自転車ちりんちりんちりん

1年と1ヶ月ほど前になるんでしょうか、自転車の交通安全的なやつってすごく複雑だよね的なモノを書いたことがありました。自転車ナビマークという、みなさんも見たことあると思うんですけど、『自転車は車道のココらへんを走りなさいよ』的なアレです。道路にビシっと付いてる、賛否両論なアレ。

 

グーグル先生に『自転車ナビマーク』と聞くと、一番最初の検索候補に『自転車ナビマーク 危ない』とでてくるアレです。自転車ナビマーク、『警視庁では、自転車の安全な通行を促すため、主として車道の左側端に「自転車ナビマーク」、交差点に「自転車ナビライン」の設置を推進しています』と言っている警視庁のサイトはコチラです。念のため。

 

そんな自転車ナビマーク、1年以上前からちょっと色々とアレでして、地域の方々からも『ねぇ、どうなのアレ』とか、『どうしたもんかい、アレ』とか、たくさんのご意見を頂いております。基本的に私のところにくるご意見、ノー的なものしかございません。世間一般で言うところの、文句というクレームです。

 

その理由がですね、昨年の秋に麻布十番広域でベタベタベタっと一気にナビマークが付けられたんですね。ここら辺色んなややこしい事情がありますが、その辺はややこしいので割愛して、とにかく急に短期間ですごい勢いでナビマークが付けられたんですね。ちょっとそういうの勘弁してよと申し入れてた地域にベタベタっと。

 

そしたら色んな不思議なことがわかったんです。まず、ベタベタ設置したのは港区ではなく警察だったということ、港区のナビマーク設置計画とは別に警察のナビマーク設置計画があること、そして港区と警察の計画の中身はバラバラということ。

 

自転車ナビマーク関連の管轄はどこ?

港区が『ナビマーク設置したいんですよね』と考えているところじゃない道路に警察が独自でナビマーク設置してるんですもの。そこでシンプルな疑問が湧きました。全体の管轄的なとこはどこなの?聞きました。

 

支所『計画系のやつは本庁です

本庁『地域の道路は地域の支所です

 

……質問の仕方が悪かったのかしら。

 

港区の区道では、警察の計画と港区の計画と、優先順位が高いのはどっち?

聞いてみました。

『港区の自転車ネットワーク路線と、警察の自転車ネットワーク計画に整合性が無く、区道に関してどこが主導しているのかわからず地元・地域が混乱しています。区道においてはどちらが優先されるのでしょうか。』

 

回答きました。

区は自転車走行空間のネットワーク化が整備目的であること、警視庁は自転車利用者の意識向上や事故削減を目的としていることから、どちらかに優先順位があるものではないと考えております。

 

……OKグーグル(又は、ヘイSiri)、答えのような答えじゃないようなモヤモヤの行き先はどこ?

 

模様は消せる模様

色々とすったもんだがありましが、地域から『なんだかんだで車の一方通行のところを自転車は両方向というのはさぁ…みんなどう思うかは色々だと思うけどこれってやっぱ逆走推奨になるよね…でもマークつける以上は逆走じゃないんでしょ…でも逆走だよね…色んな意味で危なさそうなところは消してもらいたいんだよね』と。

 

そんなこんながありまして、警察と区役所立会いのもと、『ここ危なくね?』とみなさんに言われた場所を見てもらったりしたわけです。

 

なんでここにマークつけるの?というくらいの狭いところとか。

 

右にも左にも車が停まるよ(停まらざるをえない車種含む、例えば郵便局の集配)的なところとか。

 

そしたらこれまた興味深いことがありまして。警察も『いやー、ここはさすがに危ないですよねー』的な感想を持たれることがあると、そんなこともわかりました。ならなんで付けたのよ、というツッコミは心の中で大音響で響いていましたけれども。

 

とある道、ここも秋にはべったり付いていたわけです。

 

それと同時に、というか、それより1年くらい前から道路をキレイにするという区の計画がありましてね、警察さんがナビマーク付けたところを工事してもらいましてね。

 

ガリガリガリっと。働く車でガリガリっと。

 

インターロッキングブロック?的なものを外して、ユンボ?で表面剥がすところから始まるんですね。

 

で、色々やって、最終的には遮熱性舗装という、太陽光を反射させる塗料を塗った熱を溜めにくいやつに。ヒートアイランド現象対策で色んなとこで使われてるのがコレ。夏の夜とか熱帯夜になりにくく、夜のワンちゃんのお散歩も熱くないらしく。

 

不思議なことはですね、『道路工事してマーク消えたら別にそれでいいんで』と、オリンピックまでに付けなきゃという計画実行が第一で、その後とか消えた場合とかキレイサッパリどうでもいいみたいなんです。区も警察も。ということは、東京都も国もそうなんだろうな。

 

結論としては、警察も『あーこれはアレですねー』と感じてもらったところは何ヶ所か消すことになりました。マークの設置で『自転車通行ルールを自然に学ぶ』ことを期待されてるようなんですけども、特に誰からも注意もされることがないことにそんなに期待はできないなあと思っちゃいます。

 

自転車はこういう交通ルール以外にも、駐輪場足りない問題、放置自転車問題、その中でも特に『住んでるとこ自転車置くとこ無いから歩道に置いとこ』問題、自転車持つより借りようってなって自転車屋さん苦しい問題、シェアリング自転車マナー問題、なんか色々ありますね。

 

あっ、青い矢印もあるんですけど、これは区しか使えない色らしいですよ。不思議。


 

新しい年になりまして

平成30年、2018年、新しい年を迎えましてみなさんいかがお過ごしお過ごしでしょうか。今年も良い一年になりますようにご祈念いたしまして、簡単ではありますが小倉りえこの年頭の挨拶とさせていただきたく……

