投票率の上げ方を考えてみた

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そういえば1年前は忙しい1週間でした。

選挙に行きましょう、投票に行きましょうと、呼びかけがたくさん行われるようになりました。7月からの18才選挙権絡みうんぬんでやらしい感じにも取れたりすること多々ありますが、国政だけじゃなく都道府県市区町村、どうやったら投票率をあげられるんだろうかと、選挙管理委員会含めてみんな必死。私も他人事ではないので投票率アップの可能性を考えてみました。ここ最近感じていることのメモ書き程度ですけど。

 

よく聞くのが『駅とかコンビニとかの便利なところに投票所を置けばいい』。区議会でもそう言う議員もいますが、利便性ってそういうものだけではないと思います。むしろそんな提案は時間の無駄ですよ。ずばり。地域の特性こそ考慮しないと。どこか地方都市のひろーい地域だったらわからないでもないですけど、日本全国一律に当てはまるものではないなかなと思います。生活に車が必要なところと、港区みたいに結構すべてが徒歩圏内というところ、事情が違う。家の裏の投票所に行くのが面倒だから行かないけど、駅やコンビニだったら行きますという流れには到底なりにくい。行かない人は通り道でも立ち寄らないでしょう。おそらく。

 

そんなそれほど広いということでもない港区の投票所は41ヶ所。港区で利便性を考えた投票をというのであれば、芝浦・港南・お台場あたりのひと区画が大きいようなところにもう少し区の施設でいいから投票できるところを設けて、期日前投票できるところを増やして、何よりも港区は『指定投票所の撤廃』を目指した方がいいんじゃないかなあと思います。

 

ほら、お手元に届く投票用紙引換券的なご案内、あれって『あなたの投票所はどこどこですよ』と住所によって決められてますよね。住民票なりから選挙人名簿の登録がされてて、そこの担当場所に行かないと投票できないわけです。確かここ数年の間で『投票のご案内的な券を無くした場合でも、身分証明で名簿と照らしあわせて照合できればオッケー』というルールが改めてネットを中心に大きく広まったかと、そんな最近の記憶(何故なら私も知らなかったから)。それならば、港区内の41ある投票所のどこででもできれば、もっと便利になると思うんですよ。期日前投票が最寄りの支所に限らなくできるみたいに。今まで住所が違って別の投票所に行ってた、道一本離れたところに住んでる家族お友達をお誘いの上、同じ所に行けるわけですしね。どこのアレとは言いませんが、一緒に行こうよってもっと簡単に言えるわけです。

 

こうするために何よりも大切なツールはセキュリティばっちりのICTだったり、二重投票の防止だったり、なりすましの防止だったり、とにかくセキュリティ抜群の選挙人名簿管理のシステムが何よりも必要なのです。多分。これ、港区はすぐにでも導入を視野に入れて検討始めるべきと思うんですよ。駅が先かコンビニが先かなんて国の動向を見てからなんてまどろっこしいことしなくていいんです。だって今ある区内41の投票所でデータが安全にシェアできるシステム構築ができれば、どこに投票所を増やそうが数が増えようが、基礎のシステムはできてるんですもん。いざという時はイチからじゃなくて、ヨンくらいからの検討でいいんですもん。多分。

 

戸籍制度とか住民票の無いような国の場合、例えばアメリカ、投票するための事前登録をしにわざわざ足を運ぶわけですよ。それが日本は住民票をもとにぴゅーんって勝手に投票引換券送ってきてくれる便利な国です。既にいたせりつくせりですよ。便利な場所より便利なシステムの方が、更に次に繋がりますって。何十年か後には、どこの都道府県市区町村からでもどこの都道府県市区町村の投票がピッてできるような時代になるんでしょうし、どこの地方自治体からでも一瞬で情報請求が処理できるような世界になるんでしょうから。時代を先取りしませんか、港区。

 

そんなハード面。次はソフト麺…もといソフト面。

 

『政治教育』というのも良く聞きます。やれ政治に関心を持ってもらおう、やれ学生に模擬投票してもらおう、そんなエデュケーション。私も政治教育のセの字を学校で受けたことの無い身として、そういうのとてもいいかも!とは思います。ただ、文化歴史背景が違うのに『どこどこの国では〜』という論法と手段を真似するのはよろしくない。18歳選挙権うんぬんの時によくメディアでも言われてました、どこどこの国では何歳からだの、若者の政治の関心率が何パーセントだの。でも日本って他の国みたいに選挙ひとつで国が生きるか死ぬか傾くかという歴史がそこまでないし、選挙の仕方も投票の仕方も違う。外国を参考に持ってきても何の役にも立たんのですよ。偉い人にはそれがわからんのです。なんてね。

