実は選挙の開票にハマりつつある話

さて、昨日は港区長選挙が行われたわけですが、過去2回ほど開票立会人という人生の中でもレアな当番をやった以降、「開票風景、見てるだけでも結構面白くね?」というレアな趣味を持ちそうな自分がいる。

 

漫画チックにみなさんにこのわけのわからなさをお伝えしようとも1ミリも伝わりそうにもないので実写に戻しますけれども、なんか色々鮮明に写っちゃいけないもの写ったらこまるのですこしぼやかした感じでお送りしますね。

 

過去のこれ関係のお話にご興味ありましたら、お暇な方はこちらからどうぞ。
そういえば立会人の話をしてなかったですよね(2017.11.14)
開票立会人の続きね(2017.11.15)
開票立会人、やってきましたの巻(2019.7.22)

 

 

開票は誰でも見に行けるよ

港区の選挙の開票は、田町の駅の裏のとこにある「みなとパーク芝浦」の中のスポーツセンター。その中のバスケとかバレーボールをするアリーナで開票をするのです。なお、5階に入れるのは関係者のみ(開票する人、立ち合いの人、選挙管理委員など)、6階が報道・一般の見学席です。

 

なお、どーでもいいことですが、ここの「みなとパーク芝浦」をどう呼ぶか分かれているようなことに以前気付きました。「みなとパーク」か「パーク芝浦」と呼ぶ2パターンを耳にしたことがありますが、ちなみに私は「スポーツセンター(のあるビル)」と愛称もへったくれもない感じであることを懺悔します。

 

港区の場合でいいますと、見学は6階のアリーナ観覧席ですね。入り口のところで、名前を住所を書いてくださいと言われるので、書き書きしたらオッケーです。開票が始まるのって20時半くらいですかねえ。

 

そして、開票所には制服を来た警察官も複数名ちゃんといます。

 

 

怒涛のタクシーラッシュ

さて、各投票所で投票が締め切られる20時。その20時過ぎくらいからこの開票所の外では興味深い風景がみられるわけです。以前にも書きましたけれども、厳重に封をした投票箱を抱えた職員さん達を乗せたタクシーがばんばん地下駐車場に入っていくわけです。

 

あっ前にチラッと聞いたことある話、国政選挙的なやつの場合、タクシーの中で出口調査の結果から各局の当確とかをラジオかなんかから聞こえちゃうもんだから、「これから開票で運んでるのに…」と未開封の投票箱を抱えながらションボリな気分になることも多々あるみたい。これは…わからなくもない。ドンマイ。

 

そんな感じで投票所の数だけタクシーで運ばれてくるわけで、投票箱だけじゃなくて複数の職員さんもセットで。朝一番から投票所にいて搬入するまでの1日仕事の職員さんもいれば、開票から全部最後の後片付けまでの当番の職員さんもいれば、選挙ってほんとにたくさんの方々が関わってるんだなあって改めて思う。

 

で、地理的に場所が近いところから徐々に集まってくるんでしょうか。こういう図を見るとばらばらに箱が置いてあるんだけれども、投票所によってなんか置く場所決まってるのかな、どうなんだろ。今度誰かに聞いてみようっと。

 

 

よーいドンの前に鍵を外してみあってみあって

箱が全部揃ったらと思われるタイミングで、選挙管理委員会から会場にアナウンスが流れるんですよね。もちろん開票者の職員さん達に向けた放送がメインなわけですけれども、やれスマホは会場内に持ち込み禁止だ、やれなんだと。そんなことやってる間にそろそろ開票が始まりますよという時間が近づき、まず最初に「封を取って鍵を外して」なることから始まります。

 

投票箱、厳重に管理されているものですからね。全部の箱を開ける準備ができたら、その後によーいどんと箱を開けて、我々の頭に浮かぶ開票作業というものがスタート。

 

で、ここで自分的に非常にお気に入りの光景が見えることになるんですが、立会人に向けて「投票箱の中身は全部出しましたよ、ほらカラですよ」ということを空箱持って見せに行くんです。これがお相撲の懸賞幕みたいでね、なんかお気に入りなわけですよ。

 

こんな感じ。なんだろうなあ、とっても興味深いんだよなあコレ。ほらほらカラだぜちゃんと見てくれよ、と箱と箱のフタとセットで。我々も上から見えるんですけれどもね。好きなんだよなあ、コレ。初めて見たときの衝撃と言ったら、なんでしょう、ニヤニヤしちゃう。

 

で、そんなことやってる時の机の上、白いものたくさん置いてあるけれども、これが全部投票用紙ね。床が青いシートでビシッとなってるのも、投票用紙が落ちたらすぐにわかるし。

 

とまぁ、何をどういう風にやってるのか、機会があれば見学オススメ。中学生高校生とかに見てもらいたいくらい。あっ大人にも。

 

 

港区長選挙投票率、30.04%

低い低いと言われる港区の投票率、今回はどうやら30年ぶりに30%を超えました。「うわ、低っ」という方と「すごいな30%か」という方と2パターンあるかと思います。

 

期日前投票も前回の区長選より増えました。増えるのはええこっちゃ。なお、期日前投票は投票用紙に名前を書き、日曜当日投票の人は印刷された候補者名の上のマスにマルを付けるという、ある意味2種類の開票が行われておりましたぞ。

 

 

有効か無効か

選挙というものはある一定数の無効票が出るようで、今回も約2%という割合で無効となった票があります。自分が開票する職員か選挙管理委員か立会人でもない限り、無効票を実際に目にする機会って無いですけれども、以前の数少ない経験に基づくとそのほとんどが白票です。前にみたのは半分〜2/3くらいが白票。

 

これもまた以前に綴ったことがある話(有効票と無効票のお話ね(2017.11.19))なんですけれども、無効となる票が思った以上に多くて驚くとともにもったいないと思ったことがありました。今回の区長選の無効は1176票。立会人当番じゃなかったからこれの詳細はわからないけれども。

 

選挙開票に携わる方々のモットーとして「可能な限り投票者の意を汲んであげたい」ということがありますので、これはこれでアリと思います。投票したい人がいないという意の白票であるということかもしれませんしね。こういう場合は「自分が候補となることだって十分可能なのよ」という啓発をセットにしてもいいとは思いますけれどもね。

 

ただ、可能な限り投票者の意を汲んであげたいということを本当に思うのであれば、「こういうことを書いたら無効になりますよ」ということをもっと知識として広めてあげる必要があるんじゃないかなとずっと思ってます。議員ですらこういうことはそこまで詳しく無い場合が多く、投開票日当日にやってはいけない「〜候補への投票をよろしく」とか公職選挙法に抵触する議員だって存在するくらいですから。

 

 

白票以外の無効の多くは、余計な一言・記号

よくある無効票って、「この字はどっちだ、どっちの候補だ」的なことで揉めるイメージがありますけれども、揉めたいけど揉める隙すら与えられることなくボツになる無効票が多数存在します。

 