 

と思っているわけなんですけども。そう、そうなんです。今年の目標は『ご挨拶が少しだけでもいいのでもうちょっとできるようになること』です。難しいですよねスピーチは。毎年、毎日感じます。

 

さて、先日家族の『高いところに登りたい』というリクエストもあり、このあたりで一番近所の六本木ヒルズの東京シティービューでしたっけ?展望台とヘリポートのあるお外まで登ってきました。

 

お天気にも恵まれてよく見えましてね。

 

新国立競技場がだいぶ出来上がっていくのも見えましてね。

 

高いところからの眺めというものは、まあそれはそれは違う視点で物事が見れるということでありまして。例えそれがちっちゃくとも、目を凝らさなければ見えなくとも、背伸びとはこれまた違う、今まで見えてなかった景色を必死に見ると。

 

もう少し広く大きな視点で物事を捉えられるように、考えられるようになりたいわあと、改めて頑張る決意をした次第であります。

 

ただ、頑張りすぎるとすぐに点滴の刑(抗生剤半分、優しさ半分)をくらってしまいがちです。疲れを感じないくらい頑張っちゃうのはあんまりよくないよ、とかかりつけドクターからのアドバイスも忘れずに。あっ↑は先月のことなので今は元気いっぱいです。

 

そんなこんなで今年もよろしくお願いします。年末に続き、時々稼業もしっかりと手伝っていきます。もちろん区議会議員のお役目もしっかり果たしていきます。


 

オリンピコ、パラリンピコピコ、オリンピコ(5・7・5)

ここ数ヶ月の小倉りえこ、頭の中は98%くらい未知の領域のことでいっぱいいっぱい。毎日が未知との遭遇、21世紀まちづくりの旅。どうも小倉です、区議会議員やってます。自民党さんぽくないと言われますけど自民党さんです。一応。

 

先日、都議会棟にお邪魔することがありました。新国立競技場建設・周辺まちづくり推進研究会という、それはまあ素晴らしきかな会に参加してきました。研究会会長・研究会幹事長、共に自民党都議。参加したのも国立競技場周辺の新宿区、渋谷区、港区の多分みんな自民党区議と各区役所の所管課長さん、東京都の関係局さん、日本スポーツ振興センターさん。

 

新国立競技場、ただ今絶賛建設中。最寄駅的にはJR千駄ヶ谷、JR信濃町、大江戸線国立競技場、銀座線外苑前、こんなとこでしょうか。港区からは外苑前からてくてく歩いて、秩父宮ラグビー場を通り過ぎ、神宮球場を通り過ぎ、そしたら見えてきますねちょろっと前の方に。

 

先日、青山のとこのイチョウ並木を眺めついでのお散歩がてらにあの辺てくてく歩いてたんですよね。そしたらトンカントンカン工事してましたよ、新国立競技場。なんか結構できてた感じ、カタチ的に。えーと、その写真がですね…

 

写真…ない!撮ってない!

 

ま、そんな新国立競技場なわけです。今色々とややこしい東京都でありますが、状況のご報告や意見交換を含めて会合があったということですね。そんでお勉強させていただいたと。周辺区への情報共有、どうもありがとうございます。

 

新国立競技場のPRムービー見せてもらったり、建設スケジュールとか教えてもらったり。輸送のオペレーション含め、なーんにも決まってないに等しくて、決まってるのは開催期間だけというようなお話もあったりなかったり。うーん

 

その中で質問タイムがありまして、渋谷と新宿の議員さんからのお話をへえーって聞いてました。他区がどういうことに関心を持っているのか、正直全然わかってなかったし、1ミリたりとも気にしたこともなかったんです。ごめんなさい。

 

心配事

新国立競技場へは公共交通機関をご利用くださいとかが東京都の姿勢みたいだけど、近所の人は自転車だってアリよ。駐輪場少なくね?もっと先のこと考えなさいよ。

的な課題もあれば

新しい明治公園とかどうするのさ?

的な疑問もあれば

交差点の名前をわかりやすいやつに変えないと誰も辿り着けないわよ?

とか。

 

ふーむ。近隣区の区議さんとか近隣区選出の都議さんとか、もちろん港区選出の都議さんもですけど、自民党さん一丸となって色々頑張っております。あっヒトゴトぽくなってしまってごめんなさい。そういうアレではないんですけど。

 

どんな事が気になっているか、どんな問題がまだ残っているか、全体のお話を知るとってもいい勉強になりました。港区だって色んな影響ありますし、オリパラきっかけに区民マラソン大会やりましょうとかそんなことで一喜一憂してる場合じゃなさそうな、真面目な課題山盛り。

 

都議さんからのお話の中で、やっぱり自民党さん的なものなのかもしれませんけど、一番大きな問題と思われるものが『環状2号線』。アレです、豊洲とか築地とかのアレの延長的なお話ですけど。

 

一番いろんなことに影響ありそうな心配事

選手村から新国立競技場まで選手を運ぶため、大型バス300台がピストン輸送。道路がどのルートで何車線あるのかは置いといて、300台を一列に数珠つなぎに並べると、約3キロ。常時3キロの渋滞が2020年7月24日(金)に起こるのに解決策未だにゼロ。

 

各国VIPとかお偉いさんの扱いとか、開会式を見に行きたい一般ピーポーとか、海外から観光客ピーポーとか、オリパラ関係なくお仕事してる方々は含まれてはないわけですよね。選手とはまた別の話。解決策、今のところまったく提示されてないようで。

 

だからこそ、7/24の開会日を休日になんてお話が出てきちゃうんでしょうかね??

