っててもドア広告のとことかにもやっぱり九州だったと思うんですけども、ふるさと納税PR広告を目にしました。こういう名産品がありますよー!!的な。

 

議員のふるさと納税は寄付行為に抵触するんですって

私ですか?したことありません。しません、ふるさと納税。というか、できません。あんまりメジャーなお話ではなさそうなんですけども、議員さんってふるさと納税は寄付行為にあたるんです。先日選挙管理委員会に念のため聞いてみました。がっつり寄付行為にあたるそうです、住んでる自治体でも、住んでない遠くの自治体でも。

 

ふるさと納税に関するニュースとか出るたび、港区は必ずといっていいほどに名前がでます。要は『ふるさと納税によって住民税が流出する自治体』に名を連ねるわけです。ちなみに昨年度は約31~32億円を港区は失い、川崎市、世田谷区に続いて高額ロス第3位。たしか。ちなみに、来年度は50億円くらいロスする見込みがあるそうで。たしか。

 

ごじゅうおく。諭吉さんの枚数が何十年か前の世界人口くらいですよ。時間にして31年ちょっとが10億秒とかいうじゃないですか、諭吉がいちまーい、諭吉がにまーいなんて150年かけても数え終わらない果てしない50億。

 

なんて話は置いといて。

 

今ふるさと納税って、どっちかというとする方もされる方も必死なとこあるじゃないですか。する方は『お得なものもらえそう』とか『頑張って欲しいし』とか『義援金がわりに』とかありますし、される方は『これを契機として特産品をメジャーに』とか『応援して欲しい』とか『他の市に税金流れるのストップかけたい』とか。

 

港区のふるさと納税制度

港区は『返礼品競争には参入しない』というスタンスを取り、『特定の事業を応援してもらう』というスタンスを取っています。正直なところ、良いか悪いかはわかりません。この4月から3つの特定事業+フリーという、ある意味4つの枠を設け、港区版ふるさと納税というものを始めました。正直なところ、良いか悪いかはわかりません。

 

年間1億円の寄付を想定してたようですが、始まって約半年くらい、百何十万円くらいと。150、160万円くらいだったっけ?そのくらいのようです、今のとこ。

 

始めざるを得ない事情があったとは思いますよ。なんとなくふるさと納税ブーム的なやつがあり、議会からも何かしらしてくださいって声を無視することはしにくく、あれしてくださいこれしてくださいという要望が議員からもたくさんあり、じゃあふるさと納税で試してみましょうか、そんな流れがあったのかなーって妄想。で、半年でひゃくなんじゅうまん。

 

特定事業選びに失敗した』とみるか、『返礼品ないからこの結果』とみるか、立場によって全然違うと思います。私はふるさと納税できない立場なので、ぶっちゃけた話なんとも申し上げられない。『港区に住んでようと住んでなかろうと、どこかにふるさと納税をした区の職員さん』は絶対いるであろうと思うので、コッソリそういう方のお気持ちを知りたい欲望はフツフツと湧いてはいるけども。

 

個人的にはね、『ふるさと納税の選べる事業をあれもこれも増やして欲しい』って言う議員が増えなければいいなあって思うし、区役所も『あれもこれも増やします』ってならななればいいって思うの。だって自分たちは寄付行為にあたるから特定事業に対してでもふるさと納税できないわけでしょう、そこで他人の善意を前提としたお金を毎年アテにする事業を増やせって、こんな無責任な話に賛成しにくいじゃないですか。

 

例えばあと半年後にトータル200万円くらいふるさと納税がされたとしても、来年10万円とかかもしれないし、制度が浸透すれば倍々ゲームになるとは思えないですよね。

 

難しいね、ふるさと納税。色んな人が今まで質問してるけども、でも改めて質問するんだ、将来設計どうすんのって。でもね、ふるさと納税していただいた数十人の方には心より御礼申し上げます。ありがとうございます。


 

オリパラ対策特別委員会報告

さて、本日はオリパラ対策特別委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。あっ、本日は視察付き。あっ、本日2018年7月24日は、2020年東京大会開会式までちょうど2年。

 

1. 平成30年度お台場海水浴「お台場プラージュ」の実施について

えー、港区とパリって水辺環境とか水質改善とか似てますよね一緒にがんばりましょうねということから、先月とかくらいにパリ市と連携協定を結んだ港区です。平成26年度から毎年「お台場海水浴」というイベントを今年は「お台場プラージュ」とおフランスっぽくオマージュしまして、7月28日(土)〜8月5日(日)までの9日間、お台場海浜公園でやりますね。あっ安全管理をしっかりやりますがんばります。