 

プロ野球、宗教、政治。揉め事が起きやすい3大トピックス。言い争いが起きないようにこの3つを避けて通るのが大人のマナーとか未だに言われる日本社会、大人ができてないことを若者に求めてどうするの。大人にだってしましょうよ、政治教育。

 

政党理念や候補の誰をどういうモノサシで測るべきかという練習よりは、まず選挙に行くとどうなる、行かないとどうなると考えてみることが一番大切なんではないかと思うんですね。年齢関係なく。あと、論破して叩きのめすみたいなパフォーマンス要素は抜きに、正解も不正解もない色んな考えを交換する程度、それが『意識高い系〜』と言われない雰囲気を作るところからじゃないですかね。なんとなく。区立小中学校でも国際人育成で目指したいとされてる、自分の考えを発表したりディスカッションの練習にもなるんじゃないですかね。

 

選挙に行ったらどうなると思う?行かなかったらどうなると思う?目立った人の人気投票になりがちなのはどうしてだと思う?とか。どこそこの国には選挙というものがないけどいいと思う悪いと思う?とか。そういう根本的なところから始めるのが、今の日本に必要な政治教育なんじゃないかなあと。国政の被選挙権年齢の違いがクイズ番組の問題になるくらいの国ですもん、日本における大人の政治の知識もそんなもんですよ。おそるおそる宗教を探ってから政治の話ができるか否か、なんてことも多々ある大人の世界ですよ。

 

6月には区長選挙。投票率では国政≫都議会≫区議会≫区長って感じですかね。1年前の区議会議員選挙が36%、4年前の区長選挙が22%。

 

そんなチラシの裏書のようなメモ。今日の私はこんな事考えてましたという記録。来年の今頃は違う事感じてるかもしれない。

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商店街における経済活動とイベントの相関

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皆様に支えていただく商店街振興策の第一弾、4/11より港区コミュニティーバスのちぃばす車内モニターで『買い物するなら地元の商店街で』と、商店街情報の最後にアイキャッチが流れ始めることになってます。どんなもんなのか確かめるためにちぃばす乗りに行かなきゃ。これからどんな展開にするのか、今後も区と協働で話し合いを進めていければこれ幸い。

 

そんな商店街振興のことで、先月末にとても興味深い調査報告書をいただきました。その名も『港区における区民の消費に関する調査報告書』、回収率31.8%、標本数2,757のアンケート結果、230ページ弱。世代別に色々なグラフや表を用いて買い物動向だったり、認識傾向だったり、結果をじっくりと堪能しております。でも物足りない。全然物足りない。

 

もっとね、この調査結果を政策に活用してほしいんですよ。なので報告書の数字を拾いなおし、自分なりに年齢層を別のくくりに分けてグラフ化してみました。何かを見つけたいわけです。前職で散々やってたこと、これが経験を活かすということなんでしょうかね。わかんないけど。

 

〜34才、35〜44才、45〜54才…75才以上、調査では『なぜそこで分けた?』という年代だったところをちょびっとがっちゃんこして、『東京都の平均初産年齢30ちょいを考慮して、小6までのお子さんがいるあろう層を含むかもしれない44才まで』『それ以上、定年退職前であろう層までを含む世代』『世間一般でいう、いきいきシニアを含む層』。家族構成が重要な調査項目は行われてないので意味ないんですけど、ほら、細かすぎる世代のグラフはちょっと見にくいし。

 

『商店街の利用』『商店街のイベント』『商店街の活気認識』の3点を中心に見てみました。報告書の結果と基本同じなんですけど、年齢層を分け過ぎない構成にするとわかりやすい見栄えに(データが足りないので相関分析はまだできてないけど)。質問内容によっては回答数が違うので、アタリだけつけてみた。

 

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商店街でほとんど買い物しないよという若い層(ここでは44才以下ね)は48%。中間層(45〜64才)は38%。シニア層(ここでは65才以上ね)は25%。ふむふむ。

 

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それがですね、今度は商店街のイベントに行くかどうかという質問では、商店街で買い物しないと多く答えた若い層で『時々行く』『よく行く』というのが多いんですよ。時々行くというのが一番多いんですけど、合わせて57%。中間層では48%。先の質問で75%が商店街でよく・時々お買い物するわよというシニア層は、なんと43%が『イベントは存在は知ってるけど行ったことない』。へえー。

 

3

 

何をもって商店街の活気があるかどうかを判断してもらってるのかはわからないですけど、簡単なイエス、ノー、わからない的な3択ではこんな感じ。若い層ほど『ない』か『わからない』が多いと。ほぉー。商店街に興味ないっていうのもひょっとしたらわからないに入るのかな。

 