基本、名前以外で一文字でも点でも棒線でも書いたらルール上では無効です。「さん」は大丈夫で「ちゃん」はダメとか、そういうこともあるみたいだけれども、「頑張れ」とか「開票おつかれさま」とか書いただけで無効行きになることは、投票する側も投票される側も正直そんなに詳しくありません。

 

で、今回の日曜投票の選挙では候補者の名前の上にマルを付けるタイプの投票だったことから、名前を書くタイプの投票用紙より無効票は少なくなると思います。ただ、推しの候補にマルを付け、それ以外の候補にバツを全部つけた場合、これって規程通りになると問答無用で無効票になっちゃうと思われます。推しにマルをつけてたとしても。

 

選挙によって確かルールが違うのよね。最高裁判所のなんたら官のやつだけは、バツを書かなければ不信任、マルと無印は信任だったような気がする。なんかいろんなものでごっちゃになってるという理由があるかもしれないけれども、基本的に我々一般の人の多くはそういう細かなルールを知らないし、知る由がない。

 

なので、せめて投票所のどこかに、選挙広報の隙間スペースに、投票に来てくれた人がよく見えるところで「無効票の例です」とデカデカといくつか書いてあげるのが一番親切なのかなって思います。思いました。書き損じの対策もあって然るべきかなって思います。思いました。今回の詳細は知らないけれども。

 

 

誰のために無効票を減らしたいか

自分、今投票される側です。1人でも多くの方に名前を書いてもらいたい側。当然こっち側の人にしてみれば当たり前のキモチ。開票をする職員さんにとっては多分「無効票の確認が少なければ少ないほど早く帰れる」ということもある上、「可能な限り投票者の意を汲み取ってあげたい」となるでしょう。え、そんだけじゃない?

 

投票する側としたら「まさか自分の渾身の1票が無効票となってるなんて」と知る由がなけれども愕然とするかもしれない可能性を減らすことになり、残念ながらも落選してしまった人にしてみれば「供託金!(有効投票総数に対して一定票(供託金没収点)に達するか達しないかで返金かボッシュート)」に繋がることだってあるわけですから。

 

無効票を減らすこと、大切大切。

 


 

期日前派?日曜派?行こうぜ選挙。

先週の土曜日くらいでしたか、「区長を選ぶ選挙がありますよ」とお知らせがやってきました。正式名称、投票所入場整理券。これが無くとも身分証明書がなくとも投票に行けます。正直、本当にそれでいいのか疑問だけれども。本人確認くらいはした方がいいんじゃないかって思ってたりする。

 

大体いつも日曜派だったんですけれども、今回は「なんとなく」ということと、「実はウワサの手ぶら選挙したことないんだよね」ということもありまして、文字通り手ぶらで期日前投票にいってきました。

 


選挙広報より

 

鉛筆もシャーペンも持参せず。本当に無し無し(マスクはしてる)での手ぶら投票。お手数おかけしまして逆にすみませんくらいな勢い。

 

港区長選挙に関する港区のサイトはこちら

 

 

手ぶら投票。ぶらぶら。

今回の選挙から、期日前の投票所が1箇所増えました。さんぽーと港南。

 

とりあえず最寄りの麻布地区総合支所へGO。なお、期日前投票で支所に来たの初めてな気がする。麻布支所での投票は3階です3階。階段でもエレベーターでも3階へGO。

 

「こんにちはー。投票ですかー?」って聞かれるので、「手ぶらできたんですがー」と言いますと、「こちらで記入してくださーい」と言われます。投票宣誓書とやらに。記入用のボールペンも消毒済みと使用済みとでカゴが別れてます。

 

どぎついネーミングでありますが、住所名前生年月日日曜に投票できない理由(仕事・旅行・うんたら・かんたら)のどれかにマル付けて、おしまい。「なんとなく早く済ませたかったから」「急に思いついたから」という選択肢もあって然るべきではなかろうか。

 

で、その紙を持って担当の方に渡します。そしたらその記入した情報を元に「お前、ちゃんと港区で選挙権あるんだろな」的にデータベースかなんかから調べられて、「おぐらりえこさんですね」「はい(ひょっとしたらおぐらさんじゃない人かもしれないよ)」なやり取りの後、機械からシュッとニョキって出てくる投票用紙を自分で取り、消毒済みと書かれたカゴに入った鉛筆を1本もらい、記載台にてくてくと数歩、サラサラサラっと何故か投票所の無駄に響く鉛筆書きの心地良い音を響かせながら推しの名前を書き、折っても勝手に開きやすくなるちょっとツルツルした紙を二つ折りにし、明るい選挙推進委員の方に見守られながら投票箱にスッと入れ、スマートに終了。

 

まったくもって普通の投票お作法であります。

 

前にも手ぶら投票についてちょっと書いてみたりしたものの(2019.7.20 選挙と当日投票と期日前投票)、どうも自分が悪い人であることを前提に物事を考えてしまうややこしい考えすぎマンであることは間違い無く、小倉じゃない人が小倉ですって自己申告できそうだなあって改めて思っちゃったりそうじゃなかったり。

 

いや、だからと言ってギチギチに締め付けて本人確認までに何重ものチェックをしてまでということを推奨したいわけでもなく、せめて身分証明書くらいは見せてもいいんじゃないかと、というか見てもらいたいくらいであります。オレオレ、おぐら、ほんとだっておぐらだって!

 

 

今回の港区長選挙はいろいろヤバい

さて、港区の区長選。港区のHPではH10年度から過去の選挙状況というものを公開しています。区長選に限ってみれば、投票率がH12年は29.98%H16年は25.81%H20年は25.75%H24年は22.13%、そして前回のH28年は24.25%。有権者の約1/4です。ちなみに昨年の区議会議員選挙は35.37%。

 

いや、やっぱり港区の選挙の投票率って23区内ワーストワンなんですよね。投票率の低さは前々からヤバい。

 

街中にあるポスター掲示板を眺めていると、ミツなやつとディスタンスなやつがあるのに気付きました。心優しい選管委員曰く、どうやら以前に強風でベニヤ倒れたところがあるようで、スキマ風を通すように工夫されているという風という自然驚異のヤバさの対応もばっちり。

 

そして、なんと言ってもYouTubeの港区役所が流してる選挙啓発CMが実は隠れたヤバさを持っている。なんだこれ。発注時のコンセプトはなんだ、色んな意味で破壊力があるのはいいことだけれども。

 

↓なお、昨年の区議会議員選挙の啓発CMはこれ。

 

現職の最優先は公務。

 

われわれじみんとうさん、げんしょくをすいせんしています。なんか全部ひらがなにするとアレな感じですけれども、現在区長としてのお仕事を最優先とされるべく、選挙カーなし、街頭演説なし。それでも武井氏は現職区長と次期区長候補の二足のわらじをはく1週間。

 

人によっては選挙というものはワンイシュー。それプラス期待値を込める方もいますし、好き嫌いで選ぶ人もいます。これまでと同様に継続した安定した区政を願う人もいますし、ぺんぺん草も生えないくらいにぶっこわして変化させたい人もいるわけです。

