開票立会人の続きね

前回、投票箱って開票所までタクシーで運ばれてくるんですってよおくさん、というお話をしました。いやほんと、衝撃的だったんですよね知らなかったから。知らないこといっぱいありすぎて、とっても勉強不足。選挙が大変だー大変だーという出る側の立場もなんとなく理解をしてるわけですけども、選挙される側も大変だー大変だーという区役所の中の方々のご苦労が今回よくわかりました。

 

開票の流れ

東京1区の開票はスポーツセンターのメインアリーナ。東京2区の開票はスポーツセンターのサブアリーナ。1区も2区も間取りというかレイアウトというかは一緒。最高裁判所裁判官のやつと、小選挙区のやつと、比例のやつ。

 

で、立会人とやらのお席はここ。小選挙区と比例で別の長テーブルとパイプ椅子。端っこから座っていくわけですが、当日来た順で座らせられます。開票開始の前に、またも選挙管理委員会からありがたいお話を聞き、そして『さぁ君達、我々に付いてきなさい』と選挙管理委員会を先頭に1列に並ばされ、投票箱がずらーっと並ぶテーブルをぐるぐる点検して回るわけ。

 

もちろん写真とか撮っちゃダメなので手元にはないわけですけど、グーグル先生に聞いてみるとこういうのでてきます。投票箱、がっつり鍵かかってるわけです。しかも鍵ついている上に封印的なものもしていたような…多分。で、鍵は封筒に入って封印されてたような…多分。ちゃんと投票箱シールされてますねーと、そういう確認を選挙管理委員の偉いみなさんと共に、まるでカルガモの親子のようにピヨピヨしながらグルグル封印点検するのが一番最初のお仕事。

 

グルグルし終わり、開票開始になります。区役所のみなさん一斉に投票箱の鍵を開けて、テーブルの上へガバーっと投票用紙を出すわけです。床、全部青いシートがひかれてます。万が一床に落としても絶対わかるよね。目立つもの。

 

その時我々、立会人の席まで戻らずに、なんか途中の中途半端なところにまた椅子が置いてあってですね、そこに座らされてました。何だろうと不思議に思っていたんですけれど、そしたらなんでしょう、気分としては砂かぶり席にいてお相撲の懸賞幕を眺めるようなお仕事が突然やってきたわけ。

 

我々椅子に座ってるじゃないですか。そんで投票用紙を全部出し終わった投票箱があるじゃないですか。区の職員さんたちがその空箱をもって隊列を作り、我々立会人の前を『投票箱の中身、全部出しましたぞ。空でっせ』と、空箱の中身を見せながら通り過ぎていくわけですよ。マジでお相撲の懸賞幕ですよ。

 

箱持つ係になっちゃってる小柄な女性職員さんもいるわけですよね、なんか重そうとか持ちにくそうにしてる方もいらっちゃいましたよ。おばちゃん心の中で『頑張れ…!』とか思ってましたよ。

 

あっ、ちゃんと箱の中身が見えない時は立会い人や選挙管理委員会の人とかから『見えないぞーちゃんと見せろー』って指摘されてましたよ。

 

グルグルピヨピヨ点検にしろ、懸賞眺めるお仕事にしろ、そういうのも立会人の仕事であるんですよって事前に説明が無かったわけ。こういう面白いことありますよって先に言ってよ。

 

開票中、興味津々でウロウロ

そんなこんなで、開票作業が始まり、職員さんたちがババババっと慣れた手つきで投票箱の鍵を開け、机の上にバッサーっと中身をぶちまけ、紙をトントンしながら揃えます。広げたトランプの裏表を揃えてトントンする感じですかね。

 

それを今度は自動読み取り機械に通します。この辺でうちの小倉くん、『ねえねえ!ちょっと!この機械業界最大手のとこのだよ!すごいよ!ワアーー!』と、働く機械が大好きな普通の男子に豹変。多分、男子はああいいうのみんな好きだと思う。

 

でもすごいんですよこの機械。ビャビャビャっと鉛筆書きの文字を読み取って、それぞれの候補の箱というか枠というかに仕分けるんです。やーん賢い。しかも100枚貯まったら『係の人!100枚貯まりましたぞ!早くどかして次の仕事をさせてください!』と、お知らせ機能まで。やーん賢い。

 

もちろんこの時点で『サーセン、読み取れまへん』という票もたくさんあります。そういう票はそういう票でひとまとめの箱だか枠だか、いわゆる『リジェクト票』というところに100枚ずつまとめられるわけです。あっ、確か何も書いてない白紙の『白票』というところもあった気が。うろ覚え。間違ってたらごめんなさい。

 

そんな感じでですね、立会人席にほとんどいることなく、ここぞとばかりに会場をひたすらウロウロしてですね、ウロウロするのはオッケーなんですよ、職員さんの邪魔さえしなければ、色々見て回っていたわけです。