 

Q: 熱中症対策を盛り込んでくれてどうもありがとね、日陰作るっていうテントの大きさとか大丈夫?、そういえば海の水温ってどのくらいなのかしら?、東京都でも水中スクリーンの実証実験やってるけどちゃんと情報共有してちょうだいね、予算っておいくら?、来る人数想定と設備のバランスが不十分じゃないの?パラソルとか一般の海水浴グッズ的な持ち込みがokならそう周知してね、など。

 

2. 東京2020大会に向けた企業提案型気運醸成事業の実施予定について

えー、オリパラを盛り上げようぜぇ〜イェ〜ヒュ〜的に区と企業とか共催できるイベントとか開催するためにですね、上限300万円で2事業の公募をしますね、的なことを先月報告させていただきましたが、決まりました。アシックス株式会社さんと読売新聞東京本社さんです。アシックスさんは1事業分の経費負担額を2回に分けるっていうことになりまして、2社3事業ということになりました。

 

Q: 2社応募なの?もっと応募なかったの?、気運醸成事業って評価どうすんのさ?。など。

 

3. MINATOシティハーフマラソン2018一般申し込みに関する受付システムの設定ミスに伴う状況及び今後の対応について

えー、申し込み受付に不具合・不備がございまして、昨日7/23の一般申し込みの受付ができないというエラーが発生しました(詳しくはこちらの港区のページを参照ください)。本当にごめんなさい。その結果、お世辞にも公平とは言えない申し込み状況になってしまったため、昨日の申し込みは無効として改めて申し込み受付やります。8月17日(金)午後8時からやり直しします。本当にすみません。問い合わせ数百件ありました。

 

4. 東京2020マスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」について

えー、一昨日くらいからメディアで出ずっぱりですけれども、マスコットの名前が決まってデビューというやつです。えー、イントネーション・アクセント未確認です。すいません。

 

…あ、ハイ。

 

その他:パナソニックセンタ

オリンピック・パラリンピック公式スポンサーでもあります、パナソニックさん。有明にパナソニックセンターというところがありまして、グローバルなスポンサー活動を発信していくと、オリパラを身近に感じられる「スポーツ」「文化」「教育」をテーマにした、そういう場所に視察に伺いました。

 

お、おった。

 

奇遇にも、本日2018年7月24日は、2020年東京大会開会式のちょうど2年前。パナソニックさん、A Better Life, A Better Worldのキャッチフレーズと共に、2020年とその先への技術革新に邁進中でございます。子供も大人も楽しめる、夏休みの自由研究的にもイケそうなパナソニックセンターさんでございました。

 

で、区役所までの帰りにお台場プラージュの場所となる、お台場海浜公園をつつーっと通り過ぎ、視察と委員会おしまいです。

 

以上。


 

社会科見学をちょっぴり見学した話。

東町小学校の卒業生です。今でいうと、パティオ広場のあたりからあっちは南山、こっちは東町と道一本で学区がビシッと別れていたころの小学生。そんな東町小学校の3年生が社会科見学で区役所に来ると聞きまして、邪魔をしない程度に社会科見学の見学に行ってみました。みんなにおはよーと声をかけたかっただけなんですけれどもね。

 

自分が小学生のころの社会科見学、6年生の時に国会議事堂に行った記憶しかなくて。区役所にきたことあったのかなあ、多分無いよなあなんて思いながらお出迎えをしてみました。みんなおはよーと。3年生は3クラス、2週に渡って社会科見学。議場と防災室の見学なんですって。

 

黄色い帽子の東町の子、なんだろうね区役所でこの帽子を見る感慨深さ。今こうやって議員のお役目をいただくことで学校にもちょこちょこ寄らせてもらってますけど、「ねぇねぇ、誰のママなの?」って子供に時々声かけられた時には「誰かのママじゃないけど、東町卒業した近所のおばちゃんよ」と言ってたわけですけれども、まぁそんなことはどうでもいいとして。

 

区役所の中の「区長室」という部門がアテンドをするところ。区長とか副区長とかのアレもアレなんでしょうけれども、区に関する広報全般というお役目を担っているところ。そこに所属する職員さんに連れられて「こっちですよー」とグループごとに2ヶ所の社会科見学。

 

全体的にまず、「港区の人口は25万人くらいですよー」とか「港区の広さは約20㎢、東京ドームが435個くらいですよー」とかそういうお話がありまして。んで、そこからグループに分かれて移動して、防災室の方では防災無線とか毎日5時の夕焼け小焼け放送のヒミツとか、そういうことをお勉強したと聞きました。ほほう。で、私は議場見学の方の見学だけ。