 

じみんとうさん、これまでも色々と膝を突き合わせて現職区長と深い話をしてきました。私個人としてもじみんとうさんとしても、これまでの働きかけやこれからの働きかけがカタチになることを願っておりますので、がらりと変わって港区行政すべてをぶっこわーす的なことはできればご遠慮いただきたく、ただし必要なところは遠慮なくぶっこわして良いものにしていただきたいとは切に願っております。

 

選挙の度にふと考えることがあります。職員さんは色々なことをどう感じているんだろうかと。我々議員なんて4年に1度入れ替わるかもしれない非常勤の外部コンサル(または総会屋)くらいのスタンスだろうなとしか思われてないに違いない、なんて想像するに容易い。区長はいわば社長になるわけで、しかも職場以外の人の手によって選ばれるという、不思議な立ち位置の社長ポジション。

 

面白半分で社長選ばれたりしたらそら困るだろうし、目立つためだけに腕振り回されても大怪我するだけだし、今はこういうご時世なのでどうしても「もし自分が職員だったら」と仮定して、港区の職員のパターンと東京都の職員のパターンと二通り妄想して震えてみたり。

 

と、われわれじみんとうさん、げんしょくをすいせんしています。大切なことなので2回言いました。行こうぜ選挙。


 

港区の生活支援や融資等のお知らせを改めて

いくつか新しい支援策が出ておりますので、改めてお店屋さん向け中心のものをご報告していきますね。特に、オーナー向け家賃助成と新規テイクアウト・デリバリー支援

 

港区店舗等賃料減額助成金交付制度

 

5/13に「やりますよ」と発表したオーナーさん向けの家賃助成制度の詳細が本日オープンになりました。

 

 

オーナーさんが減額してくれた分の半分(max月15万円)を港区が3ヶ月分負担しますよというもので、たくさんの中小企業(特に店舗)を持つ港区の事業者(特にテナント)にとってはありがたいものです。

 

ただし、オーナーさんが減額に「うん」と言ってくれた場合に限られることになります。「いや」と言われる場合だってあるわけです。だってオーナーさんの負担も同時に発生するわけですので、そのあたりのキモチの配慮も是非お願いしたいところです…。家賃減額する予定のオーナーさんのお声もあると同時に、下げてあげたいけど貸し手側だって苦しいところもあるわけで、色んな事情もあることは察してあげてください。

 

詳しくはコチラで。申請書のダウンロードや覚書の参考書式もこちらからどうぞ。覚書のサンプルはとても便利だと思います。

 

申請方法は郵送。

 

 

↑印刷して封筒にぺたりと貼ると郵送料無料(というか港区が負担)になりますので、こちらもご利用くださいませ。

 

 

新規テイクアウト・デリバリー助成

港区の商店街加盟店に対して、「4月以降に初めてテイクアウトとかデリバリー始めたよ」という店舗向けに4/5で最大80万円助成しますというものです。お弁当容器とかそういうのあるじゃないですか、4月以降で始めたところ向け。

 

この助成の申請は産業振興課のサイト「MINATOあらかると」からどうぞ。

 

 

港区チャレンジ商店街店舗応援事業補助金

 

これは元々今年度の予算として予定されていたもので、これもまた港区の商店街加盟店に対して、「機材とかセルフレジとかポケ○ークとか買おうかな」という店舗向けに1/2で最大50万円くらい助成しますというものです。

 

この助成の申請も産業振興課のサイト「MINATOあらかると」からどうぞ。

 

 

その他の支援や融資とか

港区の広報誌「広報みなと」の最新号が本日発行されたわけですけれども、新聞購読されていない方やステイホームや電車に乗らない生活(広報誌は駅にも置いてあります)だったりする方もたくさんいらっしゃいますので、なかなか区の情報にアプローチしづらいというのは否めません。

 

なお、広報みなとは希望者には郵送でも送ってもらえるので、もし「それ魅力」と思われる方がいらっしゃいましたらこちらからお申し込みください。

 

そんな本日の広報に、区の支援・融資一覧が出ております。ご参考まで。


 

 

港区議会 保健福祉常任委員会報告

さて、本日は保健福祉常任委員会がありました。いつものように簡単な報告と委員のみなさんからのQなどを添えて。

 

1. 令和3年度公の施設の管理運営の方向性について

えー、港区の施設は指定管理制度を設けているわけなんですが、本来であれば来年度からの新しい指定管理者を選ぶための公募を始めている時期なんです(3月の委員会でそんなご報告ありました)。この度のコロナで公募開始時期に緊急事態宣言とかありまして、選考委員会を始め色々なことが「ミツです」と見送られることが多々あり、予定通りのスケジュールでこの数ヶ月物事が進みませんでした。ということで、来月予定の第2回定例会で「指定期間を1年延長して、今度の3月までだったところをもう1年」としたいと考えております…。

 

Q: そもそも指定管理に反対だけれどもそもそも指定管理の公募期間が短すぎるんじゃないの、そもそも指定管理に反対だけれどもそもそも港区はすっかり指定管理に馴れすぎなんじゃないの、など。    

 

2. 港区精神障害者地域活動支援センター等の開設時期の変更について

えー、来年から新しい場所で↑センター(あいはーと・みなと)がオープンするべく工事中なんですが、想定外の地中障害物がでてきちゃいました。撤去がいろいろ大変でして、これによって開設時期が2ヶ月後ろ倒しになって令和3年6月オープンです。指定管理の選定もやりなおしますね。  

 

Q: 場所が新しいところにお引越しすることで不安になる方もいらっしゃるので説明は今まで通りに丁寧にね、など。

 

3. 福祉総合窓口の設置について

えー、本来でしたら先月の委員会でご報告予定だったものですが、コロナでアレでしたので委員会開かれず本日になりました。  福祉相談を総合的に対応する機能をまとめたワンストップ窓口の設置を目指すことをご報告いたします。

 

Q: 保健師さんはどういうふうに情報共有していくの?、支援部と総合支所の繋がりってわかりにくいよね、ぶっちゃけ支援部と支所で連携が上手くいった試しはないよね、現場の人にちゃんとヒアリングして区が何をどうしたいか明確にしてからシステム作ってね、など。   

 

4. 港区立子ども家庭支援センターの管理運営について

えー、子ども家庭支援センターは南青山の児相が出来たらそっちにお引越しするわけですけれども、子ども子育て以外にもDV相談とかそういうのも統合したり、開館時間を決めたり、着々と準備を進めております!