 

さて、次回で終わりにしたいとは思いますが、次はみんな多分興味津々の『有効票vs無効票』についてをお伝えします。んがんぐ。

そういえば立会人の話をしてなかったですよね

先月のことになりますが、大きな選挙がありましたよね。あれですよね、規模でいったら国内で最大の選挙ってやつですよね、衆院選。そこでね、初めて『開票立会人』とやらを経験したんです。開票作業とか得票とか確定するまでの作業とか、第三者的にみてちゃんとやってますよねと確認する立場と言ったらいいんでしょうか。とても興味深く、結論から言えば『世間一般で言う不正開票的なものがあるとすれば、開票作業とかやってる何百人レベルの区の職員さん達が全員グルじゃないと無理ゲー』です。少なくとも港区においては多分超絶無理ゲー。

 

えーと、どこから話しましょうかね。じゃあ、立会人説明会から(そこからかよ)。

 

開票立会人打ち合わせ会

2日くらい前に説明会あります。選挙管理委員会からありがたいお話聞けます。今回の選挙から区割りというものが変更になりましたよね。港区の中で投票できる人がバラバラになっちゃったんですよね。今までは東京1区というひとつのくくりだったわけなんですけど、今回から東京2区というのも混ざっちゃって、要は開票立会い人とやらも増やさなきゃいけなくなっちゃったんですよね。1区の立会人も2区の立会人もまるっとまとめて説明会。

 

開票ってこういうことをこういう順番でやるんですよ、とかね。

 

開票の前に

で、当日の本チャン。開票は港区の場合、芝浦のスポーツセンターです。アリーナと呼ばれる体育館で開票します。あっそうだ、地下に駐車場ありましてですね。そこでまず驚きの光景を目にしました。

 

あっ、今みなさん『お前なんで1階から入らずに地下の駐車場なんだよ』って思ったでしょう?覚えてますか10月22日の日曜日、季節外れの台風だったわけですよ。2区の開票立会人の鈴木たかや議員が家まで迎えに来てくれて連れてってくれたんですよ、優しいパイセンですよ。いつも色々ありがとうございますパイセン。

 

あっちなみにわたくし、1区の候補者の立会人だったわけなんですけど、衆院選とか比例制度のある選挙だと『候補者用の開票立会人』のほか、『比例政党用の開票立会人』もいる必要がありましたので、うちの小倉くんをそっち用に道連れ配置にしてもらいまして。小倉家、夫婦共同で大人の社会研修。

 

や、そんなことはどうでもいいし。

何十台ものタクシーが続々と入ってくるんです。kmさんのタクシーが。後部座席に3人、助手席には…あれどうだったかな人乗ってたかしら忘れちゃった…乗ってても乗ってなくても別にいいや…。とにかくタクシーの数に圧倒されたんですけど、そのタクシーが止まって人達が降りて、そこで待機してる人達がタクシーと一緒に持ってきた荷物を大切に抱えてスポーツセンターに入っていくわけ。何事かと思うわけ。

 

そう、各投票所から区の職員さんが投票箱運んでくるんですよ、後生大事に。タクシーで。そういえば選挙の時ってどうやって一堂に投票用紙集めるんだろうなんて考えたことなかったわ。みなさん知ってました??

 

投票所の数だけタクシーなのか、投票箱の数だけタクシーなのか、とにかく投票箱がタクシーで運ばれてくるということがショッキングすぎてそこら辺見るのを忘れました。でも続々とタクシーが駐車場に入ってきたので、箱の数なのかなあ。そしたら1投票所は3箱だなあ(小選挙区、比例、裁判官)。抱えてるのかトランクなのか、そこら辺もわからんけど、悪いことしようにもどうにもいじれないよねとは思います。

 

続く。


 

港区立中学校英語発表会

先日、港区立中学校の英語発表会をみてきました。最初から最後までぜーんぶみてたわけでして、『とっても素晴らしかった』以外の感想がみつからない。でもですよ、しいて何かプラスαが必要なのであれば、もし私が賞をあげれるのであれば、あの子とあの子とあの子にあげたいわと思った英語スピーチコンテスト。

 

『最近の中学生はあんなに英語できるんだ』というシンプルな感想を持ったわけ。いや、何をもって『英語ができる』かは人それぞれの指標があるわけだけど。審査員のお一人に『みんなすごくいいけど審査の基準ってどういうところなの?』と聞いてみたら、イングリッシュ(発音含め)とデリバリー(伝え方)とコンテンツ(内容)だねと、シンプルな答えが返ってきました。そりゃそうだよね、スピーチコンテストだもの。

 

区内の中学校ではなかったですけど、そういえば中学3年の時に英語の授業プラス学校のアレで、こういう英語スピーチコンテスト的なものがあったことを思い出しました。あれ?中学校だっけ?あれ?高校だっけ?マーティン・ルーサー・キング牧師のあの有名なI have a dreamスピーチ。あれ?そもそもコンテストだっけ?