 

 

区議会棟の6階、傍聴席があります。全体を見渡せる席で区議会とはという説明を。あっ、議会の説明は区議会事務局の職員さんが。私、邪魔しない程度にお行儀よくニコニコしてただけ。いいんです、それだけで。

 

子供向けの区議会資料というのがありまして、区役所の仕事、議会の意味、議員って誰、そんな大人でもわかってるようなわかってないようなことを小学校3年生に向けてわかりやすく説明する職員さん。ふむふむ、こっちが勉強になるわ。

 

あっ、2週にわたって見学したわけですけれども、みんなからの質問ナンバーワンは「速記者ってなんですか?」でした。子供向けの資料にね、誰がどこに座る的なことが書いてある一枚絵があってね、そこに速記者という文字があるんですよ。そんなことで、「映画館の席みたいー」と傍聴席を堪能していった東町の子供たち。

 

学校のHPを見たら楽しそうな社会科見学のレポートが載ってました。先生、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

あっ、社会科見学とは別のレポートというか、研究授業についてのことがあったのでふむふむと読んでいたところ、小学校英語教育アドバイザーの先生がいらして色々と、なんていうところを読みました。その方、4〜6年の時の担任だった先生です。先生の先生をしてるのよ〜なんて聞いてたけど、今度連絡しようっと。

 

ま、それはさておいて。

 

少しだけ気になったというか不思議に思ったという点がありまして、なんとなしに職員さんに「どのくらい頻繁に社会科見学って来るんですかー?」なんて聞いたんですよ。そしたら「毎年来る小学校は3校くらいですよ」と。

 

地理的にとか人数的にとか学校ごとに事情はあるのかもですけど、もっとたくさんの学校に来てもらった方がいいと思ったし、中学生だってアリじゃないのかしらなんて思ってみたり。そんなことを思った社会科見学でした。


 

都心の水害対策

西日本では雨による大変な被害があり、都内の一部でも先日ゲリラ豪雨的な雨が降りました。あちらとこちらで課題や対策は状況により異なれど、古今東西『災害対策』というキーワードで色んな方々が色んな事を考えています。都心部は場所柄、地震とかテロとかそういうことに対してピリピリくることが多々ありますけども、水害もお忘れなく。というわけで水害対策、治水について少し。

 

自分の生活範囲で一番身近な水というのがですね、ここ麻布十番付近でいいますと、川。古川という川が渋谷の方からずずーっと流れてます。渋谷の方では渋谷川、それが天現寺交差点で港区側になると古川と名前を変え、東京都の川に関するサイトを見ると二つ合わせて6.8kmの二級河川、港区分の古川は東京湾に流れるまで4.4kmもあるんですって。

 

そんな古川(とその前の渋谷川)、東京都の河川整備の計画でご意見募集。ちょっとタイミングが遅くなってしまったんですけれど、『ご意見!ご意見を頂戴いたす!』と東京都さんが6/28に発表いたしまして、7月いっぱいまでご意見募集中。

 

渋谷川・古川河川整備計画(東京都サイト)

東京都建設局。ここのページの奥深く。むしろ外部リンクにすら飛ばされる仕様。

 

ご意見募集ページがあります。ちぇきだう(http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/river/jigyo/kasenseibikeikaku/index.html)

 

大きな変更とは何かといいますと、『今まで都心部って降雨量1時間50ミリでやってきたけど、最近色々ゲリラ豪雨とかそういうので50ミリどころじゃない量が降るので、都内とか順々に75ミリ雨降っても大丈夫なようにやってきたんですけれど、やっと渋谷川と古川の番が回ってきました』です。多分。

 

古川

えーと、ここ最近の数年のお話でいいますと、古川にとってとっても大きな出来事と言いますか、変化がありました。そうですよね、何年かずっと工事してますよね。今も地上の公園整備とかまだ時間かかりそうですけど。そう、地下にでっかい貯留池を作る工事をしてました。

 

その理由はですね、昔からお住まいの方はよくご存知ですけれども、古川って本当に時々ですけど溢れます。洪水対策で地下に水貯めるところ作ってたわけ。で、誰が誰よりもこの件で一所懸命だったかというと、今年の春にご逝去されちゃったんですが、きたしろ勝彦前都議会議員。本当に真剣に古川の洪水対策を訴えておられたんですよ。

 

まだ工事中のころ、2年くらい前に連れていってもらったことあったんです。直径7mくらいのトンネルを地下深く掘ってね、30mとか40mとか地下だったかなあ。川が溢れる前にいっぱいの水を地下に流せるようにって。東京都に予算を取ってもらえて工事がやっと始まったんだよって、本当に嬉しそうだったよなあきたさん。