 

Q: 地域住民が利用するためにどうやって何を進めていったりするのかしら、専門性を持った人材と会計年度任用職員制度って正直どうなのかしらね、など。  

 

 以上。


 

アイとかCとかTとか

義務教育の公教育のICT化がどうのこうの、そしてリモートワーク(テレワークって単語好きじゃない)に伴うICT化がどうのこうの、さてそんな中、議会のICT化ってどうなんじゃろというお話です。港区議会は未だ非常にアナログです。別に悪いこっちゃないけれどもさ。

 

ICT化への壁は、正直言ってヒューマンマター

あれはいつのことでしょうか、3年前だったでしょうか。港区議会の運営委員会の面々で逗子市議会まで遠足に行ったことがありました。議会のICT化とやら、要はタブレットでシュッシュピュッピュしているところを見に行こうぜと、導入検討のために先行自治体の議会を見に行くことになったのは。(アイ・スィー・ティー…ICT?な話(2017.5.18)

 

あれから3年。港区議会は特段タブレットを使っているわけではなく、相変わらず本会議場や委員会室にはデジモノ持ち込み禁止な日々が続いております。年に1度か2度か、ひょっとしたらもう1、2回くらいは多いのかもしれないけれども、ICT化についての話し合いをする機会はあってもですね、特に何か進んだとかそういうことは今のところはありません。むしろ後退しているかもしれないくらい。

 

自分が見える範囲でその理由を分析すると、ヒューマンマターと言えばカッコよさ気でありますが、ぶっちゃけて言えば「人と人の思惑」や「人のエゴ」など、しょーもない理由で全会一致ができてないと考えております。個人的に。

 

基本、議会内の決め事は全会一致が原則

港区議会34人、今現在会派は7つ。そのうち3人以上の会派は5つ。要はこの5つの会派からICT推進委員というポジションの代表者を決めて話し合いましょうという会があります。なお、前期(1年前の選挙の前の議会構成ね)の時の会派はやっぱり7つ、でも3人以上の会派は4つ。…あんまり変わらんか。でもその頃から基本的に意見が分かれ、全会一致にはなっておりません。

 

前期
やろうぜ派:タブレットでシュッシュしようぜ!ペーパーレス!

慎重派:よくわからないし!タブレット導入ありきはよくない!行政側ほったらかしじゃダメじゃん!

 

とまぁ、こう表現すると「慎重派はダセェ」と思われがちになっちゃいますが、この他にも色々と懸念はあったわけですよ。セキュリティ?うん、それもある。使い方勉強会?いや、それはどーでもいい。アンタら自分の息の掛かったような業者に一括購入させようとしてない?うん、それはある。無駄になるのわかってても自分達が導入推進しましたって言いたいだけだろ?うん、それもある。

 

とまぁ、そんなICTな話し合いのテーブルで私はその任にないんですが、一度代理で出席したことがありまして、そこでまぁなんと言いますか、やらかしてきたことがありました(いい意味で)。1年くらい前でしょうかねぇ。選挙も終わって新しい任期がスタートしてちょっとくらいの時。

 

個人で好きなもの持ち込めばいいんじゃね?←大炎上

我々自民党さん、昔からの基本スタンスは「導入するというだけの目的はよろしくない」です。なのでペーパーレスだからと言うだけや、誰がどういう資料を作ってアップするのかなど、タブレットは貸し出しなのか買うのか、議会事務局がただはいどうぞと次第だけ入れたタブレットをその日だけ与えてくるのかなど、ある程度の使い勝手を含めたシチュエーションの想定をバッサリ抜きにした「なんとなく今の時代ぽいから導入したい」だけの案は、ただの無駄遣いだと思ってます。しかし何年も前からそういう大切なところは一切話し合われず、導入したいという意見だけが先行しがちな不毛な議論が続いておったわけ。

 

そこで、代打で出席した1年前くらいのICT委員会で「タブレット導入ありきは変わらず反対するけれども、いっそのこと、好きなデジモノをお試しで個人個人で持ち込んで、何がいいか何がダメかを考えていくことから始めるのでいいんじゃね?持ち込まない自由だってアリよ?」と、インハイギリギリの豪速球で提案してみたところ、びっくりするほど炎上しました。

 

いやー、正直ね「これなら全会派一致で合意取れるんちゃうか!」って思ってたんですよ。信じてたんですよ。港区議会=個人の良識にお任せと、こんな素敵な議会ないんちゃうんかと。成果は個別の効率化ですよ。そしたら「もうこんな検討会なんか開かない」くらいにとばっちりの公私混同で大炎上。おたくの事情なんか知らぬ。

 

そしたらちょっと興味深いものが見えてきたわけ。イケイケどんどんでこれまで導入を進めたいとしてきた会派が急に反対に回ったり、急に議員としての御行儀がみたいなことを言い出すところもあったり、なんだなんだやましいところでもあるのかと勘ぐっちゃう。でもそのおかげで何がネックでこの議論が進んでこなかったかがよく見えたわけです。個人的にですけれども。

 

そもそも。デジモノ持ち込み禁止の理由。そもそも

まず、何故にデジモノ持ち込みが禁止になったかということからおさらいしなければなりません。これは自分が議員のお役目をもらう前、2015年以前ですね、なので聞いた話ですよ。委員会やってた最中に携帯電話がリンリンなって「もしもしぃ?」って言いながら委員会室から出ていった議員さんがいたんですと。こういうのって尾ヒレが付くような話が多いのでどこからどこまでが本当か知らんですけど、そこから「けしからん!」と誰が言ったか知らないけど議会の申し合わせでNGになったんですって。

 

で、今はどうかと言いますと、ぶっちゃけた話、いますよそういうの未だに。バイブレーションぶーぶー鳴らしてる人いるし、机の下でデジモノいじってる人もいるし。「あーあの人決められたことを守ってない!」「いーけないんだーいけないんだー」とはわざわざ声に出していいませんけれども。みんないい大人なのでね。

 

そう、我々議員という生き物は、生き物ならではの「ルールを守れない類が少なからず含まれる」という、人類小規模サンプルを程よく表していると思われます。そうですね、これまで実際に見てきたものとして、ここは写真撮影NGですと言われたそばから撮影してリアルタイムでSNSにアップしたり、何時何分まで情報公開NGですというものをフライングしたり、端から見たら「ちっちぇー逸脱だな」的なことかもしれませんが、そういうの見ましたね。

 

色んな人が色んな認識を持っていることがわかりました

①ノートPCは自分のための作業をする機械である

個人のデジモノを持ち込むことは、つまり議会に関係ない個人の仕事(や何か)をするから相応しくない」という考えの人がおるわけです。ノートPCを例として挙げてみると、「PCは自分で自分のために何かを作業するためのものだから、議会にPCを持ち込みたい意味がわからない」と、こういう認識なわけですよね。こういう発言があるということはご自分がOKされたとしたらそういう風な使い方しか考えないんだなってただ思ってしまうわけですが、別に資料見るだけでも使えるよという事実は重要視されず、内職できる可能性を残したツールは排除すべきであるということになります(多分)。

 