 

そんなことはどうでもよくて。

 

区立中学10校。劇担当の赤坂を除いて、残り9校から大体ふたりずつ。セクションもある意味ふたつに分かれてて、海外経験とかルーツとかがどちらかといえばある子達とない子達が多分ひとりずつ。そんな感じ?

 

個人的な感想ですけどね、海外経験あるなしは、スピーチの内容に差なんか無いなって思いました。みんな素晴らしかった。ほら、おばちゃん英語ちょっとだけわかるからさ。全部最後までしっかり聞いちゃったよ。へーとかほーとか漏らしながら。

 

今の中学生、小学校のころから学校のなんらかの授業で国際理解というやつに触れたり、港区独自の英語科国際という授業を経験し、しかも六本木中学校ではその英語科国際のレベルをふたつに分けて、オールイングリッシュでやる授業が今年からできたわけ。この語学レベルに合わせた英語教育というやつ、一年ちょっと前くらいですかね、『今まで誰も言ってこなかったことやったよ!』とレポートで報告させていただきました。

 

今年の六本木中学校の入学式だと思います。英語でやる授業ができたこの中学校で勉強するのがとても楽しみだ的な、新入生のご挨拶があったように記憶してます。おばちゃんそれ聞いてすごく嬉しかったのを覚えてる。

 

ま、そんなことはどうでもよく、何語でスピーチをしようが、大切なのは『中身があるかどうか』だと思います。いきなり英文で作文を始めてスピーチ原稿を作ったわけではないかと。自分の考えていること、言いたいことを一番表現しやすい言語で書いて、それを英語で作文して先生にみてもらいながらブラッシュアップしていったのかなあと。

 

アメリカでは銃の事故、タイでは交通事故、日本では自然災害が人が直面する危機だとお話してくれた子もいたし、登校するとき目にする繁華街のごみをみてオリンピックとか心配してくれた子もいたし、黒い髪に憧れる外国人の子と話をして驚いたという子もいたし、ペットオーナーへの啓発を訴えた子もいたし、ひたすらUFOが好きなことを話してくれた子もいたし、習ってるお稽古事から新しい発見したという子もいたし、自分のバックグラウンドから多文化って何だろうという話してくれた子もいたし、もちろん英語をもっとがんばりたいという子もいたし。

 

色んなこと考えてるようでとても面白かったですよ。小倉りえこ賞をあげれるのであれば、つっかえながらも頑張ったあの子とあの子とあの子です(心の中に留めとく)。

 

先生たちも今後もよろしくお願いします←なんだかんだ先生が一番重要。

 

そして次に区立中学に期待するのは、日本語学級的なモノですのでそちらもどうぞよろしく。


 

シティハイツ竹芝のエレベーター事故に関する和解勧告

昨日11/6の月曜日、港区議会の臨時議会が開かれました。この2年半の中で臨時議会は2回目かと。1回目は任期始まってすぐの議長・副議長を選ぶための臨時議会、そして今回はエレベーター事故訴訟の和解のための臨時議会。

 

2006年の6月、港区の区営住宅シティハイツ竹芝でエレベーター事故がありました。高校生が亡くなるという痛ましい事故で、当時テレビのニュースを見た記憶があります。「港区なんだ」「高校生か…」、そんなことを感じた大きな事故だったわけですが、そんな悲しい事故から11年、裁判所から勧告を受けて和解することとなりました。

 

エレベーター等対策特別委員会(港区議会では「エレとく」と略されてます)が開かれる前、この委員会の委員長と副委員長の正副委員長会と呼ばれる会がありまして、そこで区役所の担当課長さん達から説明内容を確認したり、委員会の進行などを確認します。8月からこの委員会の副委員長を務めさせていただいておりましたわけで、未熟ながらも真面目に真剣に円滑な委員会進行の補佐を。

 

委員会と本会議では、和解について満場一致で原案を可決となりました。

 

損害賠償請求訴訟事件に係る和解について

2006年6月3日にシティハイツ竹芝でエレベーター事故が発生。当時高校2年男子が死亡。2008年12月にご遺族から5者(シンドラーエレベータ株式会社、エス・イー・シーエレベーター株式会社、株式会社日本電力サービス、港区、財団法人港区住宅公社)を被告とし、慰謝料等2億5,000万円を請求する民事訴訟。2017年11月に和解。

 