 

おおおお、オリンピコとかパラリンピコどうなるの。しっかりしてよユリコ。

 

そんな心の声まで聞こえてきちゃう。議員さんの立場とかお役所の視点からになりますと、『誰かがなんとかするんじゃないの』『どうにかなるでしょ多分』という人任せはダメなわけでして、とかいって個人で解決できるような問題ではないわけですし。とかいってアイツのせいだ的なことばっかり言い続けたってなんの解決策にもならない。あああ不安。なんかできることないんですかねえ。

 

2020

個人的にも気になることひとつあるんです。質問とかするまでのものではないんですけど、すっごい気になってることが。つまらんことかもしれないですけど。

 

港区さん、『2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会』を『2020東京大会』と短く簡潔にわかりやすく縮めた単語にしました。これで統一してくださいと、書面だとか記載だとかお役所表現としてこうなってます。2020東京大会。

 

『2020』。さ、みなさんこれ何て読む?

 

普通のひと:にせんにじゅう

港区さん:にーぜろにーぜろ

東京都オリパラ準備局:にーまるにーまる

 

 

どれやねん!

 

港区は行政が『にーぜろにーぜろ』で統一します、という風になっているので、お役所含めた世間一般でにーぜろにーぜろという読み方で統一されてるのかと思いきや、研究会では東京都のオリパラ準備局の方が『にーまるにーまる』って読んだんですよ。ほとんどの人は気付いてるか気付いてないか知らないけど、スルーしたと思いますけど。

 

読み方が統一されてないくらいだもの、そりゃオリンピコに向けて気運がどうのこうのなるわきゃない。


 

色んなご意見を港区にお寄せください(議員宛じゃなくて、港区役所に)

色んなものに対して色んな視点で物事を考えると、星の数ほどの感想がでてくるのがヒトという生き物。第4回定例会も終わり、ちょっとだけ世間をザワザワさせる議決案件がありました。そう、『同性パートナーシップ』に関すること。請願が出され、所管の総務委員会で賛成多数で採択され、議会全体で賛成多数で議決されました。

 

賛成した会派(政策グループ的なもんと考えください)は5つ、賛成しなかった会派は2つ。

 

今まで過去に何度か多様性について考えること・感じることをここに綴ったことがあります、難しいことだよねと。個人的にもリサーチしますし色んな人とお話してみたりするけど、大抵4パターンに意見が分かれます。あっここでは『パートナシップ証明書』についてのことだけの意見ですよ。そこから派生する何かについては枝分かれしすぎるので割愛します。

(*議論するつもりも煽るつもりも擁護するものでもありませんのでご了承ください。質問にはお答えしかねます)

 

1. 賛成
差別や人権問題というところに大きな視点を置く方や、ヘテロと同じ待遇ではないことが十分ではないと考える方、ボトムアップでトップは変わるという考え方、などなど。

 

2. 反対
家族というものの考え方、今の憲法のあり方、何も変わらないし意味がないと考える方、などなど。

 

3. どうでもいい
好きにしたらいいんじゃないの、無関心、新たな票田開拓がんばってください、などなど。

 

4. 今は決められない
タマゴが先かニワトリが先かはわからないよ、当事者の中でも反対賛成が色々あるんでしょ、世間は変わってきつつあるよ、などなど。

 

色んなご意見あります。

 

とても興味深いのはですね、個人的な感触ですよ、あんまり区分けしたくもないしするのも好きじゃないんだけど、あえて表記するなら『LGBTQとそれ以外』『ストレートとそれ以外』『性的マイノリティとそれ以外』『配偶者・パートナーありとそれ以外』『海外経験ありとそれ以外』、『自民党とそれ以外』、とにかくヒトという生き物全体で満遍なく見解が割れるんです。もちろん自民党さんでも割れますよ。他の政党さんの意見が割れないのが不思議なくらい、色んな意見があるわけです。あっていいと思うの。

 

今回の港区議会における請願から議決の流れの中、上に挙げた4つの考え方パターンの中で、港区の自民党さんとしてはどれであるかといいますと、4です。よん、『今は決められない』です。2の『反対』じゃないんです。そこだけは説明しておきますね。別に言い訳でも釈明でもないです。

 

請願について自民党さんは『まだみんなで考えようよ、継続審議で』という意見を委員会で出しましたが、多数決で否決されました。次に議会全体で今決めちゃおうよということに『それは良くないわ』という判断をしたわけで、それが多数決では少数派。議会全体で『今決めなきゃ派』が多数を占めた、今回の結論はそういうことです。

 

もっと考えようよという姿勢がお好きじゃないからって、そんな差別しないでくださいよぅ。

 

なんで『今は決められない』のかと言いますと、賛成する他の会派とか議員とかとは違うある決定的なことがひとつあるんじゃないかと、個人的にそう感じること時々あります。多分。それ何かといいますと、『LGBTQ+含む色んな方からパートナー制度について疑問視の意見を聞くことがある』ということ。不思議なことに、他の方たちはそういう声を聞いたことがないというらしいんですね。

 

ねえねえ、該当する人達から批判的な話とかされない?自民党さんはちょこちょこあるよ

聞いたことないよ

あれ?おかしいな。耳掃除してなかったっけ?

 

制度導入とか推進運動とかされてた方にも同じこと聞いたことあります。

 

色んな意見を聞きますよ。該当する方達すべてがそうではないと。そういう声は聞いたことありませんか?

聞こえません

…あれ?私には幻聴が聞こえてるのかしら?