②タブレットはペーパーレスに繋がるものである

そしてそのタブレットに関しても「みんなお揃いのタブレット」に何故かこだわる節がある。そしてこれがまた不思議と「すでに持ってる個人のタブレットを使いたい人は使えばいい」というところに繋がる様子はまったく無く、あくまでも一括導入的なところにこだわる姿がちらほらみえてしまうわけです。そしてタブレットタブレット言うくらいですから、タブレットはPCと違って内職できる可能性を残したツールではないということになります(多分)。何故だ。

 

③スマホは基本遊ぶものor通話/メッセージor SNS or写真でしか使わないものである

個人のモラルですこれはもう。そういう人はそういう人です。だって今だって申し合わせで決めたことすら守れない人がいるんですもの。なお、テキストでメモを取るなどという使い方は一ミリもないようです。

 

④必要なものは当たり前のように与えられるべきものである

色んな人の意見や発言を聞くと、全員ではないとしてもおそらく多くの議員がデジモノ持ち込みについて色んな想いを馳せていることはわかります。もちろん「どーでもいい」とする人だっておりますよね。で、その中でタブレット導入に前々から前のめりになっている方々の共通の認識を発見しました。たぶん。

 

行政側(もしくは議会事務局)がすべて資料をデータ化してそれを当たり前にわかりやすいようにタブレットで閲覧できる状態にして提供せよ」かもしれんと。

 

そう、これまで感じていた違和感はですね「あ、自分たちで必要なことはやりますんで」と言うだけのことを議員側がやるという前提が皆無なわけ。例えば紙の資料が来たとしても、スキャンしてそれをタブレットなりpcなりにぶっこんで、自分なりの委員会資料作れるわけなんですけれども、前に議会用のサーバー作ってそこにひたすらデータ放り込んでもらって必要な書類ダウンロード(もしくはその後印刷)してもらうだけで万事OKじゃね?と言ったことあるけれども、それすら難色を示す人もいたわけさ。

 

すべてお膳立てしてもらって、「これでござる」と事務局からお揃いのタブレット渡されて、「うむ」とただシュッシュピュッピュするだけ以外に何することも許されない無駄にお高いデジタルブックをドヤ顔で導入したがってたのが、港区議会ICT推進ではなかろうかと。

 

自分だったらこうだったらいいなって思うこと

どっかにサーバー置いて、そこに行政側の資料を行政側から直で委員会ごとのフォルダーにでも突っ込んでもらって(これをすることで行政作成の資料だってもっとデータ化進むだろうし)、必要な資料は必要な端末に自分で落として、必要だった印刷して、委員会含むすべてのとこに自分の使い勝手のよい装備(ノートPC、タブレットの2台は必須)で色んなことに望みたい。タブレットの方は資料に専念して、ノートの方はメモ的なテキスト打ったり必要あったら別の資料開いたり、通信手段はあってもなくても別にいいけど、わざわざ議会棟すべてにお金かけてそういう無線飛ばさなくともポケットWi-Fiでもスマホのテザリングでいざという時は十分だし。

 

所属の委員会以外の資料も見れるもんなら見たいじゃない。今だと委員会終わった後に「資料でーす」って各会派に1部ずつ紙で回ってくるだけなので、控室にわざわざ行かないと見れないし。そういうの全部データで整理したいじゃない、自分的に。おうちでも出先でもアクセスしたいじゃないの。自前のタブレットを「港区議会の委員会全資料」的な一台のデジタルブックとして使いたい。

 

みっともない実績合戦はやめてもらいたい、が本音

ちょっとまぁ言い過ぎかもしれないけれども、色んなところで「我々が推進してきたxxがとうとう実現しました」的なことを言いたいがための材料として使われやすいのがこのICT関係。正直これがデジタルであろうがアナログであろうが、区民のみなさんにはどーでもよいと思われることであろうかと時々思いますし、デジタル化したことによる効果や成果は使う人次第なものですし。

 

なお、よく言われるようなデジタル化したことで紙の費用が年間xx万円削減されました的なことあるじゃないですか。でもデジタル化することによる初期費用とランニングコストとの比較なんて検討もされたことありませんからね。後者の方が高くなる可能性だってあるわけで、そういうのは削減PRしたい人は絶対言わないと思われます。どうも「あの人(会派)が言ってるから気に食わない」「自分の実績としてPRしたい」、こういうドス黒い何かが渦巻き易い議会のICT環境整備です。

 

みんなお揃いのものなんて持つ必要ないよ。使いたい人だけ使えばいいよ。みんな、名を捨ててジツを取ろうよ。


 

オンライン教育を考える

結構最近まで『コロナ禍』をなんと読むのかわからなかった自分です。今は当たり前のようにドヤ顔で書いたり読んだりしてるそこのアナタ、3ヶ月前に読めました?使ってました?くらいに訝しんでしまう以外にも、部首がころもへんなのかしめすへんなのかモニターじゃ判断もつかないのはもう完璧老眼。

 

そんな中でのこのコロナ禍(ドヤァ)、コロナ騒動、3ヶ月目に入ってる学校休校状態ですが、この度港区では教育委員会による授業動画の配信を始めました。対象者の保護者には閲覧のためのパスワードが送られ限定公開になっていますが、先生たちがものすごく頑張った感じがよくわかる動画が作られています。

 

先生の努力にまず敬意を

この数ヶ月間、右を向いても左を向いても「オンライン授業を!」。日本はとにかくなんでもかんでも欧米と比較されがちな上、公立はひたすら私学と比較されがちで、その中でお手本があるんだかないんだかの中で手探りしながら進めなければならないわけ。

 

各学校でもそれぞれ独自の対応を取り、課題を配布したりホームページ上に掲載したり色々と頑張っていましたけれども、学校独自だからこそ学校ごとに差が生じることに不満を持つ保護者もいらっしゃいましたし、後に希望する人には区が提携したところでオンライン教材の提供がされることになりましたけれども、それもまた差は開く一方じゃないですか。

 

それ以前に、「どこの家庭でもそういう教材が見れるようなスマホ・タブレット・PC・ネット環境が当たり前のように揃っている」わけではないので、そういうところからちゃんとしていこうね、というのがオンライン教育のオの字。だと思ってる。なので区はちゃんと必要な人には貸し出しますよというところから始めてくれたのは素晴らしいことだと思う。ほんとに。

 

ただ、こういうのは本来であれば国や東京都がもっとしっかりと重要性を認識してもらわないととは思ってる。義務教育期間なんでしょ?公立なんでしょ?ソフトの充実とともにハードの整備も一緒にしてかなきゃダメ。こういうのは自治体で差がついちゃいけない。って思ったりする。9月入学云々なんて検討するのはその先でいい。と個人的には思います。

 

リアルタイムvsいつでも閲覧

オンライン授業を考える時に、絶対にこの2択がでてきます。「xx時からやるのでみんなネットに繋いでくださいねー」というのと、「都合つく時間でいいのでちゃんと学習してね」と。

 

先日、先にオンライン授業というのを開始している、とある私学の小学校の授業を見学してみました。タブレットを前に授業に参加する子供の横でただただ黙って眺めるという、自分にとってもお勉強のような授業参観。

 