港区に係る和解事項

1. このエレベーター死亡事故について深く遺憾の意を表すること。

2. 被告らは互いに協力しあって、不断の意思を持ってエレベーター事故の再発防止のために取り組むことを確約すること。

3. 港区が所有・管理するエレベーターの維持管理や点検に関する、すべての法令及び国土交通省が公表した指針や業務標準契約書の内容を確認し、毎年周知徹底すること。

4. エレベーター事故の再発防止策に係る取り組みについて、ご遺族との連携の強化を検討すること。

5. 平成29年12月7日までに港区はご遺族に400万円を支払うこと。

6. ご遺族と被告らは、本件和解金の内容について、相当額の和解金が授受され、その一部で基金を構成したことを除くほか、正当な理由なく第三者に口外しないことを確約すること。

7. ご遺族はその余の請求を放棄すること。

8. 本和解条項に定めるもの(省略)のほか、何らの債権債務のないことを相互に確認すること。

9. 訴訟費用は各自の負担とすること。

 

港区におけるエレベーター事故防止対策

この事故はいわゆる「戸開走行(とかい そうこう)」という、いわゆる扉が開いたままエレベーターが動いてしまうことで事故に繋がってしまったという、原因究明と再発防止への願いがとても強いものです。2009年9月以降、新設するエレベーターでは扉が開いたまま動くと緊急停止をするような、いわゆる補助ブレーキのようなものの設置を義務付けることになっています。

 

その中で港区は2016年から民間のマンションに対し、「戸開走行保護装置(二重ブレーキ安全装置)」の設置助成を上限300万円・助成率10/10で開始しています。昨年度は57件の申請があったと聞きました。また、区有施設のエレベーターでは103台に保護装置を設置をし、残りあと13台とか。

 

今回の和解勧告を受けるまで何もしてなかったということではありません、ということはお伝えしておかなければいけませんね。これからもこのような事故、他のような事故が起きませんように。

以上。


 

港区のまちづくり組織

前回、港区まちづくり条例による住民参加まちづくりの手続きについて雑駁(ざっぱく)に説明しました。雑駁というのはよくお役所の中の人が使う言葉でありますけど、改めてグーグル先生に聞いてみると『雑駁(ざっぱく)=雑然として統一がないこと。またはそのさま』だそうで、なんとなく大雑把に音が似てるから意味がわかるけど、普通に使うにはあんまよろしくないと思うな〜というアレな感じで。でも最近お役所言葉なのか難しい専門用語に慣れちゃった感があるので、そこ気をつけないとという大雑把な決意。

 

手続きとか考えなきゃいけないことを改めて整理してみると、まちづくりって大雑把に2種類あるんじゃないかしらと思いまして。ここ2年くらいの区議会議員のお役目してる間に色々と見たり聞いたり経験したりして結果。ええ、大きく一般的に大雑把に2種類。それはベクトル的に相反する『発展』と『抑制』。

*この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。効果には個人差があります。

 

1. 発展的なまちづくり

『アレ作ろう』『コレ作ろう』、そんな物理的に新しい何かを作ってなんかステキにしましょうぞ!というくくりのまちづくりだと思われます。たくさん人が住んでくれるようにやれマンション、たくさん訪れてもらえるようにやれ観光ショッピング、たくさん働きにきてもらえるようにやれオフィス街。古いところ一帯を都市型防災的にもアレだからやれ大規模再開発。アレコレ出来て便利ね素敵ねカッコいいわね、古いのダサいカッコ悪い、そんな大雑把なリニューアルで始まるまちづくり。行政とか事業者がやるそんなイメージ。

 

2.  抑制的なまちづくり

なんか知らないところでアレコレ出来てるけど、なんか全部ぶっ潰して近未来的にシャレオツにして誰が幸せになるの?落ち着いた雰囲気をぶち壊すような開発ばっかりで、わざわざ暮らしにくくするような都市開発ってありえなくない?というか誰がそういうの許してるの?え?法律上問題ないから誰も止められない?役所もスルー?んなアホな!ここ周辺は許さんぞ!オラがまちを守るべみんな!そんな大雑把な文句多めで始まるまちづくり。地域住民が言い始めるそんなイメージ。

*あくまでも個人の大雑把な感想です。

 

発展は抑制に繋がり、抑制から発展に進化して。そんな2極をあっちいったりこっちいったり、それに疲れてくると『もう大雑把過ぎてめんどくさい』と振り回され疲れちゃうのが今の日本の現状なんじゃないかな、なーんて思っちゃったりするわけ。はっ、それが作戦か…!