 

つまりは議員にとってもお役所にとっても、立場が違えば聞く話もまったく違うと。何がマイノリティで何がマジョリティで、何がサイレントマイノリティか何がサイレントマジョリティなのか、サッパリわからないのであります。

 

今お役所が多分一番欲しい情報、公平に話を理解するための当事者の賛否両論な見解なのかなあ、そんな気がします。

 

そんなこんなでありますが、港区のウェブサイトに区民の声というページがありまして、港区に対して色んなご意見ご提案を受け付けております。オンライン入力フォーム、電話、FAX、直接窓口、郵送もオッケー。

 

今回の件、それ以外の件、何かありましたら色々と港区さんに教えてあげるためにご活用ください。ホラ、議員もお役所も気がつけてないところたくさんあるからね、


 

そういえば思い出したこと

ちょこっと前に某地方市議会でやんややんやと世の中を賑わせたニュースだか報道がありましたよね。色々な人がいますね議会には。どこより多様性のカタマリですよ(ただしくだらない小競り合い付き)。

 

そんな報道しか流れない中で、とある事を思い出しました。2年くらい前ですかね、某新聞社から『初当選した女性議員のみを対象にしたアンケート』なるものが送付されてきたことがあったんです。当時、政府が掲げてた『すべての女性が輝く社会』もありましたし、『先進国での女性管理職の割合』という話題もありましたし、『女性の政治への参画』がちらほらと…いやずっとあったわけですけども。そこで女性議員が直面する問題を少しアンケートとって挙げてみて、何が女性の政界進出を妨げてるのか挙げてみましょうかや女性議員の現状を見出してみましょうという趣旨のアンケートがあったんです(多分)。

 

女性議員ならではの役割は何だ、女性議員としての苦労はなんだ、どうしたら女性議員が増えるだろうか、女性議員のメリットデメリット云々、そういう質問がわんさかありましてね。正直ゲンナリしたことを覚えてます。だってホラ『女性はツライよ』と結論付けたい目的が見えてたし。

 

なんか特定の応援をしすぎると、その枠は余計生き辛くなるような、そんな気がしないでもないです。

 

性別で役割を分ける意義ということにただ鈍感なのか、シビアな現実を受け入れたくないがために目を逸らしてきたのか、そこは前者でも後者でもごめんなさい。そこは個性です。

 

というか、個性って言葉を印籠のように使ってはいけないとは思ってるんですけどね。

今の時代はセクハラだ!モラハラだ!となんかあると多々騒がれますが、実は私個人的にはなんとも思っていません。あ、すみません嘘つきました。嫌だなというよりはまたかというがっかり感の方が大きい時が多々あります。ハラスメントというものは自分が嫌だと思えばその時点で成立しちゃうもので、これってつまり言った人が誰かにもよったりすることも多々あると思います。例えばAさんなら余計なお世話の延長線、Bさんなら何言ってもダメ、Cさんならただの会話の一部。そんなもんです。

 

例えばこんなやりとりがあったとします。

 

A「あ、xxってxxでしたっけ?」
B「ちがいますよ!全然場所離れてるじゃないですか!」
A「オンナという生き物は地理に疎いもんで。サーセン」
B「お…」
A「自分おっさんでした、申し訳ない」
B「」

 

このやり取りの中、今のご時世でアウトなのが多分いくつか混ざっとると思うんです。でも人によってはアウトの数は0かもしれないし、1とか2かもしれないし、ひょっとしたらAとBが会話することだけで世の中の不条理を表現しちゃってる許せない!かもしれないし。

 

色々、色々ありますね。

 

そうそう。とある委員会で請願審議がありましてね、自民党さんvsその他という構図になりました。

 

自民党さん『わからないこといっぱいですし大切な話ですよ。継続して審議していきましょうよ』
その他『ダメ!今決めるの!』
委員長『ハイ、多数決で継続審議は拒否されました。今決めて』
自民党さん『今決めるのはよくないと思うので、採択はしがたいです。ダメです、不採択』
その他『採択!』
委員長『ハイ、この委員会は多数決で採択』

 

個人的にも色々複雑な思いがありますけど、即決するのに判断材料と時間は足りないと感じてることは事実。当事者の中の反対意見もあることも事実だし、一概にひとくくりにしちゃいけないなと。

 

というか、色んなパターンの審議あります。逆の考えだってあるし。

 

多分どころか確実に色んな人たちが、『なんでわからないのかな』とお互い感じてるんだとは思います。あれですよね、映画の感想とかそういう感じ。奥が深いわ〜と感じてる人に対して笑いどころが少なかったからつまんなかったという人もいるし、つまらなかったという人に対して面白さが理解できないのはおかしいんじゃないかと、そういうことかな。理解と許容という点で。

 

ま、何が言いたかったのかと言いますと、ヒトって理解し合える生き物かどうか、理解し合えない生き物なのか。その場合の行き着く先はなんだろうか、答えのない難しいことをちょっと考えちゃったわけでした。おしまい。


 

明日から第4回定例会です。

明日から港区議会第4回定例会が始まります。季節も変わり目、ダウンジャケットが『やーんあったかーい』といい感じになり始める季節。食べるもののおいしさも格段にアップ、『やーんお鍋美味しーい』と野菜多いからヘルシーよねとか言い聞かせながら、結果食べすぎて体積マシマシな季節到来です。違うんですよ、来年の夏も負けないように今からアップを始めるんです。

 

ブログという言葉があまり好きではないんですが、あくまでこのブログは報告と日常エッセイという立ち位置なわけですが、ストレス発散な場でもあるんですが、今となっては生存確認と趣味の備忘録。そして猫。しまった、そのあたり変化はないかもしんない。

 

議員になって早2年半、それはもう未だ毎日のように『これでいいのかしら?』と疑問の日々。最初の頃は『なんぞお役に立ってるのかしら?』ということが頭の9割を占めてたんです。でもでも、どこかのエライ人が言ってたように人間って経験して成長するんですね多分。疑問の9割が8割くらいに減って、その分今までの経験と得た知識を活用できるかもしんないと、地に足ついたこと考えられる余裕ができたというか。