調査結果から示唆されることの中で、報告書の中で注目すべきがやはり3点。

 

1. 若年層ほど、近隣の商店街に対して無関心。

2. 商店街の存在が認識されていても、頻繁に利用する住民は多くない。

3. イベントやお祭りの場所としての商店街が、日常的に買い物を行う商店街と結びついていない。

 

他にも当然様々な要因も調べるべきこともありますけど、報告書に含まれてない数字を研究所に教えてもらったり、より良い方向に繋げられる何かを見つけられたらと。決して残念な結果には思ってませんし、想定内ですよ想定内。9月の決算委員会までに色々と考えてみるとして、無関心な層にちょびっと関心を持ってもらうためにも、アイキャッチから始めるのは案外有効な策なのかもなーなんて自己肯定をしてまずはこれまで。

 

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色々追加をしました。

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4月。港区ではH28年度の人事も予算も新たに新しい年度で張り切ってスタートしてます。先月2〜3月に行われた定例会一般質問、予算委員会のQ&Aをまとめてウェブサイトにアップしました。近日中に送付する新しい区政報告書も。

こちらから参照ください。http://ogura-rieko.com/reportlist.html

港区議会の公開している議員別の会議録画映像も、質問等の項目別で再生できるようになってます。あの議員ってどんなテンションで質問してるんだとか、紙(原稿)読み上げるだけかよとか、色々アピールしてる割には質問の意図がわからないし役所からの回答も冷たいなとか、アドリブ失敗したなとか、噛んだとか、面白いくらいに議員ひとりひとり本当に様々です。議員のお役目って見極めるのがすごく難しいので、色々と見比べて見定めてください。色々と。

そんなインターネット録画中継はこちらから。http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=126

花祭りを英語で説明しなさい(10点)

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エレベーターで一緒になったかわいい僕ちゃんに『あ、あの時のおばちゃんだ』と言われ、「おばちゃんのこと覚えててくれたのねー、ありがとねー』と小倉りえこ40才、自らをおばちゃんと初めて表現した桜満開の春でございます。背の高いおねえさんからデカいおばちゃんに超進化していたようです。人間、成長とのびしろがあるって素晴らしい。前にどこかの人がいってました。『おじさんおばさんと呼わばりすると色々微妙だけど、男女関係なく平等におっさんと呼ぶと何故か誰も怒らない』と。うん、正しい正しくないはおいといて、わからないでもないその気持ち。

 

そんな4月の春、麻布十番商店街の花まつりお稚児さんパレードが盛大に行われました。去年は雨でパレードできなくて、今日もお昼近くまで雨が降ってパラパラとみんな心配でしたが、無事に開催。男の子も女の子も日本人もその他も、みんな可愛らしく大変身。

 

麻布十番商店街のイベントアナウンスを時々してますが、日本語と英語で両方やることが多いです。どこどこに何時に集合ですとか、商店街にまた来てねとかは単純なんですけど、英語アナウンスで一番気を使うのが『それっていったいなんなの?説明』をほんの少しだけ加えることです。

 

文化って背景がわからないと何説明しても理解はできないと。『4/8は花祭り』ということを知らない日本人もたくさん増えていると前に何かで読んだような気がします。そっちの方もどうかとは思うんだけど。

 

お釈迦さま(むしろ、ゴータマ・シッダールタ)のお誕生日をお祝いする灌仏会という仏教行事であることから説明しないと、桜の季節だからお花たくさんのフラワーフェスティバルに思われそう。白いゾウさんとか甘茶とか、脇からポロンと天上天下唯我独尊なんて、それこそどこまで説明が必要かどうかは悩むとして、花祭りという行事を知らないと説明が難しい。英語ができるできないのレベルじゃありません。

 

『フラワーフェスティバルです』だけより、『フラワーフェスティバルは仏教行事でブッダの誕生をお祝いするセレモニー、ブッダ像に甘いお茶をかけるのが習わしです』と、間をすっ飛ばしてもこの程度の説明を付けるだけで何となくはイメージつくでしょう。でも説明が長くなっちゃうのが困りもの、知識ゼロの人に伝わるキーワードをいくつ用意するかがセンスの問われるところかと思います。

 

そんなお稚児さんパレードは事前予約で150名くらい、今年逃してしまった方はまた来年の3月になったら商店街に詳細をお問い合わせください。

 

英語ができるから説明ができるのではなく、日本文化の知識としてなんとなくでも知っていないと、何語でも説明はできません。私も色んなことに大した知識がなくて悩んでいるので、国際人うんたらに語学教育だけじゃダメなんですよ!といつも鼻息荒く吠えてるのはこういう理由から。

日本語を学ぶ?日本語で学ぶ?