 

港区のまちづくり組織

今、↑港区内でこんだけの数のまちづくり組織というのがあります。いちにーさんしーごーろくななはち、8組織。あら、そういえば周りの区とかではどんな感じなのかしらと調べてみたんですが、港区のように登録一覧リストページを見つけることができず、全部網羅できないまでも各区少なくとも2〜3以上の組織はあるっぽい。区の大きさとかもあるから、登録組織の数が多いのか少ないのかは判断できないけど。

 

港区のまちづくりは大雑把に事業者主体のまちづくり。どういう港区を作っていくか区の意向が見えないのが意味わかんない

まちに暮らす人のためになるものがまちづくりのはずでしょう。区役所の人達、全員港区に住んでるわけじゃないからきっと大雑把にどうでもいいのよ』

というか、区民の声を吸い上げてお役所に届ける立場とされてるはずの、いわゆる大雑把に《地域・区民の代表者》的なはずの区議会議員って役立たずかよ

 

こんな意見も少なからずあるわけですよ。色んなところでよく言われます。そりゃそうですよね。区民のみなさんが『地域を無視した開発とかやめてちょうだい』とか陳情出したところで100%それが聞き入れられるわけでもないし、請願を出して議会で採択されたとしても100%どうにかなるわけでもないし。エラくなったら聞いてもらえんのか、実力が無いだけなのか、わかりません。

 

まあ、そういうことはおいといて。

 

各まちづくり組織の目的は様々です。様々なんでしょうけど、その中でも抑制的なまちづくりをする組織の目的は、おそらく多分、最終目的は『ある程度の法的効力・強制力を持つ地区計画をかける』ことなんだろうなと思っています。大規模開発に向けたものなのかもしれないし、不可抗力で色々進んでいっちゃうものに対しての防御かもしれないし、それ以外かもしれないし。色々だとは思いますけど。

 

3月にあった予算特別委員会の土木費で大雑把に確認をしました。『これこれこういうまちの問題について法律上どうにもならないんだけど、何とかどうにかする方法ないんですかね』と。そしたら答えは大雑把に『まちづくり協議会を活用した地区計画発動しかないわよ』と。

 

そんなことで、次回は地区計画について大雑把に整理してみることにします。港区のまちづくり組織にも登録されている、麻布十番の例を大雑把に添えて。

 

港区まちづくり条例を活用したまちづくり

港区まちづくり条例を活用したまちづくり』というものを一度じっくり考えてみるべく、立ち止まって振り返ってキョロキョロしてみる時期でございます。どうもどうも、小倉りえこです。前回、住民参加のまちづくりというものの壁が思った以上に高いんだよね的なお話をしました。

 

自分たちの街は自分たちでどうにかしてくださいね。役所はバックアップしますけど

 

簡単に言うと住民参加のまちづくりの基本はコレ。まちづくりっていうととても大きな枠と概念になってしまって、とってもわかりにくいですよね。でも疑問出てきませんか、『役所はまちづくりしないの??』と。むしろ『役所がやるまちづくりって何??』という素朴な疑問かでてくるもんです。ええ、でてくるもんなんです。パンフを読むとさらにばーん。

 

例えばこれ、区役所のHPで公開しているまちづくりのパンフなんですけどね、こうこうこういうことが気になっているorこうだったらいいな的な希望がみなさんありますよね、なんてことがちょこっと書いてあります。

 

子どもやお年寄りが安心して暮らせるコミュニティのあるまちになるといいな

花を植えたり、きれいなまちにしたい

にぎわいのある商店街にしたいな

 

うん、これはわかる。ですよねー。

 

歴史的な雰囲気がいつまでも残るまちにしたい

沿道のデザインが統一された美しいまちにしたいな

災害に強く、犯罪のない安全・安心なまちにしたいな

緑が豊かなまちにしたい

 

これは…どうなのかしら。確かに誰もが『そういうのがいいな』と感じるはずなわけですけども。でもこれって住民主体でやるべきものではなくて、自治体が率先してやるべきことなのではないんですかね、と思っちゃうわけです。住民発案から本腰入れて考えるものではないでしょうに、なんて色々見たり聞いたり調べたりする中で矛盾を発見してモヤモヤしています。

 

この辺のことはまた今度でですね、とりあえず先に求められるものと手順を。

 

1. みんなでまちについて考える

お役所のマニュアルではお勉強会を開いたり、まちあるきをしたり、区に相談をするって。要は地域の課題とかをみんなで考えてみつけましょうね、というやつ。

 

2.  活動の輪を広げる

港区さん、うちらこういう組織作りましたんで!』と登録をします。区による支援と応援をもらうために登録をするという感じかしら。登録のための申請書類もありまして、組織の規約とか作らなければいけません。目的とか会員とかお金とか役員とか、結構ガチなやつ。ガチじゃなくともいいんだろうけど、『がんばります』だけじゃダメっぽい。その他、まちづくりをする範囲を白地図かなんかにググーッと線を引いて、その面積も出してくださいとか。何ヘクタールとかそういう面積。さすがに面積なんかはお役所に計算をお願いしないとね、善良な一般ピーポーは無理ですよ。