リアルタイムのいい所
– 「とりあえず授業受けなきゃ」という気になる
– コミュニケーションが取れる

リアルタイムの難しいところ
– 出席確認を含めて時間がかかる
– テクニカルトラブルで中断多し
– カメラとマイクのオンorミュート影響

 

いやぁー、リアルタイムがいいのかどうなのか、ちょっと今の時点ではさっぱりわっかんないわぁー。みんなの顔がみれるからどうのこうのとは言われたりするけれども、見れたら見れたで小学生低〜中学年あたりはそれだけで意味不明なテンション盛り上がりで授業どころじゃないと思われます。たぶん。

 

いつでも閲覧のいいところ
– いつでも都合のいい時に見れる(何度でも)

いつでも閲覧の難しいところ
– 永遠に見ない可能性あり

 

それぞれの家庭環境の難しさ

リアルタイムにしろ、配信にしろ、一番難しいなと思われるのが、おそらく家庭内の環境です。小学生にしろ中学生にしろ、課題は「家の中でしっかりと勉強できる環境が整っているか」であって、これは多分学校があってもなくても変わらないかもしれません。その時間だけでも座っていられるか、ある程度静かな環境で授業を受けたり配信を見たりできるか、が大きいような気がする。ま、大人のリモートワークでも似たようなものですけれども。

 

例えばデバイス機器が1台で、子供が2人いた場合は順番になるだろうし、そうすると通常の学校授業のような時間割でいくと片方はお休みになるだろうし。むしろ家の中が騒がしくてそれどころじゃないご家庭もあるだろうし。猫もにゃー言うだろうし犬もワンって言うだろうし。

 

今日本中が手探りで頑張ろうとしているオンライン教育は、まだまだ始まったばかりのものでこれから様々な試行錯誤がされていくものだとは思います。そう信じたいものです。ただ、現在の状況は「保護者が家にいて、ある意味つきっきりでオンライン授業を見守っていること」が条件のような気がします。そりゃそうだ。誘惑するものが家の中にありすぎる。みなさん、自分の子供の頃を思い出してみて…1人で家にいたとして…宿題ならまだしも1人で勉強しましたか…。

 

動画配信はもっと充実させて残していいもの

今、動画サービスを始めとして、無料で色んな教育関連の動画が世の中にしこたま転がってます。自分が「必要だ」「見たい」と思った時に適したものを探して動画を通じて学べばいいわけなんですが、それが学校の授業に沿ったもの、学校が採用している教科書に沿ったものが一番便利だと思います。いろんな意味で。ほら、中学校だったらテスト範囲とかそういうの関係あるし。

 

今回、先生方ができる範囲のもので、できることからできるものを一所懸命作ってくれてました。まだまだ発展途中ということもありますが、個人的にはものすごく評価すべきことだと思ってます。作り手側の先生にとってはものすごい大変な作業だと思うけれども、少しでもお勉強に興味を持ってもらったり勉強しようかなって思ってもらったりするためであるわけでして、それを役立てるか役立てないかはアナタ次第。と思われます。たくさんの小中学生に役立ててもらいたいと切に願う。

 

せっかく始まった配信動画ですけれども、やっぱり可能な限り近いうちに学校の再開を望む声はあるわけですし、再開になっていく方向であるとは思います。でもその時点でこういう動画を終了するにはもったいないので、いつでも好きな時に振り返り学習だったり、先取り学習だったり、そういうのに使ってもらえるアーカイブにしていくのが素敵かなって思います。

 

おうちでは残念ながらお勉強できる環境じゃないというご家庭もあるであろう中、学校が再開した後は校内にいる時でも休み時間でも放課後でもどこででも、動画で勉強したいなという子がいたらそれが可能になるシステムであればもっと素敵かなって思います。

 

勉強はあくまでも自らアクティブに。ただ与えられるだけの受け身パッシブモードじゃもったいないと、こういうことを言えるだけ学校が好きだったことが人生で一度もないおばちゃんは大人になってから初めて感じるようになりました。んで、高校からだけど海外で教育を受けたことがあるおばちゃんが今になって感じることは、日本の学校の日々の課題(宿題)の量は半端なく少ない、です。おわり。


 

可決した港区一般会計補正予算の中身

先日、全員でサンセーとなった港区の補正予算ですが、どういうことに使われていくかを説明する前に、どういうことに使うお金はどこから来るのかから簡単に説明をしていくところから始めます。自分の頭の整理も兼ねて。

 

プラス345億1,594万1,000円

えー、前回の終わりに「歳入歳出それぞれ345億1,594万1,000円を追加し…」で終わりました。その内訳が↓こちら。どこからいくら調達しますよという数字です。

国庫負担金 2億6,345万2,000円

国からのお金です。生活困窮者自立相談支援費という名目で、主に住宅確保給付金にこのうち2億6,2090万4,000円弱が使われる予定です。足りない分を出すのは港区です。

国からのお金のうち、残りの54万8千円は感染症予防事業費負担金という名目で、金額的に主に事務経費とかそういうやつのためでしょうかね。

 

 

国庫補助金 264億9,902万4,000円

これも国からのお金です。これが金額的にもみなさんの期待も大きな例のアレで、お一人10万円の特別定額給付金。10万円 x 26万3,000人。

その他、子育て世帯への臨時特別給付金というものもありますのでその分も。

端数というには大きい額とは思いますけれども、残りは事務経費とかでしょうか。ほら、申請書を作ったり発送したり色々あるでございましょうし。

 

 

都補助金 9,558万円

東京都からは「とうきょうママパパ応援事業補助金」というやつで、おっと『なんで東京都は大好きな横文字使ってねえんだ!』とか『ペアレンツof TOKYOでいいじゃねえか!』とか色々ご意見はあるのかもしれませんが、これをまるっと港区では現在妊娠中の方や今年度に妊娠届を出された方のための施策に使う予定と。

これまで東京都の補助金だか助成金だかの条件が合わなくて港区はこれ使うことができなかったようで、それが何かというと「妊婦全数面接は会って対面で行うこと」みたいだったんです。それが今年度に限り電話とかでもいいですよとなってもんで、それならということになったんですと。

でも、まぁ、正直なところ、都の補助金なくても独自でもっと早くにできたんじゃなかろうかとは思う。こども商品券と港区内共通商品券を1万円ずつ。足りない分はもちろん港区が出します。

 

 

雑入 3,769万3,000円

これ、何かといいますと「学校臨時休業対策費」という名目で、公益財団法人東京都学校給食会からいただくと思われる補助金です。

 

と、今回はこのように国や東京都からこういう感じで予算が下りてくる予定になってます。この他、港区は港区のお財布や貯金箱(財政調整基金とか)をやりくりして色々と足りないところにプラスしていくわけです。

 

 

港区の貯金を切り崩しつつ、こういうことに使われます。

国の〜というところは↑でこれまで説明してきた通り。

 

港区HPのプレスリリースのところにもありますが、かいつまんで説明していきますね。

 