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笄小学校。こうがい小学校。読むのも書くのも難しいですよね、笄。そんな笄小学校の日本語学級を見学してきました。港区にある唯一の日本語学級、45名の児童が通っています(2016年1月)。英語圏から非英語圏の出身まで、はたまた帰国子女まで。国際学級のある東町小学校と同じくらい、日本語学級のある笄小学校は大人気。

 

前にも少し書きました。国際学級と同じくらい、ひょっとしたらそれ以上に日本語学級って重要なんじゃないかと。見学してみてどうでしょう、やっぱりものすごい必要だと思いましたね。未来の日本のためにも。

 

日本語を学ぶ?日本語で学ぶ?

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日本語を学ぶ』と『日本語で学ぶ』という違い。これがどのくらい意味が違うというのをわかってくれる人がいるかが鍵かと。

 

1. 日本語を学ぶ

生き抜くためのサバイバルであって学校生活や社会生活に溶け込むための指導。要は、なんとなくのコミュニケーションで環境に順応してもらえるための日本語を覚えることと、教科書を読んだり授業についていけるようになること。多分。

 

2. 日本語で学ぶ

外国語で学年相当の学力についていくための指導。定義するの難しいけどニュアンスとしてこんな感じなのかなあ。多分。

 

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日本語学級、誰のため?

日本語学級が必要と思われる児童は多分3パターン。これ、日本人の子にも当てはまる場合あるかも。

 

1. 日本語に触れたことがない

2. 家庭で使われる言語とお勉強のための言語が異なる

3. 日本の学校も進学先の選択肢

 

1の場合は『はい』『いいえ』から始まり、ひらがなカタカナからサバイバルフレーズなんか必要ですよね、『先生、トイレ』とか必須…!

 

2の場合は例えば両親どちらかが日本人とかで、おうちで日本語会話できても読み書きが不得意とか、両親日本人でも海外で現地の学校行ってた帰国子女の場合でもあり得る。

 

3の場合は語学力とともに学力も付けないと折角のお勉強についていけないかもだし入試とかどうしよう、そんな感じ。

 

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メインの言語をまずひとつに定めることで、理解する力と考える力が初めて付くようです。3ヶ国語も4ヶ国語も堪能な人ってそうらしいんですよ。12才くらいまでに基礎があるとうんぬんかんぬん、みたいな。でも外国語に触れるのが早ければ早いほど〜みたいな話もあるし、こういう類は専門家でも喧々諤々だとは思いますし、家庭の事情もあるでしょうし、一概にコレ!とはいえないもんなんでしょうね。

 

ヘァン・ドォウァ事変

こういう話題の時に必ず思い出すことがあります。アメリカで育ってる日本人の小学校低学年の子がですね、車から降りた時にドアがちゃんと閉まってなかったのでそれをお母さんに教えようと『マミー、半door!』と。半ドアの『半』もわかりやすいアメリカ英語的発音で『へぁん』って感じで。

 

これを聞いて考えさせれらたんですね。ああ、お風呂屋さんでよくマミーって飲み物見かけたなぁと。いや、そんなことじゃなくて。ノルタルジーに浸る場合じゃなくて。

 

考えたのは『この子は半ドアという単語を何語だと理解してるんだろうか』と。『ヘァン・ドォウァ』ははたして日本語なのか、英語なのか。もし耳から音だけで学んでいるとして、これを英語で話をするお友達に伝えたところで伝わらないもどかしさを感じるのか、はたまた日本語で『半ドア』と書くことを知った時に受けるであろう衝撃とか、妄想は止まらないわけですね。

 

そんな語学教育面で頭の隅っこにずっと残る『ヘァン・ドォウァ事変』、私は専門家でもなんでもないですけど、見たり聞いたり経験したりする中て、小さすぎて何語か判断ができないうちのバイリンガル教育はいいのか悪いのかがサッパリわかりません。

 

コミュニケーションと学力

少し大きくなったとしても、留学中に会った日本人でも日常会話はまったく問題なくコミュニケーション取れても、学校の勉強はズタボロというのも見ています。設問が読めないから問題の意図が理解できなくテストの点が悪い、または勘違いして正解を出せない、そんなことより新しいことを学ぶための説明が理解できない。外国人とのコミュニケーションは100点満点でも試験は50点取れないとか。

 

大抵言います、『日本語だったら正解できるのに』か『日本語でもわかんないから英語でもわかんないよ』のどちらか。日常会話はできても授業についていけないパターン。

 

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ま、そんなことはさておいて。外国語を学ぶということと、外国語で学ぶということは違うんですよということをどうにか上手に説明できないかと試行錯誤してはの繰り返し。助けて詳しい人。

 