 

そんな中、『活動範囲が0.1ヘクタール以上』、『組織構成員が10人以上』、『組織構成員の2/3以上が区域内の区民であること』とか、条件がいくつかあります。

 

そういえばヘクタールって久々に聞いたなぁ。0.1ヘクタール=1000平米。100メートルX100メートル以上の範囲でまちづくり組織の区域を登録。

 

 

3.  将来像を共有する

パンフレットによると、『将来のまちの様子を思い描き、実現するために何をしたら良いかを話し合います』『地域の区民のみなさんと考え方を共有する段階です』だそうです。

 

そこで先ほど登録した組織は理念を作成して地区まちづくりビジョンとして登録することができる、とあります。『登録することができる』という表現になんか違和感がありますけど。ここで重要な登録要件というのがありまして、『区域内の区民の過半数の合意』が必要になるということ。ビジョンを登録するにはこれをクリアしなければなりませぬ。

 

区域内に100人いたら51人の区民の賛成が、1000人いたら501人の区民の賛成が、10000人いたら5001人の区民の賛成が必要だということですね。ふむ。

 

平成29年5月現在、3つの組織からビジョン登録がされているようです。

 

4.  まちのルールを作る

さて、みんなで考えたビジョンとやらが区域内の区民の過半数の賛成を得たとしましょう。次にしなければならないことは、そのビジョンの実現に必要となる取り決めごとを作ります、ということだそうです。なるほど。

 

例えばパンフの中に出ている例として、『住民にやさしいみどり豊かなまちづくり』というビジョンがありました。ここから派生するのが『 街並みの緑化に努める。対象者は道路に面する緑の保全育成に努めてください』というのがルールになるのかな。なるほど。そしてそのルールを守るために実施する具体策の申請とやらもセットになって、『建築を行う方は、各自が確実に管理できる範囲で、道路沿いの緑化計画をまちづくり組織に申請・提案してください』と決めていくわけですね。ふーむ。

 

このように、このビジョンを作ったあとはハード面(例えば建物の建て方)・ソフト面(例えば美化とか防犯活動とか)の両方で細かなルールを作っていくことになります。

 

これもすべて、地区まちづくりルールとして区に認定してもらうためなわけです。ここでも重要な登録要件というのがありまして、『区域内の土地所有者の過半数の合意』が必要になるということ。ルール認定にはこれをクリアしなければなりませぬ。住民とか区民とか関係なしに、土地所有者かぁ…。

 

地区まちづくりリール認定審査会で審議なりされて、認定されるという流れのようです。平成29年5月現在、2つの組織のルール認定がされているようです。

 

5.  まちづくりを実践する

で、ここまでやって、ようやく『地域のみんなでまちづくりを具体的に実践していく段階です。区民、事業者、区が連携し、できるところからまちづくりに取り組みましょう』ですって。

 


とりあえず、まちづくり条例を活用したまちづくりというものをやるための手順というのがこんな感じ。ざっくりで。どう思う?

港区のまちづくり条例

区議会議員というお役目を担わせていただいてから2年半、色んなこと考えたり考えさせられる機会をたくさんいただく中で、『まちづくりって一体なんだろう』という大きな疑問と壁にぶち当たりました。正直申し上げまして最初のころは『まちづくりって街でも町でもなくてなんで全部ひらがななの?』くらいなレベルの疑問であったわけですけども、そんなことよりもう少し大きなところがなんだかよくわからなくなってきました。要は『誰の何のためによるまちづくりがまちづくりって言うの?』と、そんな感じの疑問。

 

昭和の時代のようなトップダウン型の役所による一方通行の都市発展に、『ちょ、待てよ』と民意がとか地域の意向がとかで待ったをかけたのが『まちづくり』とやらの走りなのではないかと認識しています。ちがう?地域の意向とか地域の課題を解決するとか、そういう観点もそういえば大切ですよね、むしろ地域の皆さんも混ざっていただかないとね、なんていう『参画』なんていう言葉がカッコよく使われてきたようなそうでもないようなやつ。ちがう?