 

すいません盛りました。正論言わなきゃ言わなきゃというプレッシャーで背中とワキ汗ビッチョリからほんの少し解放され、その代わり理由なく手が震えるという、よくわからない化学反応へシフトしています。仕方ない、だって人間だもの。

 

時々『あっの頃はっ、ハッ!』と自分が何を考えてたか感じてたかを読み返すことあります。手探りの中から何か成長したのかしらとか、そういえばあの時はこうだったわねとか、やっぱり全然成長してないわねとか。疑問だらけの世界なもんですから、自分の感覚がおかしいのかとよく悩んでました。

 

例えば2年前の6月には『こっぴどく怒られたりこっぴどく叱られたり』なんてことがあったようです。はて、どんなことだっけ。ああそうだそうだ。議員を『センセイ』と呼べ、議員には『センセイ』を付けろと、議員から怒られたんでしたっけ。今?呼んでないです。やっぱり変だと思うし。

 

例えばその1年後、『そもそもですね』とそもそも論でいくつか疑問として挙げたこともありました。今?やっぱり同じこと感じてる。

 

うん、成長なんかこれっぽっちもしてないようです。この場を借りてお詫び申し上げます(←客観的に自分を見れるようになったことは確実なる成長)。

 

そんな不思議なことを備忘録として残しておくここのページ、時々感想をいただきます。地域の人からだけではなく、役所の中の人からも。ああそういえば役所の中の人から時々『アレ書いて、コレ書いて』と言われることもありすけれども。

 

時々いただく感想、その中からよく言われること第1位を教えますね。

 

第1位    長えよ

ごめん。写真1枚掲載して『お題で一言』が苦手で、つまり大喜利不向き。長くてごめんね。

 

できればやりたいよ、お題で一言!でもどっか行きましただけの記念撮影になっちゃうから恥ずかしくてそんなの無理だよ!よくわかんないけどかんばります写真集になっちゃうから無理だよ!

 

ということで、これからも変わらず長いです。


 

有効票と無効票のお話ね

さてと、今回は無効票と有効票について少し説明しますね。選挙の投票において絶対条件なのが『氏名だけ』でございます。つまり、『苗字と下の名前以外のひと文字でも書くと審議』っていう感じで物言いがつきます。それが例え、棒線一本であれ。

 

えーと、前回に自動の読み取り機でバババーっと読めたやつ、読めなかったやつ、まっちろ白票に100票ずつ分けられるってお話しました。 そこからは人が目でちゃんと見ていくんです。100票の束、点検係という20人以上いるようなセクションに運ばれていくわけ。

 

有効票の行方

輪ゴムで束ねた100票の束がどんどん運ばれてくるわけなんですけど、それを『点検係』に配置された職員さんが中身をチェックします。ちゃんとその候補者の名前が書かれてるか、そういうチェック。ちゃんと1枚1枚の確認作業。

 

有効票はまぁ悩むことが多分そんなにないので、間違いようがそんなにないと思うんですけどね。でもその中でもちろん『むむっ!?』というやつが紛れ込んでることもあるとは思います。そこは別セクション送りの刑。

 

そんで次が銀行とかでお札数えるようなアレでバラバラバラーって『計数係』が数えます。ちゃんと100票ですねって。で、ここが終わると100票でまとめてたのを今度は500の束にするのが『審査係』。なんやら確認のハンコでもついたり、ちゃんと100の束が5つできましたよって。

 

ちなみに有効票の指標というか、有効とした判定の事例などちゃんとあります。こういうのを参考に、職員さんたちがブレない判断をしてくれます。ちなみに、我々立会い人が会場内をウロウロしてますけど、選挙管理委員会の職員さんたちも会場内をウロウロしております。

 

最終のがっちゃんこするまでの有効票の流れはこんな感じ。多分間違ってない。

 

白票の行方

自動の読み取り機で振り分けられた何にも書かれてない白票、これもやっぱり輪ゴムで100票ずつの束にされるわけですが、お次に『リジェクト分類係』というところに運ばれていきます。そこでバババーっと中身をちゃんと確認して、全部白ですね無記入ですねって確認してから次に送られるのが『調査係』。

 

この調査係でも白票担当の職員がちゃんと1枚1枚中身を見て、100の束を作って審査係に送って、そこが500の束を作ると。シンプル。

 

というか、白票も無効票です。

 

無効票の行方

まず、無効票の定義をざっくりと。11項目あります。ひとつでも当てはまれば、物言いつくことなく無効票送り。立会人説明会でもらった紙の中で2と3の違いがわからんことに改めて気付く。というか、2と3と5は『立候補してない関係ないやつ、ダメ』とひとくくりにできないものか。

1. 投票用紙が違う

2. 関係ない人の名前

3. 関係ない人の名前(違いがわからん)

4. 1枚に複数の名前書いちゃった

5. 関係ない人の名前(違いがわからん)

6. 名前プラス余計な何か

7. 自分で文字書いてない

8. 達筆過ぎて読めねえ

9. 白紙

10. 関係ない文章とか

11. どうでもいい記号とか

 

 

で、無効票なんですが、機械→リジェクト分類係→調査係と、白票と同じような手順で中身が確認されていきます。はいこれ無効、これはこうだからやっぱり有効でしょ、そんなことをやいやい相談しながら、調査係に配置された職員さんたちが頑張って手作業してくれます。↑に挙げた理由で明らかに無効判定が付くならわかりやすいんでしょうけど、微妙なのありますよね。

 