テナントオーナーさん向けのテナント賃料支援事業

実際どうなのかという議会側からの意見もあるものですが、案を温めすぎて世にでないよりまずは試行錯誤でもチャレンジすることはいいことであると思います。オーナーさんが家賃を下げますよと言ってくれた場合に限り、減額50% x 3ヶ月分を助成しますというものです(ただし、限度額はひと月あたり15万円)。

正直、なかなか難しいものであるかもしれません。が、しかし、それでも、助かる人はいると信じたい。難しいようであれば修正をお願いしていきたいもんであります。なんでもそうなんですけれども、こういった類の地域の声というものは我々議員が一番よく知っているもので、せめて前もって骨子の段階で内容の相談なりをして欲しかったと心底思う。だって、家賃補助的なものは一緒に考えて進めていきたかったんですもの。

 

高齢者買い物支援事業

70歳以上の高齢者のみの世帯に向けて、週2回 x 2ヶ月でお買い物代行ということですけれども、対象世帯には区からお手紙が届く予定みたい。

 

居所確保事業

保護者が感染して入院などが必要になった場合、子供の居場所の確保をするべくですね、ホテルの部屋を借り上げて専門の保育事業者が24時間常駐する体制を整備するというものです。原則的には保健所が児童相談所や病院と協議して保護先を確保することになってますが、支援体制として港区もバックアップということです。

 

みなとプレママ応援事業

さっき↑の都の補助金のところで説明したので割愛。

 

ものづくり・商業・観光応援金

港区商店街連合会加盟の54商店街、港区産業団体連合会加盟の7団体には会員数に基づいて100〜300万円の給付、その連合会本部に500万円ずつ、観光協会に1,000万円。がんばろう商店街。

 

町会等関係団体活動応援金

町会・自治会は150世帯以下で5万円、500世帯以下で10万円、1,000世帯以下は15万円、1,000世帯以上は20万円。

区の地域活動を支える関係団体は、1団体あたり原則10万円を上限とする額。個別に周知するということです。

 

障害者就労事務所・介護事業所への家賃支援

4月〜6月の3ヶ月分の家賃の助成です。介護事業は減収率が30%を超えた場合に上限50万円で助成率3/4。障害福祉施設は減収率10〜30%以上で助成率1/4〜3/4。

 

区立小中学生へひとり1台のタブレット

4年かけて整備する予定だったのを前倒し万歳。全体の2/3(約7,250台)分は国の補助と港区の予算分で既に予算に入っているものの、残りの分の約3,000台の費用を今回の補正予算で賄います。

また、事前に区立小中学校で家庭学習用にネット環境が必要な家庭もあるわけでして、Wi-Fiルーターの貸し出し希望などを確認しているので、すべての必要な子供達に学習支援の手を。

 

みなと図書館運営

3月末から図書館が休館しているわけですが、それまでに予約してた約6,000名の方と新規に予約した方に本郵送します、ということです。

 

と、非常にざっくりではありますが、これが今回の臨時会で全会一致で可決した補正予算の中身でございました。詳細はこれから発表されるものもありますので、その際はまたご報告したいと思います。(港区のHPからでも確認できます)


 

 

 

 

令和2年 港区議会第1回臨時会が終了しました。

臨時会ということは臨時に開かれた議会というわけでして、今回のメインは『通常6月に定例会があるんだけどもそこまで待つんじゃなくて、必要な補正予算とかを今回ビシっと通させていただきたく!』という議会です。

 

感染拡大防止策ということで、本会議場の議席も間引きされた感じの配置で行われました臨時会です。最後の議決の時は34人全員集合したけれどもね。↑色がついているところが「xx会派(グループ)から大体半分目安で出席してください」ということが議会運営で決まったので、会派によって誰が出るだのはそれぞれの理由があると思いますけれども、それがアタリとするかハズレとするかはそれぞれの心の中にあるとは思いますけれども。

 

あっちなみに自民党さんは手挙げ制でした(議長、運営委員長は必須、自分はこの日の本会議議事録署名委員なのでマスト、幹事長もある意味適切でマスト、残りは手挙げで)。早かったね、手ぇ挙がるの。素晴らしいね。

 

で、議案9件、長いかもだけど簡単に説明していきます(順番ばらばら)。区長による専決処分というのが何件かあるんですけれども、今回の新型コロナ感染症のアレで、3月中旬で終わった第1回定例会から昨日まで、議会も委員会も色々と延期決定がされていたんですね。なので先に諸々と必要なことは色々とやってありますんでご報告と承認をお願いしますねという議案でもあります。

 

1. 区長専決処分(損害賠償(交通)請求事件に係る控訴の提起)

区の職員が運転する自転車と原告が運転する普通乗用自動車が衝突した事故に係る民事訴訟について、令和2年3月19日、判決の言渡しがありました。区は、控訴期限が限られていることもあり、当該判決を不服として同月27日、東京地方裁判所に控訴したものです。訴額は4万8,683円でした。

 

2. 区長専決処分(令和2年度港区一般会計補正予算第2号)

令和2年度港区一般会計補正予算(第2号)について専決処分しましたので。特別定額給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金の給付事務に要する経費の計上で、2億8,372万7,000円です。

 

3. 区長専決処分(港区健康保険条例の一部を改正する条例)
4. 区長専決処分(令和2年度港区国民健康保険事業会計補正予算第1号)

新型コロナウイルス感染症に感染した給与等の支払を受けている被保険者等(以下「支給対象者」といいます。)に傷病手当金を支給するため、条例の一部改正をしましたので。令和2年3月10日付で厚労省からそういうお手紙も来ましたし。

(1)支給対象者が療養のため労務に服することができない期間について、給与等の収入の額の合計額の3分の2に相当する金額を支給します。
(2)傷病手当金と給与等との調整について定めます。

新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者等に係る傷病手当金の支給に要する経費の計上で、4,675万4,000円です。

 

5. 区長専決処分(令和2年度港区一般会計補正予算第1号)

令和2年度港区一般会計補正予算(第1号)について専決処分しましたので。新型コロナウイルス感染症に係るPCR検査の実施、中小企業者向け特別融資の拡大等に要する経費の計上で、37億3,110万4,000円です。

 

6. 区長専決処分(港区介護保険条例の一部を改正する条例)

「介護保険法施行令及び介護保険の国庫負担金の算定等に関する政令の一部を改正する政令」が令和2年3月30日に公布されたことに伴い、条例の一部改正しましたので。

第1号被保険者のうち所得段階が第1段階から第3段階の保険料を軽減します。
第1段階 2万4,356円 → 1万8,735円
第2段階 3万7,470円 → 3万3,723円
第3段階 4万6,838円 → 4万4,964円

 

7. 港区特別区税条例の一部を改正する条例

「地方税法」の一部改正に伴い、規定を整備するものです。新型コロナウイルス感染症等に係る住民税等の徴収猶予の特例の申請書を提出した者に対し、当該申請書の訂正等を求める場合における訂正等の期間を定めます。