 

参画なんて言葉、正直申し上げまして議員になるまでそんなに聞いたこともなかった単語です。読めなかったし。お役所言葉かしらと思ってたわけで。でも『もうすぐハロウィンですね。地域主催のイベントにパーリーピーポーも参画して街は大賑わいです。混雑を緩和するためにDJポリスも参画してイベント大成功でした』なんて普通に使われたら…確実にカオス。日本語ってたくさん表現あってすごい言語です。

 

というか、『参画』という意味が『事業とか政策の計画に参加をする』という意味なので例えが大間違いなわけですけども。というか、やっぱり確実にお役所言葉ですよね。

 

そんなことはさておいて。

 

で、それがいつの間にか『本来、まちづくりってそこに住んでる方々で考えてやるべきものじゃないの?だってあなた方が求めるものにするならあなた方が主役じゃん?なら自主的な取り組みヨロ』となってきてます。違ったらごめんなさい。でもそんな感じがしないでもないの。『住民の住民による住民のためのまちづくりをお役所はバックアップしますので、任意団体としてちゃんとやるべきことをお役所並みにやってちょうだいね、サークル活動レベルじゃダメよ』が、ここ最近求められる一般ピーポー参画のまちづくりです。

 

そう、よく言えば『住民自治のような地域のためのもの』、悪く言えば『お役所が地域に責任を丸投げ』かもしれません。だってどう考えてもめんどくさいわけですから。ひょっとして『住民参画まちづくり』って軽々しく言ってはいけないような表現なのではないのかしらと、そんな感じすらするハードルの高さにビビっている今日このごろ。

 

良いか悪いか、ああだこうだは色々あると思います。みなさんの心と頭の中に。

 

港区まちづくり条例というのがあります。港区だけじゃなくとも、色んな自治体でこのようなまちづくり条例というのが結構あるわけです。自分の頭を整理していくついでで、みなさんにも一回頭をクリアにして『まちづくりとはなんぞや』ということを考えていただければと思います。次回は港区まちづくり条例を活用したまちづくりというものの決まりとか手順とかを整理していきたいと思います。

続く。

在宅医療・療養・介護相談連携窓口が開設しましたよ

港区の地域包括ケアシステムは『相談窓口』を設けることを当初の目標としていたわけでして、モデル事業として本当なら4月に始めるはずの計画が半年くらい延び延びに。やっとこさ本日9月1日、在宅医療・療養・介護相談連携窓口が開設とのことです。

 

お役所と既に色んなこの手の相談をされてた方もいらっしゃるわけで、その方々にしてみれば『窓口が変わったじゃん!』となっただけなのかもしれません。でもこれから改めて必要になる方もいらっしゃると思います。

 

『地域包括ケアシステム』と冠をつけての事業はこれがお初。区役所並びに関係各所のみなさん、ありがとうございます&お疲れさまです。ここからが本番ですのでこれからもよろしくどうぞ。もちろん、みなさんもどしどしご相談ください。そのための窓口ですもの。

麻布図書館の視聴覚室で

どうですかおくさん、『視聴覚室』とかいうワードにグッときませんか。どうですかおくさん、『視聴覚室』なんて昔に聞いたことあるかもってノスタルジックになりませんか。今の小学校に視聴覚室があるのかどうかわからないけど、最近あるところ見つけました。麻布図書館

 

麻布図書館ってちょっとしばらく工事をして、新しくカッコよく素敵にリニューアルしたのが確か2014年の夏。もう3年も経つんですね。ここの5階にね、視聴覚室があるんですよ。視聴覚室が世間一般に何するところなのかよくわかんないですけど。

 

ま、読んで時のごとく、視覚的に聴覚的になにかするためのお部屋なんでしょう。そんな麻布図書館の視聴覚室、ただいま展示ものやってます。

 

麻布未来写真館。キャッチフレーズは『ファインダーを通して未来に向けた麻布を発信』という、重きを置くべきは過去の麻布なのか今の麻布なのか、それとも未来の麻布なのか少し悩んじゃうそんな麻布未来写真館。平成21年度から麻布支所の区民参画組織がやってる取り組みで、要は『白黒の時代から麻布地区の変化を写真で見ていこうぜ!』です。

 

麻布支所のロビーで、芝公園の本庁のロビーで、ミッドタウンで、東洋英和で、色んなところでパネル展をやってます。このたび、麻布図書館でやってます。麻布図書館の5階で、確か22日まで。

 

あら昔はあんなところにこんなのがあったのね、へー昔はここはああなってたのね、そんな感じで眺めてるだけでも楽しい麻布未来写真館パネル展。昔の麻布なんて知らないわよという方も大丈夫、楽しめます。

 

ほら、今巷でてんやわんやの獣医学部とかあるでしょう。私の頭の中で『ザ・獣医学部』っていうのが2校ありまして、『ザ・獣医学部』というより『ザ・畜産スペシャリティ』なイメージの大きい2校なんですけど、北海道大学の獣医学部(動物のお医者さんで有名なあのH大です)と、もうひとつは麻布大学。相模原の方にある大学なのになんで麻布?とか一瞬でも思ったことありません??