可能な限り、投票してくれた人の気持ちを汲んであげたい』という前提のもと、職員さんたちが頑張ってみますけど、今までの事例というのも参考にしながら判断されていくようです。以前にこういうことで揉めたけどその時の判断はこうだったのでブレないようにとか、裁判の判決とか、そういうのを参考にしながら。なので、毎回毎回の開票で『今回こんなもんでいいんじゃないすか?』、『もうこれこっちでいいっすよね?』的なものが含まれる余地は無いと、無いと言い切れると。そんな印象です。

 

↑の無効票判定の6と10あたりをわかりやすくいきますね。自分を使って例えてみますと『小倉りえこちゃん』『小倉りえこ*』『小倉りえこがんばれ』『麻布十番商店街の人』など、全部無効票行き。しかもソッコー無効で再考の余地なし。ここは法律かなんかで決められているので、可能な限り投票してくれた人の気持ちは汲み取ってもらえないシステム。

 

小倉りえこ、自民党さんなわけですけれども、ご丁寧に政党まで書いてくれちゃう場合もありまして、それが例えば『xx党(自民さんじゃないところ)小倉りえこ』と名前はあってても政党が違う場合の無効。あっ!ひょっとしてこれが無効の例の3か!

 

疑問票の行方

で、どーしても微妙すぎてどうしようとか、これは判断に悩む的なやつがでてくるもんらしいです。それが疑問票。調査係の10人以上いるグループがやいやい相談してもわからないやつ。それがどこに行ってどうなるかと言いますと、『調査係(判定担当)』という所に送られて、これまた結構分厚い判定マニュアル的なやつで調べながら有効か無効かを判定すると。大事なポジション。

 

候補者の名前にマルが付いている場合はどうだ、バツが付いている場合はどうだ、候補者の名前をシカクで囲っている場合はどうだ、枠内に名前書いてるけどバツが付いてて欄外に名前が書いてある場合はどうだ、判定のところにくる疑問票はこんなわかりやすいものではないですし、もっと複雑なもんらしいですけど。

 

で、すごく最後の方の最終の最終くらいで、この判定係が『これはこうこうこういう理由で有効(または無効)としたいと思いますが、立会人のみなさんどうでしょうか?』と、立会人に話を振るという流れになります。

 

経験を積んでるとか、判断に迷いがないとか、明確な基準というのはわたくし部外者なのでよくわからんちんですけれども、聞く所によると『経験値も高く、判定能力が高く、仕事できる職員さんが配置される』ようですよ。

 

あっ、職員のみなさん、すべて終了したところから帰っていいような感じですが、やっぱり最後の最後まで残るのは調査係。投開票って日曜日じゃないですか、次の日は月曜日じゃないですか、開票すべて終了したの夜中2時とかじゃないですか、片付けだのなんだのでもっと遅い職員さんたちいるじゃないですか、職員さんたち数時間後にはパリっとした格好で役所で通常営業じゃないですか。当日開票と翌日開票ってどっちがいいんだろうかと、ちょっと考えちゃいましたよ。

 

無効票の中身

今回の港区、無効票だった割合を計算してみました。東京1区の場合だと小選挙区(候補者の名前書くやつ)が約2.3%、比例区(政党書くやつ)が約1%。ちなみに東京2区の場合だと小選挙区が約3%、比例区が約1%。要するに、必ず無効票ってでるわけですよね、なんらかのカタチで。

 

今回の初めての立会人、『無効票ってどういうのが含まれてるんだろう?』っていう興味が個人的に一番高かったわけです。立会人の最終最後の大切なお仕事は『500にまとめた票の束にハンコを押すお仕事』と『票をしまった5年間保管行きの箱を封印してハンコを押すお仕事』でして、そこで無効票のハンコを押す際に見せてちょーだいとパラパラパラ〜ってみました中身。

 

えーと、東京1区の小選挙区の方で覚えている限り、多かった順は

白票(数えるの忘れたけど半分から2/3くらいだったような)

〜〜〜〜〜 ボールペン試し書きのようなアレ

『(候補者の名前)がんばれ』的な余計なコメント・文字

政党党首の名前

タレントの名前

東京2区の候補の名前

別の県の候補の名前

『投票したい人なし』というコメント

現職港区議会議員の名前

 

そんな感じの初めての立会人。そういえば先日の葛飾区の区議会選挙で当選と落選の境目が1票だったと聞きました。こういう時必ず『意図的に無効票を〜』と感じる方も少なくないと思いますが、正直な話、とってももったいない票というのはたくさんあって、そういうので差がついちゃうというのもあるんだろうななんて思ってみたり。

 

『投票へ行こう!』と呼びかけるのは大切なことだと思いますけれど、立会人を経験してみて『無効になるもったいない票が結構あるよ!あなた大丈夫!?』と投票してくれる人にも教えてあげたい。

 

あっ最後に『開票作業がんばってください』という区の職員さんへの応援メッセージ、ほんわかするかもしれないけど選挙的には無効票ですからね。以上、立会人の長いお話おしまい。

 

開票立会人の続きね

前回、投票箱って開票所までタクシーで運ばれてくるんですってよおくさん、というお話をしました。いやほんと、衝撃的だったんですよね知らなかったから。知らないこといっぱいありすぎて、とっても勉強不足。選挙が大変だー大変だーという出る側の立場もなんとなく理解をしてるわけですけども、選挙される側も大変だー大変だーという区役所の中の方々のご苦労が今回よくわかりました。

 

開票の流れ

東京1区の開票はスポーツセンターのメインアリーナ。東京2区の開票はスポーツセンターのサブアリーナ。1区も2区も間取りというかレイアウトというかは一緒。最高裁判所裁判官のやつと、小選挙区のやつと、比例のやつ。

 

で、立会人とやらのお席はここ。小選挙区と比例で別の長テーブルとパイプ椅子。端っこから座っていくわけですが、当日来た順で座らせられます。開票開始の前に、またも選挙管理委員会からありがたいお話を聞き、そして『さぁ君達、我々に付いてきなさい』と選挙管理委員会を先頭に1列に並ばされ、投票箱がずらーっと並ぶテーブルをぐるぐる点検して回るわけ。