通級

笄小学校の日本語学級に話は戻りますけど、先述したように大人気。でも色々と学校側も家庭側でも壁にぶつかっていると話も聞きました。例えば、通いたいけど通えないパターン

 

小学校の日本語学級は笄小学校ただひとつ。『通級』といいまして、ここで学ぶ児童は笄小学校の児童とは限りません。

 

南山小だったり東町小だったり御田小だったり、はたまたもっと遠い地域であったり、メインの小学校に通いつつ、学校と相談で週に何回か何時間か笄の日本語学級に通ってくる。授業が終わったらメインの小学校に戻る。保護者による送迎が必須です。これが無理なら通えない。保護者の負担も大きければ、児童もあっちこっち行くし精神的にもストレスあるのかなあ。どうだろう。

 

日本語指導ができる人?

その他、日本語指導の教員の質と確保。日本の小学校教員免許を持ってることが必須でありますけど、外国人に日本語指導の経験がない先生が配置される可能性もあると。

 

もちろん今は色々配慮されていて、経験があって語学のできる先生が揃ってはいるようですけど、この体勢が未来永劫続くとは限らない。教育の場って区だけじゃなくて東京都の教育委員会も関係してくるし、区が例え独自に採用するとしてもなかなか探すの大変ですよ。

 

読み書きを教えたり、会話を練習するカンバセーションパートナーだったり、日本ではこの手の日本語学習に関しては政策ではなくてボランティア任せのところが大きい印象です。もし学校で一生懸命日本語を勉強してる外国人の姿をみたら、日本語も勉強の中身の手助けする子もいるだろうし、自分も外国語の勉強をもっと頑張ってみようかなと感じる子もいるだろうし、日本語学級が増えれば、港区の国際化ということも進むんではないかと思っています。

 

2通りの国際化

昨年9月の一般質問でも言いました、国際化って一方的に歩み寄るものでもないと。日本人が外国寄りになるのと同じくらい、向こうの人にも日本寄りになってもらえればバランス取れるんじゃないかと。国際学級があることで国際理解教育が育まれるのであれば、日本語学級があることでも国際理解教育が育まれるということです。先生も言ってた。

 

日本語学級って日本式の日本カラーに染めるための手段じゃなくて、国際化教育に手厚いな、国際化頑張ってるなって思われるプロセスのひとつかも。なんだろ、港区の目標としている『成熟した国際都市』になるための策をあの手この手で講じようとする姿勢に、別方向から後押しするみたいな。今大慌てで外国人を呼び込んでも困らないような表記とかの多言語化をするより、先に今大慌てで現状の体勢の修正もいいんじゃなかろうかと。

 

は、しまった。オチがない。

年度ってトリッキー

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来月の2月中旬から平成28年第1回定例会が開催されます。この回をもって、約1年の議会ルーティーンをぐるりと1周し終わるわけでして、まだ始まっても終わってもいないのに『ああ、1年ってこんなに早くてあっという間だっけ?』なんて感じております。

 

第1回定例会は約30日。平成28年度予算特別委員会がセット。昔よく理解できなかったのが『年度』。今は平成28年だけど会計上はまだ平成27年度。カレンダーと会計年度、これって国によって違うんです。日本は年度といえば4月から。会計だけじゃなくとも新学期やら何やら、基本4月スタート多いですよね。

 

これが例えばアメリカなら会計年度は10月からとか多かったような気がします。気がします、というのは企業によって違っていいみたいなので。日本では決められているようですけれど。

 

そんなわけで、以前に『あの人、帰国子女なんだけど4月が年度の始まりって知らなかったのよー!』なんて話も聞いたことありますが、それは年度始まりが4月のところにいたとは限らないので勘弁してあげてください。

 

そんな年度、平成28年度予算特別委員会に向けて、今から早めにこつこつ準備。地域のみなさんからのご意見を参考にしながらプロット誠意作成中。

 

それと並行に地元や各方面の方々からの要請に応えられるよう区役所と意見交換してみたり、いろんな構想がより良くなる可能性について意見交換してみたり、おかげさまで毎日楽しく元気に活動しております。地味に地道に。

交歓会

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つい去年までの会社勤めの折、世の中というのは新年会より忘年会の方が多いというものだと思っていました。忘年会か何かでへべれけになったお勤め帰りの方々が、新橋SL広場でベロンベロンのままインタビューを受け、それが公共の電波に乗ってお茶の間にお届けされるなんてものは日本独特の年末の風物詩ではないかと感じるくらい。そういうのを見て『ああ、年の瀬だわ』と。でも新年会帰りでへべれけになった人に『さ!今年の抱負は!?』というインタビューとか見たことない(ちょっと見てみたい)。

 