 

昔々、港区ができるまだまだ前、『赤坂区』『芝区』『麻布区』に分かれてた時代の1890年代、麻布大学って麻布区にできたから麻布大学なんですって。しかも南麻布。何代もお住いの方から聞くとこによると、空襲あるまで馬いっぱいいたらしいよと。

 

ま、そんなこともそういう昔のことも知ることが出来ちゃう麻布未来写真館。それだけじゃなくてもっと色んなものが置いてある麻布未来写真館、麻布図書館5階の視聴覚室で22日まで

 

あ、麻布図書館5階に上がるにはエレベーターか階段かオプションがありますが、2階付近の階段踊り場にタヌキが2匹。これ、10月に東麻布商店会が主催で毎年やってる『かかしまつり』があるんですけど、そこで出品されたたぬきかかしが飾られてます。え?なんでたぬきなのかって?麻布図書館のマスコットの『ほん太』。フルネームは麻布ほん太。ポン太じゃなく。

 

たぬき煎餅にたぬ吉にほん太。麻布十番といえばカエルかと思いきや、たぬき率が意外に多いたぬ。

 

あ、そんなたぬきかかしなんですけど、2年前くらいの東麻布商店会かかしまつりでは麻布図書館出品のたぬきかかしが特別賞を受賞しまして、階段の踊り場というか吹き抜け部分というか、スペースに飾ってあるわけです。『三遊亭好楽賞』、笑点のピンクの方ですよ好楽師匠、左から2番目ですよ。水色の小遊三師匠と黄色の木久扇師匠の間のピンクですよ。そんな好楽師匠の名前がついた賞をもらったたぬきも眺めながら図書館も是非ご利用くださいたぬ。

 

区民参画組織の活動発表の場でもある麻布未来写真館、まち歩きしたりまち写真撮りに行ったり、はたまた古い写真の提供を募ったり、メンバーも写真も常に募集中ですのでお問い合わせは麻布支所協働推進課の地区政策担当(03-5114-8812)たぬ。

おなおし、してもらいました。

地域の方々から『アレが気になる』『コレが気になる』と色々お声をいただきます。そういう時、とりあえず支所にもしもしコール。もっしもーし、お忙しいところ大変恐縮ですけどちょっとお話聞いてくださーい。ちょっとで済んだ試し無いんですけどね。ほら、おばちゃん話長いからさ。ごめんなさいね。

 

各地区の総合支所。担当地域のお困りごとは何でも解決しまっせ!くらいの勢いで色々相談に乗っていただいたり、時折無理難題を聞いてもらったり、それでも親身になってお話聞いてくれるとってもありがたい存在です。とってもとっても。最近、色んなところで聞いた困りごとをちょっとずつ解決してもらいました。ありがとうございます。

 

商店街の中にある銀色のポール、車止めにもなるボラードというらしいんですけれど、ネジが外れてたり傾いたりしているのが気になるわぁというお声がありまして。電気が切れてたりとかそういう物体もあったりして、先日お時間とっていただいて一緒にお散歩する機会がありました。『ここがこうでね』『あっちがこうでね』と報告しながら。

 

シャキっとなおしてもらったりですね。ネジだけなくなってるところを新しくつけてもらったりですね。ボラードだけではなくて、もっといくつか色んなお困りごとがあったわけですけど『あの辺一帯はこうでね』『ここはこんななっててね』などお伝えしたところ、素晴らしいスピードでご対応くださったわけです。ありがとうございますー。

 

破損とかそういうことだけではなく、他にも色々ありますよ。例えば、木とか。

 

ふらふら歩いてたりすると、気が付いたら半分しか残ってない木があったんですよ。なんで切っちゃんだろうとか思ったりしてたんですけど、大抵は『倒木の恐れあり』という判断がされると切られちゃうんですよね。ま、それは仕方がないことではあるんです。公園の木とかね。木とか枝とか、ちゃんと管理しないとほんとに倒れたり落ちたりするようで。枝が折れてその下にいた車が破損とかね。

 

倒れる危険性があるから木を切るのはわかるんだけど、↑のようにすっごい中途半端な切り方なところが気になるところでして。しばらくこのままだったんですよねえ。で、色々確認してもらったところ、木を新しく植え替えてもらえることになりました。お店の前なので営業の邪魔にならないように、定休日にズポッと抜いてもらいました。

 

『コレ、気になるぅ〜』なんて感じてるアナタ!これ、木になります! クスノキの植樹に適した季節は冬なんですって。もうちょっと待ってね、そんで成長を見守ってこうね。あ、あと気がついてる範囲では仙台坂上の本村に行く方の道で2本ほど切られてるのがありまして、それも今後同じようになると期待しているところです。

 

色々と教えてもらって初めて気がつくことがとても多いわけ。もちろん自分で気になるところを調べてさらに疑問が湧いてきて混乱することも多いわけ。今の時点で頭の中をぐるぐるしているのは、道路と植木と電柱とゴミ。あっ、電気も。あっ、学校も。あっ、商店街も。