 

ここら辺の水害の歴史

氾濫というのが正しい表現なのか、洪水というのが正しい表現なのか、そのあたりはよくわからないのでとりあえず水浸しになったことあります。

 

年月が経つごとに、溢れた範囲がどんどん狭まり、白金〜南麻布〜麻布十番的な場所は残っていたわけ。あれ、もう少しだけ最近にすごい水浸しになったことがあったと思うけどなあ。

 

あ、これこれ。14年前かあ。2004年。一の橋の交差点が冠水したの覚えてる。車が半分くらい水に浸かってたような記憶があるなあ。で、地下鉄の入り口のところにシャッターとか土嚢とか置いて、駅員さんとかすごく頑張ってたような記憶もある。もちろん十番商店街も一の橋に近い方は水が入って来たお店もあったし。

 

そうそう、川の増水もすごくてね。こういうことから古川の下に水を流し込めるようなところを作って、水害の可能性というものを低くしましょうね、という工事が行われてきたわけです。

 

実はまだ足りなかったの

これで古川はもう溢れないから安心ね、なんて思う人も少なくなかったんだけど、貯留池ともうひとつセットで行われるべきものがあったわけ。それが『都心部の1時間降雨量』というやつ。

 

わかりやすく言うと、川に流された水が溢れないようにするのは貯水池で水位を落とせばいいけれど、川にたどり着くまでの水の流れ道の容量アップして溢れないようにします、ということが今回の大きな変更点。多分。でも今後30年計画なんだけども。

 

ほら、坂が多いんですよ麻布って。だから坂の上で雨が降ったら坂の下の方まで流れていくわけでしょう。坂の上だけものすごく降ったらものすごい量が坂の下まで流れていくわけでしょうし、坂の下でも同じくらい降ってたら『坂の下の雨を川に流すだけが精一杯ですぅー』って、なっちゃうじゃないですか。

 

マンホールの蓋がパカパカするような、ああいうやつが少なくなるってことなのかなって。なので、早く東京都には75ミリ対応(で足りるかどうかは今後の気候とかよくわからないけども)で頑張っていただきたいと思います。よろしくどうぞ。

 

その他のご意見募集をみなさんもぜひ

そういう工事とか変更に合わせて、これからの古川をどういう風にしていくか的なプランを東京都は併せて出してるわけです。個人的にはゾーン分けなんかせんでいいし、正直商業地区とか連携ゾーンとかやめてもらいたいし、新しいまちと共生ゾーンなんて余計なお世話だと思ってるし、全体をBとCの中間くらいですべてカバーして『緑が多くて、開放感があって、やすらぎがあって、うるおいがある、溢れない古川』でお願いしたく。そんだけで十分です。

 

変更原案はコチラ

概要はコチラ


 

民泊というやつの続き

と、そんなわけで正式にちゃんと登録してくれた民泊物件とやらを見に行ったわけです。どうも小倉りえこです。何度でも言いますが、重箱の隅をつつきたいわけではありません。見に行ったといっても、どの辺なのかなーって見に行った程度なんですけど、そしたら色々派生していくつかのことがわかりました。

 

港区が最低限お願いしているルール的なもの。

港区における住宅宿泊事業い関する手引きというものがありまして、ウェブで公開されています。その中に標識の掲示という項目がありまして、保健所で登録した届出番号とかそういうのが書いてあるものを独自に作ってですね、一軒家なら門とか玄関、マンションだったらポストとかわかりやすいところに貼っておけというルールがあるようで。

 

目印はわかりました。あとは現地でそれっぽいのを見つけてくるだけの簡単な探検。まるでなんでしょう、1人オリエンテーリング(うだるような暑さの中)。

 

探検に出発。

まず1件目。おうちでゼンリンさんの地図(少しだけ古い)のでチェック……あれ?書いてないなあ、地図が古いのかなあ。まぁいいや行けばなんとかなるかと、現地でここらへんの区画のどこかだなーってひと周りしたわけです。……あれ?らしきところがない。もちろんそれっぽい表示物もない。iPhoneのマップアプリで住所入力……出ない。ブラウザのグーグル先生マップで住所入力……出ない。xx丁目xx番地までは示されるけど、xx号の最後のやつがひっかからない。

 

よし、諦めよう(早い)。次。

 