 

もちろん写真とか撮っちゃダメなので手元にはないわけですけど、グーグル先生に聞いてみるとこういうのでてきます。投票箱、がっつり鍵かかってるわけです。しかも鍵ついている上に封印的なものもしていたような…多分。で、鍵は封筒に入って封印されてたような…多分。ちゃんと投票箱シールされてますねーと、そういう確認を選挙管理委員の偉いみなさんと共に、まるでカルガモの親子のようにピヨピヨしながらグルグル封印点検するのが一番最初のお仕事。

 

グルグルし終わり、開票開始になります。区役所のみなさん一斉に投票箱の鍵を開けて、テーブルの上へガバーっと投票用紙を出すわけです。床、全部青いシートがひかれてます。万が一床に落としても絶対わかるよね。目立つもの。

 

その時我々、立会人の席まで戻らずに、なんか途中の中途半端なところにまた椅子が置いてあってですね、そこに座らされてました。何だろうと不思議に思っていたんですけれど、そしたらなんでしょう、気分としては砂かぶり席にいてお相撲の懸賞幕を眺めるようなお仕事が突然やってきたわけ。

 

我々椅子に座ってるじゃないですか。そんで投票用紙を全部出し終わった投票箱があるじゃないですか。区の職員さんたちがその空箱をもって隊列を作り、我々立会人の前を『投票箱の中身、全部出しましたぞ。空でっせ』と、空箱の中身を見せながら通り過ぎていくわけですよ。マジでお相撲の懸賞幕ですよ。

 

箱持つ係になっちゃってる小柄な女性職員さんもいるわけですよね、なんか重そうとか持ちにくそうにしてる方もいらっちゃいましたよ。おばちゃん心の中で『頑張れ…!』とか思ってましたよ。

 

あっ、ちゃんと箱の中身が見えない時は立会い人や選挙管理委員会の人とかから『見えないぞーちゃんと見せろー』って指摘されてましたよ。

 

グルグルピヨピヨ点検にしろ、懸賞眺めるお仕事にしろ、そういうのも立会人の仕事であるんですよって事前に説明が無かったわけ。こういう面白いことありますよって先に言ってよ。

 

開票中、興味津々でウロウロ

そんなこんなで、開票作業が始まり、職員さんたちがババババっと慣れた手つきで投票箱の鍵を開け、机の上にバッサーっと中身をぶちまけ、紙をトントンしながら揃えます。広げたトランプの裏表を揃えてトントンする感じですかね。

 

それを今度は自動読み取り機械に通します。この辺でうちの小倉くん、『ねえねえ!ちょっと!この機械業界最大手のとこのだよ!すごいよ!ワアーー!』と、働く機械が大好きな普通の男子に豹変。多分、男子はああいいうのみんな好きだと思う。

 

でもすごいんですよこの機械。ビャビャビャっと鉛筆書きの文字を読み取って、それぞれの候補の箱というか枠というかに仕分けるんです。やーん賢い。しかも100枚貯まったら『係の人!100枚貯まりましたぞ!早くどかして次の仕事をさせてください!』と、お知らせ機能まで。やーん賢い。

 

もちろんこの時点で『サーセン、読み取れまへん』という票もたくさんあります。そういう票はそういう票でひとまとめの箱だか枠だか、いわゆる『リジェクト票』というところに100枚ずつまとめられるわけです。あっ、確か何も書いてない白紙の『白票』というところもあった気が。うろ覚え。間違ってたらごめんなさい。

 

そんな感じでですね、立会人席にほとんどいることなく、ここぞとばかりに会場をひたすらウロウロしてですね、ウロウロするのはオッケーなんですよ、職員さんの邪魔さえしなければ、色々見て回っていたわけです。

 

さて、次回で終わりにしたいとは思いますが、次はみんな多分興味津々の『有効票vs無効票』についてをお伝えします。んがんぐ。

そういえば立会人の話をしてなかったですよね

先月のことになりますが、大きな選挙がありましたよね。あれですよね、規模でいったら国内で最大の選挙ってやつですよね、衆院選。そこでね、初めて『開票立会人』とやらを経験したんです。開票作業とか得票とか確定するまでの作業とか、第三者的にみてちゃんとやってますよねと確認する立場と言ったらいいんでしょうか。とても興味深く、結論から言えば『世間一般で言う不正開票的なものがあるとすれば、開票作業とかやってる何百人レベルの区の職員さん達が全員グルじゃないと無理ゲー』です。少なくとも港区においては多分超絶無理ゲー。

 

えーと、どこから話しましょうかね。じゃあ、立会人説明会から(そこからかよ)。

 

開票立会人打ち合わせ会

2日くらい前に説明会あります。選挙管理委員会からありがたいお話聞けます。今回の選挙から区割りというものが変更になりましたよね。港区の中で投票できる人がバラバラになっちゃったんですよね。今までは東京1区というひとつのくくりだったわけなんですけど、今回から東京2区というのも混ざっちゃって、要は開票立会い人とやらも増やさなきゃいけなくなっちゃったんですよね。1区の立会人も2区の立会人もまるっとまとめて説明会。

 

開票ってこういうことをこういう順番でやるんですよ、とかね。

 

開票の前に

で、当日の本チャン。開票は港区の場合、芝浦のスポーツセンターです。アリーナと呼ばれる体育館で開票します。あっそうだ、地下に駐車場ありましてですね。そこでまず驚きの光景を目にしました。

 