そんなこともありますし、新年会という行事が周囲にあまりなかったもので、世の中には『忘年会>>>新年会』のようなパワーバランスと思ってたわけです。それが今やどうですか、右を向いても左を向いても新年会新年会。港区の関係団体や地域の町会など、たくさんの新年会にお招き頂いております。ありがとうございます。

 

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地元である麻布十番商店街振興組合の新年会ももちろんありまして、区長や区役所職員や都議会議員や近隣の学校の校長先生や企業など、たくさんの方々に参加いただく賑やかな新年会です。

 

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商店街の代表のようなスタンスで区議会議員やらせてもらってますので、改まったご挨拶もさせていただきます。しかしながら未だに慣れないご挨拶。もっとウィットに富んだことがお話できればいいんですが、どーしたらいいもんやら。真面目過ぎても面白くないし、面白すぎてもふざけてるみたいだし、自分の抱負を話しても『そりゃお前の事情だろ!』と突っ込まれるし。難しい。

 

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そんな新年会だらけの中、交歓会というフレーズを実は初めて耳に目にしまして。『こうかんかい?(名刺でも交換する会なの?)』という感じで多少混乱しまして。あと賀詞交換会とか。今まで交歓会という表現にご縁がなく過ごしてまして。改めて日本語って色んな表現があるんだなあということと、自分はモノを知らないんだなあと反省。

 

あ、あと反省することといえばもう何年も前になりますが、職場の忘年会の帰り道にベロンベロンになった同僚を連れて新橋SL広場を抜けて銀座線に向かう時、ここぞとばかりに待ち構えていたTVのインタビュアーに捕まりまして、『今年一番記憶に残ってる出来事はなんですか!』と聞かれまして。いいですすみませんーと断っても断りきれず、仕方ないから『◯◯さんの灰皿テキーラですかね!』と適当なことをいっちゃったことです。

 

港区大使館周遊スタンプラリー(宣伝と注意事項)

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明日の1/7からワールドフェスのスタンプラリー用パスポート兼ガイドブックが配布されます。発行部数20,000冊、つまり先着20,000名様。にまん…!にまんですよ奥さん…!大使館も通常運転の忙しい中、わざわざ時間を割いてこの港区のイベントに協力していただけるということで、本当にありがとうございます。参加する際の注意事項とともにワールドフェスティバルの宣伝を改めて。

 

 

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港区大使館周遊スタンプラリーとは

港区にある80のうちの32大使館が、このイベントのため特別に訪問できるように取り計らってくれました。スタンプラリー用の冊子にスペシャルバージョンの訪問スタンプを押してくれます。本物のパスポート持っていってもダメですからね。スタンプラリー用だけですよ。その他、大使館の様子や各国の文化や資料など、展示品がみれたりするところもあります。『ウチの国、もっと知りたいでしょ!』と大使館にPRしてもらうことも目的のひとつ。それを『なんですと!受けて立とうじゃないですか!』と参加するみなさんに色んな国のことを学んでもらうことも目的のひとつです。

 

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冊子の中はこんな感じになってます。日本語と英語表記。国の名前、国旗、スタンプを押してもらうスペース、マップ、それ以上に大切な情報が訪問可能日時事前予約定員。これは大使館によってすべて異なります。平日しか開けていないところもあれば、週末しか開けていないところもあれば、ピンポイントで3ヶ月間のうち1日とか2日しか開けないところもあります。それでも32の大使館が『港区と交流をしたい』と言っていただけているわけですよ。前回、週末訪問可能な大使館数はゼロでしたからね。本当にありがたいです。区側としても、参加する側としても。

 

例えばのページの情報を抜き出してみますと

 

サンマリノ共和国大使館

2/6(土)、2/7(日)、2/13(土)、2/14(日) 10:00〜18:00
事前予約は不要。定員なし。

 

スロベニア共和国大使館

1/22(金)、1/26(火)、2/9(火)、2/25(木)11:00
事前予約は必要(ワールドフェス事務局から)。定員各日35名。

 

このように、大使館によって訪問可能日が異なりますので、公式サイト (http://www.world-festival.jp) かパスポートに記載されている情報をしっかりと理解した上で指示に従ってくださいね。予約はワールドフェス事務局に電話をかけること。もちろん『予約はもう埋まってしまいました』ということもあり得ます。週末にしか行けない!という人でも、スタンプ集めに回れる大使館はありますからね。平日でも17時まで予約なしで行けるところもありますので、学校帰りにお友達と回ることもできますからね。無理をせずに行けるところを訪ねてみませんか。

 

*スタンプラリーに関してのご注意(チラシから転載)