2件目。あそこだなってわかるところ。……おや?リストに書かれてる建物名と実際の建物名が違うぞ?まぁAがBになってるわけじゃなくてA’くらいだから、わからないでもないけど。ビルの中に入ってみる……おじゃましまーす(ひょっとして不法侵入とかなっちゃうのかしらやだそういうつもりはまったくないんですごめんなさいちょっと見るだけほんとに見るだけ)……ポストには何も貼ってない。オッケー、じゃあもう少しだけ上に上がらせていただきますごめんなさい……

 

……保健所の手引きに書いてあるような標識じゃないけど、明らかなやつは発見。そうですかそうですか。すいませんでした、お邪魔いたしました。退散。

 

よし、次。

 

あ、うん、英語でゲストハウスって書いてあるしある意味めっちゃわかりやすい。同じ建物で数軒あるみたいだけど、番号とか書いてある標識はないなあ。さすがに色んなことにドキドキし始めているのでポストとかドアとか見に行く勇気がない。側からみたらどうみても不審者以外の何者でもないかもしれない。ある意味、勇気ある撤退を選択。

 

次。

 

ここはわかりにくそうな、わかりにくくなさそうな、でも標識的なやつは無いね。ここも同じ建物で複数軒あるみたいだけど。ドアに貼ってあるのかのぞいてみようかなと思ったらエントランスはロックされてて、(すいませんすいません怪しいものじゃないんです本当に違うんです)これにて終了。

 

以上。

 

保健所にお伝えしたこと

自分が地域に不慣れな宿泊者だったらという設定もありますけど、やっぱり基本的に見つけにくいですよね、民泊物件サインがなかったら。正式に登録してもらってるわけですし、やましいことなく堂々としていただきたいとも思ったりしちゃったり。

 

保健所の担当課には『あの、すごい嫌な奴って思われるのも仕方ないかもしれませんがそういうつもりはまったくなくて、重箱の隅をつつくみたいですごいめんどくさい議員とか思われるかもしれませんがそういうつもりはまったくなくて』という言い訳をしつつ、貼らなきゃいけない標識がないところがありますよというお知らせと、併せて保健所でちゃんとそういう情報管理したほうがいいかもしれませんよとお話してみました。

 

だって、私みたいな探検に出かける人が他にもいるかもしれない上、私よりもっともっと厳しい人だったら大変じゃないですか。

 

そういう大手サイトを見てみた。

前にこんなニュースがありまして。許認可のないところは掲載しませんよと。その後ですね、確か許認可的な情報を提供したらまた掲載しますよとなったところ、デタラメな情報を載せるところがあるよと、そんなニュースを耳にした気がします。

 

気になるじゃないですか。調べてみましたよ。すごい嫌なやつと思わないでください。

 

あ、みつけちゃった。

あったあった、そういうところありました。番号的には6/15に受理してるはずのやつなんですが、6/30最新版にも無い。あーあ。これ多分ダメなやつ?それとも書類ペンティング中のやつ?どっちみちペンディングなら登録番号出せないもんね?あーあ、見つけちゃった。

 

それ以外ではですね、ちゃんと登録されてる物件と同じ番号がですね、明らかに違う部屋にも使われてたりですね。ホストが同じ人でも、明らかに違うお写真と値段の部屋複数で同じ番号。港区の登録一覧みる限り、同じ管理者でも部屋番号が違うだけで別物件扱いですしね。あらーどうしたもんかしらーこういうのー。

 

そしたらですよ、登録リストにない表記の番号的なやつ見つけちゃったわけ。

 

29とか30とか書いてあるし、旅館業法っ書いてあるし。ここで旅館業と民泊業の壁。業者と個人という分け方でいいのかしら……でも業者が絡んでる民泊もあるし。今更ながらわけわからん。

 

港区のサイト調べてみたら、旅館業施設一覧表があるのを発見。でも登録番号的なやつ書いてないのでどれがどれだかわからず。でも業者名と住所を見てたら、おや?というのがありました。

 

同じビル(マンション的な)でいくつかのフロアが旅館業で登録されていて、別のいくつかのフロアが民泊で登録されているところ発見

 

大手サイトの中で、民泊登録はないけど旅館業で登録されているところが掲載されている

 

 

 

正直ですね、大手サイトはいわゆる一般の人がイメージしがちな『普通のお宅』の『空き部屋』のような個人のサイドビジネスだけを掲載してるのかと思ってまして、そしたら業者さんが管理・経営しているような1棟まるごと宿泊施設みたいなところもありますし、シェアハウスに毛が生えた短期不動産みたいなところもあるし。眺めてれば眺めるほど、民泊というのがわからなくなってきました。何がどう違うのか、何ならOKで何がNGなのか区別がつかない。誰か教えて偉い人。