あっ、今みなさん『お前なんで1階から入らずに地下の駐車場なんだよ』って思ったでしょう?覚えてますか10月22日の日曜日、季節外れの台風だったわけですよ。2区の開票立会人の鈴木たかや議員が家まで迎えに来てくれて連れてってくれたんですよ、優しいパイセンですよ。いつも色々ありがとうございますパイセン。

 

あっちなみにわたくし、1区の候補者の立会人だったわけなんですけど、衆院選とか比例制度のある選挙だと『候補者用の開票立会人』のほか、『比例政党用の開票立会人』もいる必要がありましたので、うちの小倉くんをそっち用に道連れ配置にしてもらいまして。小倉家、夫婦共同で大人の社会研修。

 

や、そんなことはどうでもいいし。

何十台ものタクシーが続々と入ってくるんです。kmさんのタクシーが。後部座席に3人、助手席には…あれどうだったかな人乗ってたかしら忘れちゃった…乗ってても乗ってなくても別にいいや…。とにかくタクシーの数に圧倒されたんですけど、そのタクシーが止まって人達が降りて、そこで待機してる人達がタクシーと一緒に持ってきた荷物を大切に抱えてスポーツセンターに入っていくわけ。何事かと思うわけ。

 

そう、各投票所から区の職員さんが投票箱運んでくるんですよ、後生大事に。タクシーで。そういえば選挙の時ってどうやって一堂に投票用紙集めるんだろうなんて考えたことなかったわ。みなさん知ってました??

 

投票所の数だけタクシーなのか、投票箱の数だけタクシーなのか、とにかく投票箱がタクシーで運ばれてくるということがショッキングすぎてそこら辺見るのを忘れました。でも続々とタクシーが駐車場に入ってきたので、箱の数なのかなあ。そしたら1投票所は3箱だなあ(小選挙区、比例、裁判官)。抱えてるのかトランクなのか、そこら辺もわからんけど、悪いことしようにもどうにもいじれないよねとは思います。

 

続く。


 

港区立中学校英語発表会

先日、港区立中学校の英語発表会をみてきました。最初から最後までぜーんぶみてたわけでして、『とっても素晴らしかった』以外の感想がみつからない。でもですよ、しいて何かプラスαが必要なのであれば、もし私が賞をあげれるのであれば、あの子とあの子とあの子にあげたいわと思った英語スピーチコンテスト。

 

『最近の中学生はあんなに英語できるんだ』というシンプルな感想を持ったわけ。いや、何をもって『英語ができる』かは人それぞれの指標があるわけだけど。審査員のお一人に『みんなすごくいいけど審査の基準ってどういうところなの?』と聞いてみたら、イングリッシュ(発音含め)とデリバリー(伝え方)とコンテンツ(内容)だねと、シンプルな答えが返ってきました。そりゃそうだよね、スピーチコンテストだもの。

 

区内の中学校ではなかったですけど、そういえば中学3年の時に英語の授業プラス学校のアレで、こういう英語スピーチコンテスト的なものがあったことを思い出しました。あれ?中学校だっけ?あれ?高校だっけ?マーティン・ルーサー・キング牧師のあの有名なI have a dreamスピーチ。あれ?そもそもコンテストだっけ?

 

そんなことはどうでもよくて。

 

区立中学10校。劇担当の赤坂を除いて、残り9校から大体ふたりずつ。セクションもある意味ふたつに分かれてて、海外経験とかルーツとかがどちらかといえばある子達とない子達が多分ひとりずつ。そんな感じ?

 

個人的な感想ですけどね、海外経験あるなしは、スピーチの内容に差なんか無いなって思いました。みんな素晴らしかった。ほら、おばちゃん英語ちょっとだけわかるからさ。全部最後までしっかり聞いちゃったよ。へーとかほーとか漏らしながら。

 

今の中学生、小学校のころから学校のなんらかの授業で国際理解というやつに触れたり、港区独自の英語科国際という授業を経験し、しかも六本木中学校ではその英語科国際のレベルをふたつに分けて、オールイングリッシュでやる授業が今年からできたわけ。この語学レベルに合わせた英語教育というやつ、一年ちょっと前くらいですかね、『今まで誰も言ってこなかったことやったよ!』とレポートで報告させていただきました。

 

今年の六本木中学校の入学式だと思います。英語でやる授業ができたこの中学校で勉強するのがとても楽しみだ的な、新入生のご挨拶があったように記憶してます。おばちゃんそれ聞いてすごく嬉しかったのを覚えてる。

 

ま、そんなことはどうでもよく、何語でスピーチをしようが、大切なのは『中身があるかどうか』だと思います。いきなり英文で作文を始めてスピーチ原稿を作ったわけではないかと。自分の考えていること、言いたいことを一番表現しやすい言語で書いて、それを英語で作文して先生にみてもらいながらブラッシュアップしていったのかなあと。

 

アメリカでは銃の事故、タイでは交通事故、日本では自然災害が人が直面する危機だとお話してくれた子もいたし、登校するとき目にする繁華街のごみをみてオリンピックとか心配してくれた子もいたし、黒い髪に憧れる外国人の子と話をして驚いたという子もいたし、ペットオーナーへの啓発を訴えた子もいたし、ひたすらUFOが好きなことを話してくれた子もいたし、習ってるお稽古事から新しい発見したという子もいたし、自分のバックグラウンドから多文化って何だろうという話してくれた子もいたし、もちろん英語をもっとがんばりたいという子もいたし。

 

色んなこと考えてるようでとても面白かったですよ。小倉りえこ賞をあげれるのであれば、つっかえながらも頑張ったあの子とあの子とあの子です(心の中に留めとく)。

 

先生たちも今後もよろしくお願いします←なんだかんだ先生が一番重要。

 

そして次に区立中学に期待するのは、日本語学級的なモノですのでそちらもどうぞよろしく。