大使館等の敷地は特別な許可がないと入れない場所です。今回のイベントは、大使館等のご理解とご協力をいただいて実施しています。そのため、訪問時においては、大使館等の業務の妨げになる次の行為は厳に慎んでください。*館内でも写真撮影については必ず大使館等の許可を得てください。また、近隣の住宅や事業所へのご配慮もお願いいたします。著しくマナーが悪い方は、入館拒否や強制退館を求められる場合がありますのでご注意ください。

 

1. 指定日以外に訪問したり、インターホン等を押すこと

2. 予約が必要な大使館等へ、予約をしないで訪問すること

3. 訪問の際に指定エリア以外へ立ち入ること

4. 許可なく展示品等に触れること

5. 館内において大声で話すこと

6. 大使館等の業務を阻害する行為

 

これ、絶対に守ってください。前回にあった問題として、勝手に休憩されたり、指定日以外にピンポンされて業務の邪魔されたり、大使館に直接連絡したりなど、何件かあったようです。参加していただく大使館にも、パスポートを手にしたみなさんに気分良く楽しんでもらうためにも、モラルやマナーに従った振る舞いも大切ですからね。ご協力よろしくお願いしますね。本当に本当によろしく。みなさんの振る舞いひとつで、次回左右されますから。

 

スタンプラリーは1/15〜3/4。スタンプラリー用の冊子の配布は、1/7から区役所や図書館やホテルや港区観光インフォメーションセンター(モノレール浜松町駅の改札そば)などで。1/7の配布開始日と同時に大使館訪問の事前予約が始まりますので、是非早目に冊子を入手されてみてはいかがでしょうか。ご不明な点はワールドフェス事務局(03-6737-9397)に10:00〜17:00でお問い合わせを。

 

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このパスポート、港区の商店街でお買い物するともらえるワールドカードラリーマップというものもついてます。これは一足早く1/12(火)から。

 

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麻布十番商店街にある実家も参加しております。どこの国のカード配るんだろう、まだ来てないや。『カードくださーい』と言ってもらえたらお渡しする予定です。

 

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フライングの冊子入手と情報提供は大目にみてください…。注意事項をどうしても伝えたかったもので。世界中のどこを探しても港区しかできないこのイベント。マナーを守って楽しく参加しましょうー。

2016年。

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2016年、新しい年を迎えました。昨年は色々と激動の一年でした。本当にたくさんの方々にお世話になりまして、引き続きの感謝の気持ちにこれまた別の新しい気持ちを併せて、一歩一歩地道に進んでいこうと思います。

レポートの第3弾を作成しました。近いうちに配布したりする予定ではありますが、ウェブにも載せてますのでお時間ありましたらどうぞチラッチラッとご覧ください。

は、そういえば喪中。

国際学級とセットで…はいかがですか?

通訳

港区らしい特色という面で東町小学校に国際学級というものができて4年くらい、できるまでに結構な年月と労力を費やしたと聞いてます。区役所のみなさん、教育委員会のみなさん、地域のみなさんありがとう。ありがたくもこの国際学級のある東町小学校、区内人気校のひとつであります。

 

日本語レベルがまだ足りないかもなんていう児童に国算社理(日本語、算社理?)を別クラスで英語で教えましょう、それ以外はクラスのみんなと一緒にね、必要なら英語でサポートもしますよ、という国際学級。いたせりつくせり。そんなたくさんの国の子達がいるので、運動会にしろ何にしろ、普通でもイベントでも日本語と英語が飛び交う環境。

 

9月の定例会で国際学級について教育長に質問をしました。国際学級の増設というのは今まで他の議員さんからも質問があったと思います。でも私のメインディッシュは『国際学級の卒業生の受け皿となりうる公立中学校』に関して。過去の議事録検索かけても中学校に関しては引っかからなかったし、誰も質問したことないのかなあと思って。

 

そんな国際学級、東町小学校に通わせてる保護者の方々から色んなお話を聞いたことがあります。例えば

 

『子供が色んな国の言葉に慣れてきた』

『親の外国語に対しての興味が湧いた』

『お友達たくさんできて日本語覚えた』

 

ポジティブなご意見がある一方、中には

 

『早く通常学級に移りたいけど日本語が心配』

『日本の教育レベルがわからない』

『日本の教育は素晴らしいのに、なぜ外国人も日本人もインターに入れたがるの?』

『折角の環境だったのに中学校どこにするか心配』

 

そんなネガティブなご意見も。そりゃそうです。何事もたくさん考えがある。十人十色。思い出しながらこう書き出してみると、聞いた中でもおおまかなトップ2は

 

1. 言語レベルを問わず、親も子供もこの取り組みにある種の恩恵を受けている。

2. 日本語ができない(又はちょっとできない)子供の学力を不安に思う。

 