 

8. 港区職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例

職員の特殊勤務手当の特例を定めるものです。新型コロナウイルス感染症から区民等の生命及び健康を保護するために緊急に行われた措置に係る業務に従事した職員に防疫等業務手当を支給します(1日あたり4,000円以内で区規則で定める額)。

 

9. 令和2年度港区一般会計補正予算(第3号)

歳入歳出それぞれ345億1,594万1,000円を追加し、総額を1,839億7,077万2,000円とする。

 

メインはここ。細かく書くと長くなるので次の投稿に分けますわ。

 


 

COVID-19に関する臨床試験等の話

区議会議員のお役目をいただく前、いわゆる「治験」というジャンルに携わるお仕事してました。なので最近時々ちらほら目にする新型コロナウイルスに関しての治療薬候補云々の臨床試験状況とかがとっても気になるこの頃。

 

大した事じゃないですけれども、なんか業界的な人なら「あーそうそう」とか少しくらいはウンウンしてもらえそうな事を何回か書いたような気がするなーって思ったら、2回しか書いてなかった件。別にまぁいい。トイレのお供程度で結構ですのでお時間ありましたらどうぞ。

 

中途半端な話をひとつ。(2018.5.25)
お薬の話 (2015.11.9)

 

世界中で色んな研究が走ってます

世界的に有名なサイトといいますか、登録制のものではありますが世界最大といっていいくらいのデータベースがありましてね、昔からなんか調べ物とかあったりするとここをよくみてたわけなんですが、コロナウイルス、COVID-19で検索するととりあえず365件ヒット。

 

すべてがそうというアレじゃなけれども、ざっくりと数百はなんらかの研究をしているんであろうということはわかります。もう終わったものだったり参加者募ってるものだったり、はたまたこれからやる予定のものだったり。適切な計画で、定められたルールを経て、研究ってそういうものです。

 

普通のイメージだと、医学的な研究っていうのは治療薬とか診断とかに固定されちゃいがちなんですが、色んなタイプの研究があるんですよ。もちろん期待されるような治療薬候補の効果や安全性をみるタイプもありますし、そういうのではなく経過観察だけでどういう背景がある患者さんでどういう治療をしたとかそういうまとめるタイプだったり。

 

どれも色んな方面でとても大切な研究です。しっかりとした根拠のある試験計画を立て、然るべき倫理委員会的なところで審査もされ、規制当局の許可も受けてるもの。こういうのすっ飛ばしてるのは怪しい。

 

それにしてもざっと見るだけでも、メディアで見聞きする2,3種類の治療薬候補だけじゃなく、もっとたくさんの候補になりうる薬剤(既存の薬、新規の化合物)などで研究・試験が走ってるのがよくわかります。

 

 

お、これが例のイギリスでのワクチン云々ってやつか

公開されている内容ですと、Phase I/II(ヒトで最初の試験、安全性と有効性を一緒にみる試験)で、ワクチン候補1回打つ群、髄膜炎菌結合型ワクチンと思われるやつ1回打つ群、ワクチン候補2回打つ群とかに分けると。ほう。

 

観察6ヶ月という項目があるので、途中で当然中間解析やって、最短で緊急承認求めていくような計画なのかなって、そういう感じに見えます。なんとも言えないけれども。

 

試験参加は18〜55歳ね、ふんふん。もちろん臨床試験には「参加できる人」「参加できない人」の基準が細かく決まっています。どちらかというと「参加できない人」の方が項目決められてる方が多く、それはちゃんとした理由があってのものです。結果に大きく影響を与えそうな場合とか、効果が明確にならなさそうな場合とか、あとはもちろん安全性。これは仕方ないこと。

 

例えば、このイギリスのワクチン試験の場合、参加できない人は、BMI40以上の肥満、軽度の喘息を含む呼吸器疾患、試験参加に影響ありそうな精神疾患、過去60日以内に発熱・咳・息切れとかない人、今年に入ってから中国に行ってない人、などなど書いてある。山盛りありまっせ(普通)。

 

『効果がある』っていう根拠は何?

どんな研究でも試験でも、目的というものがあります。そこで結果がでたら成功、と考えてもらえればまぁ間違いではないです。そして大抵の場合、そのゴールは複数あって、効果というものは総合的にみるべきものです。

 

例えば、服用した人100%で劇的に熱を下げる薬があったとしても、服用した人50%で蕁麻疹がでますというようなものだったらどう思う?効果と安全性のバランスが大事。

 

さて、そのワクチン試験のゴールなんですが、公開されている情報によりますと

メインの目的:有効性(ウイルス学的に症状有りケース数、PCR陽性数)と安全性(重篤な有害事象)

サブの目的:ワクチン摂取後7日・28日・6ヶ月後の安全性、死亡数、入院数、ICU率、抗原、抗体

 

こんな感じの模様。ワクチンと治療薬はまた別のものですけれども、ふむ、有意な差がでるといいなあ。

 

さて、国内ではどうなんでしょう

で、同じサイトでどの地域でどのくらい研究が走ってるかをマップから見ることもできまして、検索してヒットした365件の分布図がこんな感じ。アメリカさんとヨーロッパさんが多く、次に中国さん。

 

そして我らが日本は4試験(あくまでも登録数)。しかも、グローバル試験的に海外でやってる試験に日本の施設もありますよ、という類のものなので、日本単独でやってると思われるものは入ってない。残念。日本はもちっとこういうところもがんばった方がいいと思うと常々思う。せめて登録。

 

で、この4つの試験を見てみると、ワクチンじゃなくて治療薬候補2種。抗ウイルス薬とモノクローナル抗体。実施体も企業スポンサーが3件、研究所的なとこの主導で1件。

 

みんなこういうの興味ないかもしれないけど、ちょっと概要だけまとめてみますね。

USさん研究所主体:572名、抗ウイルス薬 vs プラセボ、68施設(日本1)

S社:300名、モノクローナル抗体 vs プラセボ、19施設(日本1)

G社①:6000名、抗ウイルス薬 vs 標準治療薬、179施設(日本3)

G社②:1600名、抗ウイルス薬 vs 標準治療薬、178施設(日本3)

 

ここに出てないけどR社もF社も頑張っていただきたく。治験に関わる医療従事者だけでなく、治験に関わるメイン企業やサポート企業の努力もあり、そして日々診療や治療にあたるたくさんの方々にお礼しか言えないや。


 

東京都感染拡大防止協力金 申請受付始まりました

 

東京都の感染拡大防止協力金のポータルサイトがオープンしました。アクセスが集中して繋がりにくくなると考えられますので、同じ資料をご用意してますのでこちらのサイトからもご利用ください。

 

オンライン申請の申し込みはこちらです。

 

 

申請にかかわる書類は↓からダウンロードを

 

申請受付要項

協力金申請書兼事前確認書

協力金申請書 記入例

支払金口座振替依頼書

支払金口座振替 記入例

誓約書

誓約書 記入例

 

当てはまる方、是非に