そもそも、国際学級は日本人のための英語学校でもインターナショナルスクールでも英会話学校でもありませぬ。改めて確認すると『(将来お国に帰る前提で)戻った際に困らないように』でありますからして、赴任先が日本という外国人駐在員に向けてるのが基盤であります。

 

色んなお話を色んなところから聞いて、私思いました。発想の転換をして、国際学級もいいけど日本語学級を設ける必要もあるんじゃないかと。特に中学校。今、港区で外国人のために日本語学級があるのは西麻布の笄小学校ひとつ。中学校はなし。

 

中学校に日本語学級を設置する利点が多分3つくらいある。ひとつの頭をフル回転させて3つくらい。もっとたくさんの頭をフル回転させたらたぶんもっとでてくるはず。

 

1. 折角の機会だし、現地校に通わせてみたいと希望する外国人保護者の期待に応えられる。

2. 東町国際学級の卒業生のサポートにもなるし、笄小学校日本語学級の卒業生のサポートにもなるだろうし、ご新規に日本に来る家庭の中学生もいるだろうし、帰国子女にも必要であれば。中学でいきなりザ・ジャパニーズの環境に放り込む前のワンクッション。

3. 日本語学級あら素敵、と校内に色んな国の子達がいる国際色豊かな環境が保たれる。港区っぽい。

 

どうですか、こういうの。特に日本人保護者からあがる『国際学級を増やして欲しい』というお声は、要は3の港区らしい国際的な環境が整備されることが求められているのか大きいと思われます。

 

一時期だけではなくずっと日本に住む場合だってあるでしょう。そうしたら中学以降の進学だって考えなきゃいけない。高校受験だって考えなきゃいけない。両親のどちらかが日本人であっても、語学に関する教育は色々と難しいという話もあります。『聞く&話す』ということと『読む&書く』というスキルはまったくの別物。折角の機会ですし、しっかりと学べる機会を設けましょうよ、日本語を。経験してもらいましょうよ、日本の中学校を。

 

逆に考えてみましょう。あなたが家庭の事情で外国に住むことになりました。何年くらい住むかはわかりません。元気があればなんでもできる!と小学生のお子さんをいきなり現地校に放り込むか、ひょっとしたらすぐ帰国するかもしれないし少し日本語で授業もしながら多少現地の言葉に慣れしたしむまでそこで主要科目をお勉強できる学校にするか、それとも日本語しかできないからということで現地にある全日制の日本の学校に通わせるか。

 

では、滞在が続いたとします。そのお子さんが中学に進学予定。将来の高校受験や大学受験などの進学も考えて、言葉も試験に受かるような学力も付けておきたいんだけど…なんて場合はどうしましょう。国際バカロレア認定のある学校?いやいやあれは語学できるのが前提だし…ひと昔前の『帰国子女枠』狙いみたいに『国際バカロレア資格枠』でいい学校入学しようとしても、帰国子女枠よりハンパないレベルの人達たくさんいすぎて鬼のような倍率競争になるだろうし…。

 

そんな時、中学校に『主要科目を日本語で引き続き授業してくれるところ』と、『外国人生徒のために言葉を教えてくれるコースもありつつ、現地のみんなと一緒に学校で授業を受けれるところ』のふたつがあるとして、どちらが魅力あるでしょう。国際化に力を入れる地域でしょう。

 

英語を母国語としない人達への英語教育をESL (English as a Second Language)と呼ぶのに対し、日本人を母国語としない人達への日本語教育であるのがJSL (Japanese as a Second Language)。第2言語である必要もないんだけど、こんな感じの表現もあると聞きました。このJSLを充実させるのも、日本人の国際化・国際理解教育を発展させる手法のひとつであると思います。

 

えーだって日本語学級なんてあったら英語ができるようにならないじゃん、なんて感じる保護者もいるでしょう。思い出してください、国際学級は日本人区民は入れません。思い出してください、国際学級は日本人児童の英会話学校ではありません。そして思い出してください、語学でも何でもできるようになるのは『興味を持って勉強をした子』なんです。

 

どこぞの偉大な消しゴム版画家がこんなこと言っていたような。『英会話取得は日本人の見果てぬ夢である』と。

 

そんなことを考えて色々と意見交換をしたり、昨日区議会定例会が終わったばかりなのに、次の2月の予算特別委員会のための準備を今から心配しているわたくしでありました。この時期既に新年会など年明けのイベントのご招待が色々と入り始める中、『あけましておめでとうございまーす!なんて言いながら既に新春番組のロケをしている芸能人ってこんな気持ちなのかしら』と、テレビの中の人達に複雑な想いを馳せておりますわたくしでもあります。